鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5085回】 真の一流店とは・・・

2024年12月01日 | 住宅コンサルタントとして
私たち夫婦が定期的に通わせてもらっている飲食店は、
京都に4店、滋賀に1店ありますが、
昨日はそのうちの1店にお伺いしておりました。

まだオープンして2年なのですが、
ミシュランガイドと同じくらい権威のあるグルメガイド、
ゴエミヨに早くも掲載されている、素晴らしいお店です。

店は夜一回転のみで、
もの凄いレベルのお料理を合計8~10品出して下さる、
しかも大将がワンオペでされているという、
他のお店ではあり得ない和食屋さんです。

キャビアやトリュフなどの高級食材をふんだんに使う、
というようなお店では無く、
お魚や野菜の素材を引き出して
おまかせで全体的に素晴らしいコースにしてくれる、
京都らしい一流店。

ここのお店をはじめ、
私たちが一流だと思うお店って、
料理だけがおいしい訳では無いのですね。

接客はもちろん、素晴らしいレベルなのですが、
それよりもお店に入ってから、
お会計を済ませ、お店を出るまでに
違和感を感じる部分が一つもないのです。

例えば、私が違和感を感じるお店は、
高級店なのにサランラップや洗剤などが
お客様の目に触れるところに普通に置いてあるお店。

また薬味やソースがタッパーに入っていて、
そのタッパーやジブロックがこちらの目に入ってくるお店。

料理もおいしく、お店のデザインも素晴らしいのに、
サランラップや洗剤、タッパーなど家庭で使うものが
こちらの目に入ってくると、一気に冷めてしまうのです。

ディズニーランドでキャラクターの中の人が
地声で普通にしゃべったりすると、
お子さんががっかりしてしまうようなものです。
(←まあ、ディズニーでそんなことは無いでしょうが・・・)

感性が低い料理人さんは、
美味しい料理を出すことにいっぱいいっぱいで、
タッパーやラップがお客様の高揚感を下げてしまうことを
理解できないのです。

これを我々住宅業界に落とし込むとどうなるか?

例えば、営業マンが出す名刺が汚かったり、
名刺入れがダサかったりすると、お客様は冷めます。

打合せの際、使っている筆記用具が安っぽくても、
やはりお客様はがっかりされるでしょう。

そして担当してくれる設計さんやコーディネーターさんは、
やはりお洒落で洗練されていて欲しい、と
多くのお客様は思っていることでしょう。

設計さんで、会社至急の作業服のようなものを着ていたり、
お客様の前に出るのにダサいサンダルのまま出る方もいますが、
それって、お客様はがっかりするんですね。

そしてそれは個人だけの問題ではなく、
そういうスタッフをお客様の前に出している、
会社の問題にもなる訳です。

お客様から見て、皆さんの会社は、一流に映っているでしょうか?

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