私たち夫婦が定期的に通わせてもらっている飲食店は、
京都に4店、滋賀に1店ありますが、
昨日はそのうちの1店にお伺いしておりました。
まだオープンして2年なのですが、
ミシュランガイドと同じくらい権威のあるグルメガイド、
ゴエミヨに早くも掲載されている、素晴らしいお店です。
店は夜一回転のみで、
もの凄いレベルのお料理を合計8~10品出して下さる、
しかも大将がワンオペでされているという、
他のお店ではあり得ない和食屋さんです。
キャビアやトリュフなどの高級食材をふんだんに使う、
というようなお店では無く、
お魚や野菜の素材を引き出して
おまかせで全体的に素晴らしいコースにしてくれる、
京都らしい一流店。
ここのお店をはじめ、
私たちが一流だと思うお店って、
料理だけがおいしい訳では無いのですね。
接客はもちろん、素晴らしいレベルなのですが、
それよりもお店に入ってから、
お会計を済ませ、お店を出るまでに
違和感を感じる部分が一つもないのです。
例えば、私が違和感を感じるお店は、
高級店なのにサランラップや洗剤などが
お客様の目に触れるところに普通に置いてあるお店。
また薬味やソースがタッパーに入っていて、
そのタッパーやジブロックがこちらの目に入ってくるお店。
料理もおいしく、お店のデザインも素晴らしいのに、
サランラップや洗剤、タッパーなど家庭で使うものが
こちらの目に入ってくると、一気に冷めてしまうのです。
ディズニーランドでキャラクターの中の人が
地声で普通にしゃべったりすると、
お子さんががっかりしてしまうようなものです。
(←まあ、ディズニーでそんなことは無いでしょうが・・・)
感性が低い料理人さんは、
美味しい料理を出すことにいっぱいいっぱいで、
タッパーやラップがお客様の高揚感を下げてしまうことを
理解できないのです。
これを我々住宅業界に落とし込むとどうなるか?
例えば、営業マンが出す名刺が汚かったり、
名刺入れがダサかったりすると、お客様は冷めます。
打合せの際、使っている筆記用具が安っぽくても、
やはりお客様はがっかりされるでしょう。
そして担当してくれる設計さんやコーディネーターさんは、
やはりお洒落で洗練されていて欲しい、と
多くのお客様は思っていることでしょう。
設計さんで、会社至急の作業服のようなものを着ていたり、
お客様の前に出るのにダサいサンダルのまま出る方もいますが、
それって、お客様はがっかりするんですね。
そしてそれは個人だけの問題ではなく、
そういうスタッフをお客様の前に出している、
会社の問題にもなる訳です。
お客様から見て、皆さんの会社は、一流に映っているでしょうか?