今夜の「NHKスペシャル」を見られましたか?
認知症医療を問う、と言うテーマでしたが、患者さんの涙ながらの訴えの陰に「医は忍術」とか「医は仁術」言われていた医療の現場は実は「医は算術である」と言う理由が判り・・・と言うより医師自身からの報告があり寒々としています。
私は常々「毎年医師試験に合格して医師は増えていると思うのにどうして産婦人科、老人医療の担い手がいないのかと思っていたが、やはり一番の原因は「収入の差」なんですね。
今日も、地域で認知症に取り組む医師から「もっと専門医の数を増やしたり、研修を増やして欲しい」と提起があったけどその専門医のなり手が無いのが現状。
なぜかと言うと専門知識や資格を持っていても、結果的に「一人でなんぼ」の世界なので専門的に時間をかければかけるほど収入は減ると言う仕組み。
単純に考えても少ない時間で多くの患者を見て収入が多いほうが良いに決まっている。
そうは言っても老人医療に本気で取り組む医師も沢山いるはず。
やはり、国からの強力な支援が無いと前に進まないのだと思った。
治療薬についてもまだかなりの副作用が出る人がいて副作用か病気の進行かを見分けられる専門医の育成は早急に求められている。
これからの時代、我々団塊の世代がそれこそ団塊になって老年期に入り、アルツハイマー病などの患者が一挙に増える。
夫がいつも言うのだけれど「外国にただの石油をあげる位なら日本のワーキングプアーに石油を提供して欲しい」そうそう、そんなお金があれば将来の為に老人医療の専門家や新薬の開発に力を注いで欲しい。
福田さんや小沢さんはこの番組をごらんになっているのだろうか?
日本の行く末を考えてくれる政治家に出てきて欲しいものですね。