長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

三丁目の夕日

2008-02-21 08:41:13 | Weblog
天真庵の入り口には、石のかえるが飾ってある。
板橋に天真庵があったころ、一度、灯篭がどろぼうにあったことがあった。
その時に、灯篭の脇においてあったかえるだけが、残っていた。それが今、
玄関でお客さまをでむかえている。

きのうは「かえるちゃん」が、きれいな友達を連れて蕎麦会にきた。
残念ながら、蕎麦は開店一時間くらいで売り切れていたので、
おまかせの「蕎麦屋のおまかせ酒膳」みたいな感じになった。
でも、「鳳凰美田」の生酒とか、「うら鍋島」とか・・・日本酒党には
たまらない酒があったので、楽しい会になった。

かえるちゃんは、大学の後輩。「三丁目の夕日見ましたか?」
と2年前くらいにいわれ、見に行って、その縁の延長に「押上」があったような、
そんな気がする。

この写真の路地は「たぬき通り」。今はさびれているが、その昔は、
「玉ノ井」という花町が近くにあって、栄えた商店街。
「つわものどもの夢の後」ではないけど、不思議な風が吹いている街。
写真のおばちゃんのひとりは、右の古色蒼然な建物のおかみさん。
昔「さかなや」だったらしい。通りの写真を撮っていたら、勝手に
この街の昔を説明してくれた。通りの向こうに「たぬき湯」
という銭湯がある。きつねやたぬきや魑魅魍魎がいる都会はちがって、
下町人情のあふれる通り。

今日は、煎茶のあと、板橋の「蜃気楼」で、ピアニストのりんたろう君たちと、
ディープな宴会。