昨日は、結成3年を迎えた「ゆさそば」が、3回目の「ゆさそば新そばライブ」をやってくれた。
大阪や他府県からわざわざこられた人たちが、お店の前に、きちんと整列していた。
うらぶれた十間橋通りの壊れそうで何をやっているかわからないお店の前に行列。ぎょっと
するくらい奇妙キテレツな風景。
7時になり開場にすると、みんなで奥の席から順番に座っていく。ころあいをみはからって、
順次そばをゆで供していく。まるで「新そば手前」のような、水が流れるような、清らかな風が
吹き抜けていくような空気が天真庵をつつむ。
来年そうそうに、ゆさそばの「ファーストアルバム」がリリースされることになった。
今月はラジオでも紹介される予定だ。蕎麦の神様が、彼女たちについているような感じになってきた。
昨日も超満員だったけど、来年のチケットは、ひょっとしたら、すでにもう売り切れかもなんばん。
大盛そばのように盛り上がり、家に帰ったら、日付が変わっていた。
板わさで一杯飲んで寝て、4時におきて、蕎麦打ち道具を積んで、いざいばらぎの「暮らしの実験室 やさと農場」へ。
昨年も同じパターンで、土曜日が「ゆさそば新蕎麦ライブ」で次の日がやさと。
農場のスタッフや、飼われているにわとりやぶたさん、前日にわさびとりや製粉をやってくれた人たちが歓待してくれた。
今回はすでに満席状態で、天真庵のお客様が、参加されない憂き目を何人かが経験した。来年もたぶん12月の第一週
の日曜日あたりにやるので、お早目に申し込みを。それと他にも「キムチ作り」とか、いろんなおもしろい農場体験があるので、
「人間らしく生きたい」と思っている人は、なんかの機会に参加してほしい。
帰りに近くの酒蔵にいって、「渡り舟」を調達してきた。天真庵にある「石臼」と同じ作家のもの使って
蕎麦と豆腐の店をやっていた「気骨の蕎麦屋」がやさとにあった。そこの主人は「渡り舟」という山田錦の
おとうさんみたいな「酒米の原種」を再興した人で、60になって里山の美しいこの地で、渡り舟の田んぼの
春夏秋冬を借景に、その酒をそば前に楽しむ、という夢のような蕎麦屋を10年ちょっとやって、緞帳を下げた。
これから、その酒を飲みながら、この二日間の宝のような時間を反芻してみたい。
明日は「月曜日」。今朝とった「やさとの卵」の卵かけごはん。夜は「長屋で女史会」
「渡り舟」を飲むと、かならず口からでてくる都々逸がある。
♪この舟はあなたがのる舟 あなたの竿は私がいく時借りる竿 縁冶な唄やろほんまにエエンヤ。