鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3214回】 トップのやり切る力

2019年10月18日 | 住宅コンサルタントとして

知っているだけでは価値の無い時代。

 

いろんな方のご協力のおかげで有益な情報を知ったとしても、

それを実行に移さなければ、全く意味を成しません。

 

価値ゼロです。

 

貴重な情報をもとに、自社の商品やサービスをより良くし、

自社の組織やお客様がより良くなっていくために、

得た知識から行動を変え、しくみを変えていくのです。

 

ただ、人間は変わるのがあまり得意では無い人が多い。

 

だから変わることを組織として決定しただけでは、

社員さんも協力業者さんもなかなか変わらないのです。

 

だから経営者は、まず自ら率先して

背中で姿を見せなければなりませんし、

自分自身が本気であるという姿を見せなくてはなりません。

 

その上で、「人間はこれまでのやり方を変えるのが苦手」

という性質を理解した上で、

 

「決めたとおり、出来ている?」

「何か問題ないかな?」

「いろいろと意見や感想はあると思うけど、

何とかこれを徹底してやっていこう!」

 

というように、強い意志とやり切る力が欠かせないのです。

 

やると決めたことを途中で忘れるようなことがあってはいけないのです。

 

トップが決めたことを実行する組織であれば、

メンバーも決定したことを守るノームができていきます。

 

トップが決めたことをやらなかったり、守らなければ、

「ウチの会社は決めたこともどうせ途中でやらなくなるから、

とりあえず最初だけやったふりをしたらいいんだよ」

というような否定的ノームが社内に浸透するので、

決定したことが守られない、規律の無い組織が出来上がるのです。

 

どれだけいろんな事例や情報、

ノウハウややり方を知っていたとしても、

やり切る力がトップに無ければ、

この嵐の激しい海を乗り越えていけないのです。


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