峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

美輪明宏音楽会<愛>&母の話

2009年09月21日 12時05分11秒 | 音楽の話
9月16日、ル・テアトル銀座でやっている、美輪明宏音楽会<愛>に、母と行ってきました。
美輪さん、相変わらずの声量。 マイクをうんと離して歌ってるのに。
毒舌も健在です。 だれを殺しに行くって言ったんだったか。

美輪さんのことはさておいて。(タイトルから検索して来られた方には申し訳ありませんです。

この日は母と行きました。

1、まず、某駅で電車を降りて、乗り換えのためにホームからエスカレーターに乗ったときのこと。
前を歩く母が小さく何度も首を振っている。
母の前にはおじいさんがいた。

エスカレーターを降りてから、まさか…と思いながらも母に、
「前の人、蹴っ飛ばそうかしらんとか考えてなかった?」 と小声で聞くと、
「叩きたくなったけど、やっちゃいけないと自分を一生懸命抑えてた」 との返事。
当たって欲しくない想像だった。


2、 銀座には余裕を持って着いたため、開場まで時間があった。
母が言うには、ル・テアトル銀座の裏のほうに川があって、川沿いに祖父の倉庫があったという。
そこを見てみたいというので探したが、川そのものが見つからなかった。
歩きながら、母は車道をスタタと横断した。
私はあわててついていったが、もう少しモタモタしてたら車に轢かれていたかも。
少し先には信号があるが、母は、
「だってあの信号、なかなか変わらないんだもの」という。
その後も2度ほど横断しようとした母を引き止めてお願いした。
「お母さんはきっと渡れるだろうけど、私が轢かれるから横断歩道で渡って
ほんと、危ないのは私なんだから。


3、帰りの地下鉄で、2人掛けのシルバーシートに座った母。
空いた隣の席には、70代と思われる女性ふたりが、
「あなた座って」 「いえ、あなたこそ」 と、譲り合った。
それを見ていた母。
「私がどきましょうか」 と、立ちかけて、「何をおっしゃいます」 と、ふたりに止められた。
私は吊革に捕まって立っていたが、
「80代の言うことじゃないから、だまってればいいのに
と思いつつ、他人のふりをした。


母と出かけると、スリル満点です。