昨日やさとの「暮らしの実験室 やさと農場」で、恒例の新蕎麦を高齢のそばもんが打つ
、というイベントがあった。三年目になる。石臼の上、もとい石の上にも三年。
なにごとも、こつこつと時間をかけてやっていくのがよろし。
帰りに、とりたての野菜をいただいてかえる。この「土味」を、表現するのはむずかしいけど、
「暮らしの実験室 やさと農場」で検索して、「おためしコース」かなんかを頼んでみると、わかる。
東京一極集中があたりまえになっているので、一般の野菜は、少しはやめに出荷され、流通会社の倉庫
あたりでの時間の経過などをあらためて計算されている。それに比べ、田舎の野菜は、食べる寸前まで
光合成がなされ、生きたまま踊り喰い、みたいな状態で口の中にはいる。どちらが美味いか、なんていう問いはナンセンスだ。
「土を喰らう」という感覚を、時には体験することは人間として大事なことのように思う。
今朝は、やさとの新そばを打った。やはり「土の香り」がする。慈悲深い味。そばのうまさの一番の部分はそこだと思う。
「暮らし・・・」に、新しいそば猪口が10個くらい用意されていた。有田焼きだ。あまり騒がれてないけど、今年は有田焼き400年
の節目にあたる。土味の新そばを味わうには、やはり土で焼いた器がよく似合う。「暮らし・・・」のスタッフの方たちは、自然に
よりそいながら、野菜や卵をつくっている。豚も飼っている。都会にいると、「効率」とか「生産性」とか、つまり「まずお金」
のことを考える。でも田舎にいくと、吸う空気や踏みしめる大地のあたたかさが、まず五感を解放してくれる。
お金とどちらが大切か?これもナンセンスな問いである。
これから「卵かけごはん」 味噌汁の実も、卵も「やさと」のものを使う。
夜は「長屋で女史会」 今日は土を喰らいながらのお勉強。
明日は「英語でそば会」 岩本先生もそばもん、ぼくのかくれそば弟子。先月で18勝目らしい。
今年最後の「ぽん引き」に挑戦する。外人さんがこられたら、これまた「土くさい御接待」に徹する日になりそうだ。