鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3403回】 微差で結果が大きく変わる

2020年04月24日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界も、当然ながらコロナの影響が出てきていて、

新規のお客様の来場は減少していますし、

商談が進んでいたお客様でも、先行きが不安だから、

商談をちょっと中断したい、というケースも耳にします。

 

そんな中、商談が進んでいたお客様から、

 

「次回の商談なのですが、

ちょっとこういう状況ですからキャンセルしたい・・・」

 

と連絡があったとき、皆様はどういう対応をされますか?

 

ここでお客様のおっしゃるとおり、

商談を延期することが、お客様のためなのでしょうか?

 

お客様のおっしゃるとおりにするのが、最も楽な選択ですが、

私なら、次のように言うでしょう。

 

「お気持ち、良く分かります。

でも、この段階でこれらの情報だけは○○様に知っていただきたいと

私自身は強く思っております。

 

○○様がお越しになる時間帯は、

他のお客様はモデルハウス内に入っていただかないようにします。

○○様がご来場される30分前から建物の空気を入れ替え、

テーブルやドアノブ等の除菌も徹底します。

 

更に当日の商談も1時間以内にギュッと濃縮させていただきます。

 

また、それでも不安な場合であれば、

ZOOM等オンラインでの商談でも当社は全く問題ありません。

 

それでも、延期した方がよろしいでしょうか?」

 

最終的に商談を延期するかどうかを決めるのはお客様ですが、

お客様のことを考えると、現段階で商談を延期すべきではない。

 

お客様が安心して商談できるよう、当社として万全の環境をご用意する。

 

そこまで伝えて、商談を延期するか否かをお客様にご判断いただく。

 

このちょっとした差が、年単位では大きな差になるのです。

 

コロナの影響で延期したいというお客様は、

果たしていつ、コロナ問題が終息するとお考えなのでしょう。

 

今回、この騒動を機にどんなことが起こっているか、

皆さんはご存知ですか?

 

飲食店でオーナーが高齢なお店では、廃業が多々、出ていますし、

高齢の職人さんたちは今回を機に、廃業する方もかなり出てきます。

 

すると、騒動が終わった後、

職人さん不足、職人さんの単価上昇が予測されます。

 

そういうことを総合的に理解した上で、

お客様は延期するという決断をしているのでしょうか?

 

そうではありませんよね?

 

だから我々は、しっかりと先を予測し、

お客様が後悔しないご決断を下せるよう、

情報を提供し、選択肢を提示しなければならないのです。

 

このちょっとした差が、大きな結果の差につながるのです。


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