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Dloby 3Dの3Dメガネ

2012-11-30 13:56:56 | 映画関連
赤青のメガネを使うタイプ(アナグリフ方式)ではない、現代風の3D映画。

最初に見たのは確か2009/9の「くもりときどきミートボール」だったと思うが、
いろんな方式の3Dを見てきた。

このうち、XpanDは当初TOHOシネマズや109シネマズで採用されていた方式で、
メガネが重い、画面が暗いと評判が悪かったアクティブシャッター方式。

画面は左目用と右目用を交互に映写。
信号に合わせてメガネ側の左右のレンズを開閉(液晶の光通過を制御)する。
それぞれの目にはそれぞれの画像しか届かないが光量が半分になり暗くなる。

3Dメガネには信号受光部と電池を含む回路が組まれており、
原理的に重く大きいものとなってしまうし、高い。
必然的にメガネは返却し、清掃、電池の確認など、映画館側の負担もある。

RealDとMasterImage(それにおそらくSonyデジタルシネマ3D)は、
いずれも円偏光方式で、左目用、右目用の画像を交互(Sonyは同時)に映写、
3Dメガネの左右のレンズ部に張られた円偏光フィルターで、
それぞれの目用の映像を透過させるもの。

スクリーンの特性などもあり、XpanDよりは暗くならない。
3Dメガネも軽く安く作れるし、たいていのところでは持ち帰り自由。
3Dメガネ持参割引があるところもあるが、ペラペラでチャッちいので
無理してメガネの弦を広げたりすると壊れることもある。

円偏光なので、首を傾けてもずれるようなことはないが、
明るいシーンなど若干反対側の映像も入り込み、ゴーストが出やすい。

IMAXデジタル3Dは、直線偏光方式。
2台のデジタルプロジェクターで左右の映像を同時に映写する。

画面(スクリーン)が大きいので、3Dメガネも大きい。
高いと見えてメガネは返却することになっている。

直線変更なので首を傾けると左右の画がずれるが、
多少なら大丈夫なようだ。

そして、今回ご紹介するDolby3D。
分光方式とか、波長多重視覚化方式とか、いろんな呼び方で書かれている。

2009年当時から方式としては知っていたが今回初めて鑑賞した。

簡単に言うと左右の画像の3原色にそれぞれ別の周波数変換を加えて色をずらし、
メガネのフィルターで分離して元の周波数に戻す。

このため、メガネはアナグリフ用ではないのに、
若干左右のレンズに赤と緑の色がついている。





この周波数フィルターは特殊なメッキ加工らしく、メガネは高いそうだ。
もちろん回収。今回の館では、番号が振ってあった。



弦は閉じられない。

左右の画像はかなりきれいに分離され、ゴーストは一切ない。

ただ、レンズのサイズのせいか、原理的なものかはわからないが、
左右レンズの外側の下の隅っこを視線だけ動かして、斜めに見ると、
緑と赤と色が若干ついて見える。
(殆ど気にならないというか、気づかない程度ですが)


なお、このほかにも新方式というか、別メーカーの3D方式がある。
プロジェクターの制御方式やデジタルデータの作り方、
スクリーンのタイプなどで差があるようだが、細かいことはよく知りません。

また、IMAXにはディジタルとアナログ(フィルム)の方式があるが、
日本ではディジタルだけのようだ。

このほか、ディズニーデジタル3Dというものがあるが、
それぞれの館の3D方式に合わせており、方式の名前ではない。
わたし的には3Dのディズニー映画だと理解している。
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