目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

山の夜大鹿をみる☆吉兆なり

2016-12-14 | 日記
一昨日の夜の事です。

山歩きに行って遭難しかけた家人は、

車を山の上に置いたままでした。

そこまで帰り着かなかったので必然車は山の中に一人佇んでいる訳です。

車は人間じゃないのでただそこに駐車しているだけなんですけどね。

なんとなく日の暮れた山の上、

運転手の帰りを待って暗闇の中に止まっている車の事をヴィジュアライズしてみると、

つい擬人化したくなるような哀愁を感じるのです。

と、云う訳ですから、

家人は近所の人に頼んで自分の車を取りに行かなくてはならなかったのです。

車を止めた場所から、

三人の男性に出会った場所まで5、6キロメートルはあるかもしれません。

或はもっとかも。。。

近所の人が夜7時頃やってきました。

それから山へ出かけます。

話のついでで私も一緒に行く事になりました。

思いがけない夜のドライブです。

満月に近い月が雲の向こうで妖しく光っていました。

夕方に比べてグンと冷え込んでいます。

翌日の天気予報は雨でした。

うっかりすれば山の上は雪になるでしょう。

今夜車を下ろさなければ雪に閉ざされてしまうかもしれません。

運転しながら近所の人がそう云って脅しました。

たしかに、

この時期油断は出来ませんものね。

車が置いてあるのは標高1000メートル近い山の上でした。

真っ暗な道をひたすら上って行く途中、

突然前方右側から

大きなものが飛び出しました。

それは車のすぐ前を横切り


素早く左側の暗闇に消えて行ったのです。

一瞬の出来事でした。

大きな大きなオスの鹿が現われて消えたのです。

その立派な角を

私たち三人ともしっかりと見ていました。

あんな立派な鹿がこの辺りにも居るんだねと、

思わずため息をつくような神々しい姿でした。


鹿のボスが挨拶に現われたかのかもしれません。


これから君らは動物の世界に入って行くのだよ、

それをお忘れなく

って、メッセージだったのでしょうか。


今の時代に冬の夜に標高千メートルの山に登ろうと云う人はあまりいませんよね。

確かに、

日が沈めばそこは野生の動物しか住まないエリアになるでしょう。

そんなハプニングも有りながら車の置いてある場所まで行ったのですが、

そこには小さな祠がありました。

山の神が祀ってあります。

私たちは山の神サマに無事、家に帰る事が出来たお礼をしました。

家人は

「今日山へ入る時、僕は神様にミカンをあげたんだ、だから助けてくれたのだよ。もう一つミカンをあげよう」

そう云って車に積んでいたミカンを神様に奉納したのです。

空はすっかり薄曇り、月も霞んで天気が下り坂に向かっているのがよく分かりました。

無事に帰って来てくれたのが何よりでしたが、

おかげで思いがけない夜のドライブ、

そしてふだん見られない立派な大鹿に会えたのは家人が迷ってくれたから。

そう考えると面白いよね。











































にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村


人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あわや遭難☆三人の人に助けられる

2016-12-14 | 日記
こんにちは

昨日は一日中雨が降りました。

それも休み無しの大雨でした。

一昨日、山歩きに行った家人がもう少しで遭難する所だったのです。

もしそうなっていたら昨日の大雨を山の中で経験していたかもしれません。

それどころか、何の装備も食料も持っていないのですから

もう命が絶えて降りしきる雨に打たれるままでいたかもしれないのです。

まさかそんな事が起きていようとは下界に居る私には想像もできなませんでしたね。

一昨日の夕方4時頃だったでしょうか、

『ただ今」と元気な声が聞こえたので階下におりて行きました。

翌日が不燃物のゴミ収集の日だったので集積場まで持って行って欲しかったのです。

お帰り』の挨拶をしてその旨を伝えると、

なんだか照れた様に笑って

「へへ、車がないんだよ」と云うじゃないですか。



車がないって、じゃあここまでどうやって帰って来たのさ。

私の質問に

応えて家人が話し始めました。

「実はさ、遭難しかけてたんだ」



話は続きました。


「尾根道を歩いていて帰り道を見失ったんだな。おかしいなと

山を下り始めたら小さな沢に出てその沢を下って行ったんだ。

でも沢がどんどん急斜面になっていて

これはダメだと判断して振り返ってみたら今自分がおりて来た道の急峻なのにビックリした。

慌ててその坂を這いつくばる様にしてを上り返したが自分の居る位置が全く分からなくなってしまったのだ。

陽は傾き始めているしどっちの方向に進んだら良いか途方に暮れながら

見晴らしのきく所までいって携帯していた双眼鏡で辺りを見回したんだ。

そうしたらずっと下の方に良く知っている物が見えるじゃないか。

緑の車だよ。山の中に置きっ放しでさびだらけの廃車がある場所を僕は良く知っているんだ。

何度もあの横の道を通った事がある。

あれを見た瞬間に命拾いしたと思った。自分の居る場所が分かって本当に安心したもんだ。

それからとりあえず車を目指して道なき道をおりて行った。

一時間くらい歩いて何とかその場所まで辿り着いたのはいいけれど

その場所から歩いて下までおりるのにどれくらいの時間がかかるのか、それが判らない。

車は山の中の林道の脇に何年も放置してあった。

山仕事の人の為の林道は車一台がやっと通れる程の広さだけど、

一応村と村がこの道でも繋がっている。僕はこの峠を車で越えた事が何度もあるから良く知っていたのだ。

林道をどちらに行けば帰れるのか、

それは判ったけれど問題は時間だ。

真っ暗になっても歩き続ける事が出来るだろうか。

それがわからなかった。

何しろ辺りはクマの多い事でも知られている道だったしね。

もちろん不安だったよ。

それにしても自分の位置が把握出来てるってなんて安心出来るのだろうか。

疲れた身体に最後の陽を浴びせてつかの間休んでいると、

何とそこに一台の車がやって来るじゃないか。

慌てて車を止め、訳を話した。

(遭難しかけた人を放って置いて行く人は今の日本にはそうはいないでしょうね。

それは嬉しいかぎりです。)

その車に乗っていたのは山仕事がきちんと行われているか検査にきていた県の職員だった。

三人の男の方もこんな山の中に人が歩いていた事にかなりビックリしたようだった。

車の中で事情を細かく話すと安心して家の近くまで送ってくれたのだ。」

それが遭難を仕掛けた家人の話した概ねの話でした。




帰って来た時の照れたような笑顔はそれだからだったのね。


よくよく考えると、

一つ間違えば山の中で一夜を過ごさなければならなかった可能性は高いのです。

そうして昨日のように翌日一日中雨が降り続ける事だってあるのです。

そうならなかった事に感謝するのはもちろんですが、

それ以上に近所の山とは言え簡単に考えてはいけないという事ですね。

山を舐めたらアカンぜよ。


それにしても、

タイミングよくそこに現われた三人の男。

私の大事な人を助けてくれて本当にありがとうございます。

三人という所から思い出した事が有ります。

遡る事一、二年前。友達の息子が登山に出かけ

途中のがけで25メートルほど滑落したそうです。

テントも入ったリュックを担いでいたのでそれがクッションとなり

怪我はなかったのですが、滑り落ちた急斜面を登り返すことなど出来る訳も無く、

仕方がないので沢を目指して下りて行ったと云います。

なんとかかんとか沢の水の音が聞こえるくらいの所まで行くと、

なんと人の声が聞こえるじゃないですか。

大喜びでこちらからも「ヘルプ、ヘルプ」と叫びました。

そこで私が

何で『ヘルプ」と云うたん?と突っ込みを入れました。

すると

「もしかしたら外人かもしれないから」って。

んな訳あるかい。

誰か人が居るのが信じられないくらいの山奥ですよ。

日本人が居る事だってめったにないのにそこに外人って、

ナイナイ。


そんなこんなで声を掛け合いながら

お互いに顔を合わせる距離まで来るとそこには三人の男がいたそうです。

その三人は山奥の渓流釣りの趣味仲間でした。

めったに来ない最奥の渓流で遭難者に出会った事に向こうもかなり驚いていたと云います。

それにしても、

ここでも三人、一昨日も三人。

三人の人に助けられた二人。

この偶然が私にはとても興味深いのです。

善行を積む者は三人の人に救われる。

私の中でそんな教訓が産まれそうな予感がします。


そう云う訳で

緊急事態に陥る事無く無事帰れて本当に好かったです。


これからは帰路の目印をもっとキチンと考えて歩く事にしましょう。


山の中で自分では判るつもりの目印を何度も試しています。

でも自然界にない目立つ色合いの物でないと、

帰る時には全く分からなくなっている目印ばかりです。

この辺りの山はそれ程高くはないけれど

谷が無数にあるので尾根伝いの道で迷う事が多いのです。


山歩きをを愉しむのも真剣に。。。。ね。






























にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村


人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする