鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4762回】 価値を感じる対象

2024年01月13日 | 住宅コンサルタントとして

私自身がグルメであることは、

クライアント様だったり、このブログを読んで下さっている方は

ご存知かと思います。

 

私が美味しいレストランに通い続ける理由は、

もちろん美味しい料理を食べることが最大の理由なのですが、

一流の料理人さんからいろんなことを学ばせていただく、

ということも、同じくらい大きな理由となっています。

 

どんなことを学ばせていただいているのかというと、

 

・調理方法

・調味料や各食材の産地、生産者さんの情報

・食器やお箸、カラトリーなどの情報

・大将がよく通う、他の美味しいお店の情報

・料理人さんのつながりや師弟関係の情報

 

など、料理に関する、それ以外のいろんなことを

教えていただきに行っている感じです。

 

こうしたいろんな情報を知って、

この料理を出していただいたり、

この空間を創り上げるためにどれだけ手間暇をかけたか、

というようなことを感じることで、

料理がより一層、美味しく感じられますし、

そこで過ごす時間が極上になるのです。

 

結論(=料理の味・満足感)だけでなく、

結論を導くまでの過程(調理方法や空間をつくる上でのプロセス)が

同じくらいの価値を持っているのです。

 

こういうことが理解できると、

お客様にご提案する際に結論だけを言うのではなく、

必ずその結論に至る過程までをセットにして伝えた方が良い、

ということも理解できるでしょう。

 

営業や設計、コーディネーターは、

お客様にいろんなことをお伝えし、

お客様に決断をしてもらわなくてはいけないのですが、

ポイントなのは提案することの質だけでなく、

その過程もしっかりとお伝えしなくてはならない、

ということ。

 

お客様が価値を感じる対象は、

結論だけではない、ということを理解し、

その結論に至るまでの過程を伝えていきたいものです。


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