※「コラボ」作品は追ってUPします。
我が家はいつも連休は暦どうりだけど、今年は夫が急遽5月2日に休暇を取って「萩焼祭りに行こう」と言ってきた。
連休中の高速の渋滞は暑さとともにうんざりするので金曜日はさほど暑くも無く、渋滞も無くラッキーだった。
萩に行き始めたのは夫が出向で萩焼きと喫茶のお店に行った時からだから約16年くらいだろうか。
夫はそれまでは陶器どころか磁器にも興味が無くて、備前に旅した時も「ぜひ、登り窯を見て頂きたい」と、作家の方に言われても断るほど。
出向した当時はまだバブル期、仕入れても仕入れても売れて、私の元の職場の人にも沢山買って貰った。
登り窯のかまだきがあれば広島から沢山押しかけ、夫達は薪を投げいれる為に一晩中起きていた。
私と友人は夜中、窯の温度が1000度を超えると炎が息づいているようにふうっふうっと言い始めるまでいて旅館に帰っていくが男の人たちは一晩中飲んだり食べたりしながら翌朝まで火を守る。
こうして焼きあがったものを一週間後に窯から出す。
運がよければそれを見せて貰える時もあるが、こういう作業は作家にとって「神聖」と言うかプライド、プライバシーの領域になるので私達もあまり頻繁に出入りすべきでないと遠慮している。
登り窯は炎の当たり具合で作品が違う。
窯変と言うピンクの色がついたり、かいらぎのつきぐあいを見たり、(かいらぎは漢字で「梅華皮」と書き、釉薬が溶け切れずにさめ肌のようにちぢれて粒状になった部分)特に抹茶碗などはこれらを総称して「景色」と呼んで景色がいいとか景色がちょっと・・・とか味わい深さの事を言います。
まあ、見た目の良さなんでしょうが、私はまだそのあたりは詳しくは判らないし、好きな器ならそれでいいと思っています。
萩焼祭りと言っても、最近は堀の内陶苑さんの所でおしゃべりをしてマーマレード用の夏みかんを収穫して帰り、祭り会場では船崎さんのお店を中心に見て帰るぐらい。
今回は白い平鉢?と、新作のコーヒー碗を買った。
少しかいらぎが出ていて、意外と軽いのも気に入った。
このタイプの鉢は数枚あるが料理によって使い分けている。白はどんな色の料理も合うので重宝です。
帰りは日本海側に出て、私の友人の家に寄った。
彼女は私が最も尊敬する友人。
音楽や絵を愛し、造詣も深い。そして、歴史、文学にも秀でているのに謙虚。
人の話を聞くのがとても上手で彼女と話すと少しの言葉でも全部理解してくれている錯覚を覚えるくらい気持ちよく話せる。
私は電話よりも彼女には手紙を書く。数日後にはすぐに返事が来る。
最近は一年に数度しか行けなくなったが家の周りの花の手入れもされていて元気そのもの、安心した。
彼女の家を出たらもう夕方、ひたすら益田市を目指す所だが、益田の手前、須佐の「ホルンフェルス」と言う海岸の断層を見に行った。
以前写真を見せてもらったことがあり、どうしても写真を撮りたかった。
しかし、麓まで歩くには急な階段や足元が悪く、最大の望遠で何とか撮れた。
風がきつく、誰も浜辺に行く人はいなかったので私も諦めた。
日本海の景観を見つつ益田市~芸北へ回り夜遅くに帰宅。
今回はちょっと欲張りすぎ。