「買う側(=お客様)が偉い」という価値観が
日本は異常に強いですが、
世界では全く通用しない価値観ですし、
もう間もなく、「お客様=神様」という概念も
無くなっていくことでしょう。
世界的に見ると、あらゆるものが、
「需要>供給」
という関係にますますなっていくのです。
例えば、労働者人口は、
先進国ではどの国も不足傾向にあります。
その先進国に労働者を輩出していた国々でも
少子化は年々、進んでいるので、
間もなく(というか既に)移民の争奪戦が始まっています。
小麦や大豆などの食品、原油などの資源も、争奪戦です。
そして我々の業界でも、職人さんの争奪戦が起こっています。
受注しても、工事を請けてもらえる職人さんを確保しなければ、
着工できないということが起こるのです。
職人不足は、営繕やリフォームの世界で、
より顕著に影響が出るでしょう。
日本の消費者は、例えば水栓が壊れた場合、
業者さんに依頼すれば対応してもらえる、
それが当たり前だと思っていて、
その業者さんが材料代と手間賃と出張費を請求した場合、
価格交渉したり、出張費にいちゃもんをつけたりする方もいますが、
そのうち小工事に対応してくれる業者さんが激減し、
対応してもらえなくなる時代となります。
消費者側が、「何とか対応していただけませんか?」と
業者さん側に依頼せざるを得ない時代が間もなく来るのです。
未だに偉そうな態度でふるまう、オラオラ系の方は、
どの業者さんからも対応してもらえなくなるのです。
依頼する側だから、
お金を払う側だから、
少々、理不尽なことを言ったり、
売り手の方たちに敬意が欠ける人は、
相手にされなくなるのです。
皆さんは、売り手側から選ばれるお客様ですか?