田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

冬の大掃除14(最終回)

2010-04-18 19:09:00 | 飯田線の旅
 冬の掃除シリーズもいよいよ最終回。
小諸城趾懐古園の見学を一通り済ませ、三の門に戻る。入った時は三の門脇にお土産物屋が数軒開いていたのだが、いざ出てきたらもう閉まっている。まだ辺りも充分明るいのに、他に観光客が見あたらないほど閑散とした状況だから、これもまた仕方ないことなのだ。寒々した通路を通り過ぎ、懐古園の駐車場に出る。だだっ広い駐車場に、停まっている車はない。だが角の方にこれが展示してあった。露天の静態展示車両だが、結構状態が良いのは、定期的に手入れしているからだろう。


 細部は看板に解説がありました。


 まだ木に葉がなくて寒々しい景色だ。この駐車場の先の方に渥美清こもろ寅さん会館がある。「釣りバカ日誌」の前の国民的映画シリーズだった「男はつらいよ」の第40作、「寅次郎サラダ記念日」が小諸で撮影されたのを記念しているのだそうだ。それ程大きな施設ではない。やはりこの時期この時間に客はいない。と言うより「寅さん」を懐かしがるのは、かなりの年かさの人だろう。年々寅さんを知る人が少なくなる中で、この手の施設が何時まで維持されるのか? (この点は僕らの田切とて例外ではないのだが・・・)


 遊園地休園のお知らせが出たいた。客がいないから休園なのか?休園なので客がいないのか??でも、冬の小諸は寒くて野外の遊具に乗るのはちょっときつい。


 他に見る物もないし、駅裏に立ち寄るところもないので駅に戻る事にする。駅前は流石に商店街だから喫茶店ぐらいあるだろう。駅構内に除雪用のラッセル車が停めてあった。


 駅前に戻るとコミュニティバスの看板を発見。漫画家のおやまだいくさんの絵が描いてある。最近地方の駅前でこのコミュニティバスをよく見かけるが、それは交通会社のバスが運営していない(運休になった)って事の表れだと思う。つまり町が寂れている事のバロメーターの一つなのだ。


 この後、駅前の喫茶店に入り帰りの便までの時間をつぶした。僕と息子は駅前から高速バスで大宮方面に、局長は再びしなの鉄道に乗って軽井沢まで移動し、そこから新幹線だ。高速バスが出る時間には辺りもすっかり暗くなり旅の終わりを告げるのだった。

 次回より、何のシリーズを始めようか。