社会人になって最初に働かせていただいた会社は、
全国に営業所があり、営業所長をリーダーとして、
営業マンが配属されている会社でした。
営業マンとして出世するには、営業マンから営業所長を目指し、
そして複数の営業所を統括する支店の支店長、
更にその支店を統括する統括支店長となり、
本社の役員になる、というコースが王道でした。
最初は皆、営業マンからスタートします。
結果を出して能力があると評価されれば主任、
更に組織をまとめられると評価されれば所長となる訳ですが、
ある一定の年齢になって、所長になれなかった人は、
統括支店所属の商品スタッフというポジションが
与えられていました。
この商品スタッフとは、
要は自分が担当する商品(住設や建具、パネルなど)が
たくさん売れるように、現場の営業マンのサポートをする役割なのですが、
真面目に仕事をしている方はほとんどいなくて、
要は統括支店から出張に来て、その日の夜、
どこに飲みに行くのかを考えているようなオッサンが
非常に多かったのです。
自分より10も20も若い営業マンに、
「頼むから、○○工務店さんにこの商品、売ってくれよ~」
と揉み手をして依頼してくるような、
会社にしがみついているオッサンがたくさん居た訳です。
20代でまだ血の気が多かった私は、
そういう会社に貢献せずに、しがみついているオッサンが
死ぬほど嫌いで、
「こういう40代、50代にはなりたくない!」
と20代半ばで決心することができました。
そうならないためには、自分が勉強し、成長を続け、
お客様に選ばれるようなビジネスパーソンにならないとダメだ、
と気づくことが出来、結果、20代の頃から
「そういうオッサンにならないために」
ということが契機となって、勉強するようになったのです。
そのためには、勉強して自らを成長させなくてはならない。
そのことに気付いた私は、本を読んで学ぶ、という習慣が身について、
読書を通じて学んだことを実践して、いろんな経験を積むことができました。
そして転職し、独立し、今があります。
今、40代後半になって、ありがたいことに
たくさんのクライアント様に恵まれ、
1年のスケジュールがパンパンの状況を
13年以上、継続することが出来ています。
これは本当に素晴らしいご縁があった、ということに加え、
やはり20代の頃に、見事な反面教師が身近にいて下さったことが
本当に大きいと思うのです。
年齢を重ねれば重ねるほど、成果を出せるような実力が無ければ、
自分の居場所がなくなっていく。
このことに20代で気づくことができ、
そうならないために勉強したことで、今の環境が待っていたのです。
若い方にもし質問ができるとすれば、こう問いたいです。
「あなたはどんな40代、50代になりたいですか?」
「そのためには、どんなことに取り組みますか?」