鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3481回】 「なんて幸運なんだろう!」と改めて思う

2020年07月11日 | 住宅コンサルタントとして

潮田健次郎さん。

 

私が社会人となって、はじめて働かせていただいた、

トステム(現LIXIL)を創業した方です。

 

ちょっと前、何かをネットで検索していた時(←記憶力低っ!)に、

潮田健次郎さんの記事が引っ掛かり、

そこからそういえば、昔、潮田健次郎さんが日経新聞の

「私の履歴書」に取り上げられていたなぁ、と思い出し、

私の履歴書が本となった「熱意力闘」をアマゾンで発注しました。

 

昨日、帰宅したら、本が届いていたので、

夕食後、一気に読みました。

 

そして本を読んで、改めて思ったことは、

 

「最初にトステムという会社で勤めさせていただけて、

本当に幸運だった」

 

ということです。

 

幼い頃に結核を患い、20歳頃まで隔離施設で過ごしていた潮田健次郎さん。

 

そこから建具の卸の事業を始め、建具製造業になって資金繰りに困り、

何度も倒産の危機にあったりしながら、アルミサッシ事業に参入。

 

その後、住宅に関するあらゆる商材を製造するようになり、

INAXと合併し、今のLIXILが出来た訳です。

 

学歴は小学校卒で、体が弱い。

でもゼロから事業を立ち上げ、一兆円を超える会社に成長させた、

名経営者だと思います。

 

潮田健次郎さんが残された言葉は、

今でも私の心の中にたくさん残っていますが、

その中でも忘れられない言葉の一つに、

 

「工務店様の繁栄なくして、販売店様の繁栄なし。

販売店様の繁栄なくして、トステムの繁栄なし」

 

というものがあります。

 

著書「熱意力闘」の中でも書かれていますが、

企業が成長するには、顧客の利益やメリットが重要であり、

メーカーである自分たちが成長するためには、

とにかく販売店様や工務店様に繁栄していただくことが重要なのです。

 

「お客様に繁栄していただくために、自分たちは何ができるか?」

ということを潮田社長の時代は、本気で追求していました。

 

その価値観が、今でも自分の中にしっかりと残っています。

 

「顧客第一主義」とかいう言葉よりも、

潮田健次郎さんの言葉の方が全然分かりやすく、

この価値観がある会社で20代を過ごせたことが、

本当に幸運であり、ありがたいことだと改めて感じました。

 

そして工務店様の繁栄のためにいろいろと勉強していく中で、

コンサルタントになりたい気持ちが強くなり、

転職を決断し、今の自分があるのです。

 

自分たちが成長繁栄しようと思うのであれば、

まずはお客様に成功していただく。

 

この順番が大切なのです。


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