鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3816回】 口頭による指令は忘れられ、文書による指令は守られる

2021年06月11日 | 住宅コンサルタントとして

業績を高めようとするのであれば、

まずは自社の商品やサービスのクオリティを高め、

それを価格面で最低でも競合と同レベルに合わせる、

ということが欠かせません。

 

いわゆる商品力が最初のポイントとなります。

 

次に接客サービス力です。

 

情報が誰でも簡単に手に入る現代、

商品で差がつきにくくなっているので、

商品力で他社を圧倒することは、

かなり難しくなってきています。

 

お客様はどこで買っても大して差を感じない場合、

そのお店や企業、スタッフさんを好きか嫌いかで

最終的に買うお店を決定するので、

接客サービス力を高めておくことは、

今の時代、欠かせないのです。

 

この上記2つの点をクリアした会社が、

市場のまだ見ぬお客様に対し、

分かりやすい商品や自社の魅力、

しかも行ってみたいと思っていただける企画をし、

そのの情報を分かりやすく届けることで、

集客数がUPします。

 

集客良し、接客良し、商品良しとなれば、

業績は向上していくことでしょう。

 

と、これくらいは誰でも分かる話です。

 

問題は、業績が向上し、スタッフさんの数が増え、

組織が大きくなっていくと、

このサイクルが回りにくくなる、

ということにあります。

 

それは、組織が大きくなればなるほど、

決めたことが実行しにくくなったり、

トップの意思が伝わりにくくなったりするからです。

 

企業が成長していく上で、

この問題を解決しなければ、

必ず業績は止まります。

 

この問題を解決するのに重要なのは、

トップの発信力なのです。

 

私が過去、働かせていただいた会社では、

潮田健次郎さん、それから小山政彦さんという、

とても大好きで尊敬できる方が社長でした。

 

お二人とも、毎月、トップとして今の自分の考えを

分かりやすく文書にして、配布してくださいました。

 

頭の悪い私でも、

理解できるように分かりやすく発信して下さり、

現場の前線で仕事をする自分は、

何をすれば良いのか、理解して仕事ができました。

 

このトップの文書による発信をありがたがらず、

ロクに見ない、理解しようとしない、

頭の悪い社員も中にはいましたが、

私は本当に毎回、楽しみにしていて、

全部目を通しておりました。

 

ということで、タイトルは一倉定先生のお言葉なのですが、

それなりに大きな組織は、

トップが定期的に自分の考えを口頭で説明しても、

スタッフさんには届きにくく、

結果、指令が守られにくくなります。

 

文書で自分の考えや方針を発信する。

 

これをやっていきたいものです。


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