幼稚園のとき、クリスマスの絵の上に、こう書いた覚えがあります。
「なりーバツます」 なんだそりゃ。
私が通っていたのは、キリスト教の幼稚園でした。
あるとき、全員がホールに集められ、歯磨きの大切さを先生が話しました。
どこかの歯ブラシ屋さんもタイアップしていたようです。
ちょっと恐い女の先生が、みんなに聞きました。
「毎日3回以上、歯を磨いている人」
ほとんど手が挙がりませんでした。
「2回磨いている人」
何人か手を挙げました。
「1回磨いている人」
じつは私、幼稚園時代はほとんど歯を磨いていませんでした。 (今は朝晩きっちり磨いてます)
でも、子ども心に、≪それ、正直に言うとマズイ雰囲気だぞ≫ と、思っので、「1回」のところで手を挙げました。
「では、1回も歯を磨いていない人」
全園児の中で、1人だけ手を挙げました。
他のクラスの、A子ちゃんでした。
先生はみんなの前で、A子ちゃんを責めました。
みんなに試供品の歯ブラシが配られるときも、A子ちゃんを見降ろすように歯ブラシを振りあげて、
「あなたには歯ブラシあげません!」と、なおも責めていました。
泣きそうなA子ちゃんを見て、私は心の中で思いました。
「正直に手を挙げなくて良かった」
正直者のA子ちゃんに、神の御加護がありますように。
そして小心者の私に、罰が当りませんように。
「なりーバツます」 なんだそりゃ。
私が通っていたのは、キリスト教の幼稚園でした。
あるとき、全員がホールに集められ、歯磨きの大切さを先生が話しました。
どこかの歯ブラシ屋さんもタイアップしていたようです。
ちょっと恐い女の先生が、みんなに聞きました。
「毎日3回以上、歯を磨いている人」
ほとんど手が挙がりませんでした。
「2回磨いている人」
何人か手を挙げました。
「1回磨いている人」
じつは私、幼稚園時代はほとんど歯を磨いていませんでした。 (今は朝晩きっちり磨いてます)
でも、子ども心に、≪それ、正直に言うとマズイ雰囲気だぞ≫ と、思っので、「1回」のところで手を挙げました。
「では、1回も歯を磨いていない人」
全園児の中で、1人だけ手を挙げました。
他のクラスの、A子ちゃんでした。
先生はみんなの前で、A子ちゃんを責めました。
みんなに試供品の歯ブラシが配られるときも、A子ちゃんを見降ろすように歯ブラシを振りあげて、
「あなたには歯ブラシあげません!」と、なおも責めていました。
泣きそうなA子ちゃんを見て、私は心の中で思いました。
「正直に手を挙げなくて良かった」
正直者のA子ちゃんに、神の御加護がありますように。
そして小心者の私に、罰が当りませんように。