ずっと気になっていた英語診断書。
昨日脳神経外科に検診に行きばっちり「OK」を貰った。
その前に神経内科で英語診断書をお願いしたら即OKを貰った。
さて、英語診断書の見本を探しに探した2週間。
NZのゲストハウスからはNZ航空の様式がFAXで届いた。
息子に翻訳してもらったら「エライ重病者用でお母さんの該当するような病気は無い」との事。
その中の一枚が医師が書く様式だが病状や薬の事を書く欄が少ない。
ブルーパシフィック航空に電話したらそんな様式も無いし「どこで持ってこいと言われたのですか?」と、逆に聞かれ「そんなもん必要ないのじゃないか」と言う雰囲気だった。
しつこい私はNZ大使館にメールをして聞いたが丁寧に返事があった割りにNZ航空のHPの案内だった。
外務省も航空関係者も「外国へ行く時は診断書を持参せよ」と言いつつ旅行者任せで大して重要視していないと言う事がわかった。
それで、今日主治医を訪ねNZ航空の診断書を出したら、出して見ることも無く、「危険だから行かない方がいい」「何事かあったら家族は大変だからご主人に来てもらいなさい」「他の病院の先生の了解を取りなさい」「なぜ、NZなんですか、近くにしなさい」・・・と、言われ、すぐに夫に来てもらう事にした。
たぶん、こういう事態になるのは想定内だったので夫は飛んできた。
1時間待たされてお昼になり、やっと順番が来たら「あぁ、午後のほうが良かったのに」と、きつい一言。
私はいいけど夫には言って欲しくないなあ。
それでも、話をしてくださる事になり、まるで夫が責められてるようでちょっと可哀想だなあと思っていると夫が「先生はもしかのときに責任を追求されると思っておられるんですね。それは無いです。リスクを承知で行くのですから」
「何事があっても良いのですね」「はい、承知しています」「何かあっても私は知りませんよ」
こういうやり取りがあり夫は頭を下げ続けやっとOKが出た。
私も「先生ご面倒な事をお願いして申し訳ないのですがよろしくお願いします」と言って頭を下げた。
帰宅する途中「ごめんね、嫌な目にあわせて」と、言うと夫はさばさばと「案外真面目で本当に身体を気遣うからこそ言われるのだと思うよ。ただ、今の世の中、すぐに人のせいにするので言い方はきついが、言い方が下手なんじゃないかな」と言う。
そうなんだ、私は一度同じ事をしている。姑の介護は無理だからしない方がいい。下手をすると自分が先にあの世に行く事になる、と、医師に言われたのを無理して薬で抑えつつ頑張ったのだ。
見事医師の言葉が当たり、脳出血を起こした。
命は取り止めたものの家族には迷惑をかけている。
でも、夫が医師の前で「ああしまった、と言う事があるかも知れないが行きますよ」と、言ってくれた。
「私のわがままだよねえ」と言うと「ええよ、そこらへん歩いてても車にはねられて死ぬ事もあるし」とは言ってくれる。
自分の身体のリスクを思い迷いに迷った1日、こりゃ決死の覚悟で行く事になる。
エコノミー症候群は健康体でも起こる。
あぁ、嬉しいと怖いが同居して何だか不思議な気持ちだ。
私は思ったことをすぐに言葉にして言い、一触即発になりやすいが夫は相手を深く読み(と言う風に見えるが)やんわりと受け止めて言葉少な、頭を下げて事を納める。
ちょっとかなわないなあと見直した1日。