長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

溜池でため息がでた

2008-05-23 06:52:05 | Weblog
昨日は、お休みだった。
今年で緞帳を下げた「ねっと21」の銀行FAXサービスの解約をしに
「りそな赤坂支店」にいく。「ねっと21」というのは、
昭和63年に、IT業界の社長たちが集まってつくった団体。
その当時は赤坂に事務所があった。「りそな」は、協和銀行だった?
その後埼玉とか、あさひとか・・いろいろ合併して、「りそな」になった。

日進月歩、いや秒進分歩みたいに、動きがはげしい業界の20年・・・
まるで前世のことを思い出すみたいに、記憶が遠くなりそうな気がした。

それにしても最近の統合を繰返してきた銀行というのは、中の空気が
不思議。「人間の住んでいない住宅のショールーム」みたいに、なんか
足りないのだ。人のにおいも、お金のにおいもしない・・・
これが最後だと思って、「二十一世紀情報産業ネットワーク協同組合 理事長
野村栄一」というサインをし、はんこをついて、ドアをでた。溜息の交差点で、
思いもよらず、大きな溜息がでた。

その後、青山の「大坊さん」でコーヒーを飲み、表参道ヒルズのまうらにある
織田流煎茶道の教室で、「清風手前」という玉露の手前をして、呼吸を
整えた。玉露の甘露味が一瞬にして、体の末梢神経にまで、ひろがっていく。

毎日満員電車で通勤し、人気のないオフィスで奴隷のように働き、バーチャルか
リアルかもわからないような、前世か現世かもわからないような毎日をおくって
いるような人が多いと思う。
ときどきは、お茶でも飲んで、日本人になりませう。