鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3737回】 「自分はズレているかも・・・」という謙虚さを経営陣は持つ

2021年03月24日 | 住宅コンサルタントとして

業績が悪化する会社に共通して言えることは、

お客様が求めている商品を開発できていなかったり、

お客様が価値を感じる情報を届けることができていなかったり、

お客様が満足される接客ができていないことです。

 

すなわち、お客様と自社の商品・マーケティング・接客がズレているのです。

 

なぜズレるのかというと、中小住宅会社の場合、

経営トップがズレているからです。

 

10年前に業績が好調だったのにも関わらず、

今、業績不振で苦しんでいる会社に共通するのは、

10年前も今も、トップが全てを決定していて、

有望なスタッフさんに任せて育成してこなかった、ということ。

 

おそらく、今でも自分はズレていない、と思っていて、

過去の成功パターンを忘れることができていないのでしょう。

 

経営者に必要なことの一つは、

 

「自分はズレているかもしれない」

 

という謙虚さを持つことだと、つくづく思います。

 

自分はズレているかも、という謙虚さのおかげで、

他の人から学ぶことができたり、

いろんなところに足を運んで学ぶ、という行動を起こせます。

 

特に若いうちに成功を収めてしまった経営者・経営幹部ほど

注意が必要だと個人的に思っています。

 

過去、自分のセンスが市場ニーズにピタッとハマって、

成功をおさめたのですが、

今は自分も歳を重ね、センスが市場ニーズとズレていたり、

一つひとつの仕事のスピードや決断が遅いため、

組織の中で業務を止めるボトルネックになっている、

という事例もあります。

 

しかも、面白くないことを言われると、

すぐに顔や態度に出てしまいがちな経営者や幹部の場合、

本人がズレていることを、誰も何も言えなかったりするのです。

 

自分自身の感性はズレていないだろうか?

 

自分自身の仕事のスピードは、

組織のボトルネックになっていないだろうか?

 

自分自身の言動のせいで、

周囲のスタッフさんは仕事がやりにくくなっていないだろうか?

 

経営陣が謙虚な会社は、

変化に適応できるので、安定成長していけます。

 

経営陣が謙虚でない会社は、

経営者の感性が市場とズレてから数年後、

一気に業績が下がってしまう・・・。

 

そうならないよう、経営陣こそ、常に謙虚でありたいですね。


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