合成写真制作に取り組みました。
デジタル写真であればレイヤーを重ねて作る事ができます。
フィルム写真の場合は
撮影時に複数回シャッターを切る事で合成する方法と
暗室でのプリント作業時に画像を重ねる方法とがあります。
今回は暗室での合成に取り組みました。
この課題には
雛形となる写真作家の作品があります。
下の写真右下の写真集の作家
Jerry N. Uelsmann
撮影時の風景を引用し
新たな世界を創造している作品群です。
まずは
Uelsmannの作品集をじっくり見て
彼の作業を読み取る事から始めます。
美しい世界に魅了されながら
制作過程を検証すると
非常に手の込んだ作業である事がわかります。
講座では一日で制作を完成させるため
最も簡単な手法を選び実習をおこないました。
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【 課題 1 】
一枚のネガフィルムを使用し
3段階で露光時間を変えるという手法です。
露光時間に変化をつけるだけの作業ですが
写真画像が立体的に見えてきます。
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【 課題 2 】
2種の画像を一枚の印画紙に焼重ねる作業に取り組みます。
罫線が入った白色ノートの画像を露光した後
ノート部分に
各々が選んだ画像を重ねます。
結果は
写真中央の取り組みになります。
この課題での制作物を
昨年度分も含めボリュームを持たせて画像を繋ぎました。
↓
皆さんの記憶が重なった日記帳のように見えます。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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