創作実験クラブは
創ることに関心のある皆さんを対象とし
創作の源泉となる体験を重ねる活動です。
今年で4期目となる2021年度初回は
画材研究として鉛筆をお題としました。
そこで、あるクラブ部員さんに
木下晋さんの鉛筆画による絵本の
読み聞かせをおこなっていただきました。
「ハルばぁちゃんの手」
著者:山中恒
台本を作成しての読み聞かせ・・・
物語最後になると
手元に置かれたスマホで
効果音(音楽)が添えられ
胸が熱くなるクライマックスでした。
読み聞かせ中には
パソコン画面に絵本画像を投影し
モニター越しに繋がるメンバーとも
この時間を共有しました。
*
物語の余韻に浸りながら小休憩。
ドリップコーヒーの
パッケージに注目ください。
ある部員さんによる
TIPAでのコラグラフ&フロッタージュ体験を
元に作成されたパッケージです。
創作実験活動が実験にとどまらず
カタチとなった様を拝見でき
うれしく思いました。
*
活動後半は実際に鉛筆を手にして
画材研究に取り組みました。
まずは
硬さが異なる鉛筆の違いを確認・・・
そして
メーカー3社の描き心地も確認しました。
例えば、同じ2Bでも
各メーカーそれぞれ違うことが分かり
その違いが想像以上だったことに驚きました。
一通りの確認を終えた後は
好みの鉛筆で「手」を描きました。
上手く描くのではなく
「心に届く絵を描く」を目的に。
木下晋さんの手の絵を眺めながら
自身の手を見つめ描いてみました。
その成果は・・・
左右異なる手が並びましたが
手の印象がよく捉えられています。
左は休んでいる手
左は仕事中の手との事。
どのようなお仕事をする手なのか
気になりますね。
上の手は先日の出来事を絵にしています。
付き添いで救急車に乗車中
呆然とする意識の中で自身の手を
見ていた様子を描きました。
その時が凝縮されているように感じます。
モノトーンゆえ増幅可能な世界とは
・・・と考えを巡らした活動日でした。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
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