峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

パリ祭

2011年07月04日 20時13分11秒 | 音楽の話



昨日はシャンソンの祭典、パリ祭に行ってきた。
去年に続いて今年で2回目。

早めに行って原宿で何か食べようと思って明治神宮の守衛さんに「食事できる場所ありますか」と尋ねたら、
「さあ。私ら、外に食べに行かないもんで…。中に軽食はありますけど、何時までかわかりません」
と、申し訳なさそうに言われた。

歩き回ると疲れるから、とにかくNHKホールに向かって歩く。
若者がわんさかいる中、売店でやきそば買って屋外テーブルで食べる。
食べているうちに、原宿の平均年齢がどんどん上がっていくのがわかる。

やきそばのあと、ソフトクリームを食べている間に開場時間。
入ってみたら中にも幕ノ内弁当を売っていた。
来年は入館してから食べよう。

パリ祭は2度目だけど、去年と違うのは、開演前の館内放送。
「大きな地震があったときは…」という注意が丁寧に流れた。
82歳の母がいっしょなので、電車が止まったときに備えて、念のため渋谷周辺のホテルの電話番号はメモしてきたけど、地震がなくて本当に良かった。

パリ祭は有名な歌手も何人も出ていたけれど、なんとなく全体的にアットホームな雰囲気を感じたのは、
舞台の上も会場も、ホッとする年代で占められていたせいだろうか。

第一部では、お世話になっているシャンソンの先生が出演。
「リヨン駅」はさすが。声の伸びが心地よくて、拍手喝采。
私がシャイでなければ、「ブラボー!」と、声をかけたのに。


永六輔さんの話は面白かった。
また、加藤登紀子さんの、石井好子さんの亡くなる前の思い出話には感銘を受けた。
ネットにいい加減ことを流さないため(記憶に自信がない)、内容は割愛するけれどかっこいいのである。

第2部の歌では、クミコさんの「最後の恋」に、よっしゃ、がんばろ! と思う。

これから最後の恋をして、かっこよく最期を迎えよう。
あ、その前に倒れたら「上を向いて歩こう」を歌いながらリハビリしよう。(永さんの話)


帰りの原宿までの道のりは、昼間の若者の群れから一気に年齢上昇。
杖をついたおばあさんに、とっとと追い抜かれた。
みんな元気だなや。

原宿駅のホームで電車を待っていると、線路の向こうを狸が通っていった。

来年は幕ノ内弁当も良いが、狸汁も選択肢に入れておこう。