鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3577回】 市場の変化に適応するということ

2020年10月15日 | 住宅コンサルタントとして

全国あちこち日々、移動していて、

いろんな地域のいろんな街に行っていると、

見えてくること、感じてくることがあります。

 

今、全国的に起こっていることとして、

味も接客も高レベルの高級レストランや、

部屋が広くて洗練されていて、かつ客室露天風呂がついている、

高級宿なんかは、予約が完全に戻ってきているということ。

 

ぶっちゃけ、ほぼ予約が取れないです。

 

その一方で、大衆居酒屋などは、閑古鳥が鳴いています。

 

コロナはおそらく来年も収まらず、

仮にワクチンや治療薬が開発されたとしても、

それらも完全ではないでしょうから、

自然と人間は密を避けるようになるでしょう。

 

ということは、狭い空間に人をたくさん入れることで

何とか収益を出していたお店は、

今までと同じ商売をしていてはダメ、ということになります。

 

しかしながら、この世の変化を真正面から受け止めず、

今までと同じ状態でまだお店を開けている経営者も多いよな、

と個人的に感じています。

 

そしていずれ、お店を閉めざるを得ないでしょう。

 

個人経営の鮨屋さんの閉店が、

今年、非常に増えているというニュースも新聞で見ましたが、

私が知っている限り、個人経営の一流店は予約が取れません。

 

時代の変化に適応できない、

オーナーが勉強していない個人経営のお鮨屋さんが

過去最多のペースで閉店している、と報道すべきでしょう。

 

大阪の551蓬莱や、福井の焼き鳥の秋吉などは、

テイクアウト比率がもともと高かったので、

おそらく売上はかなり戻っていると思いますし、

マックやケンタッキーは売上が伸びています。

 

如何にテイクアウトで魅力的な食べ物を商品化できるか、

ということが重要ですし、

テイクアウトであれば、ホールスタッフも不要で、

しかも広い店舗も不要だから、ローコスト経営できますよね。

 

市場の変化に合わせて自社をつくり変える。

市場の変化に合わせて商品やサービス、販売方法を変えていく。

それがいつでもできるよう、健全経営を心掛け、

自己資本比率を高め、内部留保を貯めておく。

 

これが経営の基本です。

 

皆さんの会社は出来ているでしょうか?


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