多摩湖駅で山口線、通称レオライナーに乗り換えます。レオライナーは他の西武各線と違って「鉄道」ではない。と言うと、法律上は・・・等と突っ込まれるかもしれないけど、ここでは鉄のレールを鉄の車輪で走ってない!という意味合いで言っています。
多摩湖線のホームの先端が山口線のホームに続いています。乗り継ぐ人が多いです。
レオライナーの車両の模型が置いてありました。白い塗装の「V4」編成ですね。しかし何だろうこれ、顔出し看板でもないし。小さな子供なら裏に回って運転席の窓から顔を出して記念撮影できるかな。
ホームに車両が居ました。茶色の「V3」編成です。見ての通り、コンクリートの路盤で鉄のレールがありません。上に電気の架線もなく、車両の高さも幅も小さめです。電気は写真では右の壁面にある線から取っています。高圧電流が触れる様な高さに流れているので、路面に降りないようにと注意書きがいたる所に出ていました。このコンクリートの路盤をゴム製タイヤで走ります。
人間と比較して大きさ感が分かるでしょうか。車両の長さもだいぶ短いです。この様なゴム車輪の小型車両は、輸送力的には不利ですが、走行音が静かで、急な勾配に強く、急カーブにも対応できます。多摩湖駅から先は上り下りが多く、急なカーブもありました。これを通常の鉄道で運行しようとしたら、勾配や回転半径緩和の為の大工事が必要になってしまいます。終点の「西武球場前」までの間に、「西武園ゆうえんち」という中間駅が一つあります。東村山駅のホーム壁に書いてあった、西武園遊園地のメインエントランスの最寄り駅ですね。西武園ゆうえんちは最近リニューアルされて、レトロな街並みが再現されたエリアが大人気です。
終点の西武球場前駅に着きました。駅間も短くて、すぐに着いた感があります。
車体の下を覗いてみると、ゴムタイヤです。でもディーゼルやガソリンエンジンではなく電気で走ってます。
レオライナーのホームのだいぶ左下の方に狭山線のホームが写っています。この高低差と距離を残して接続しています。この間は段差のない緩いスロープを徒歩で移動します。
西武球場のメインエントランスが見えています。今は「ベルーナドーム」らしいです。前は「メットライフアリコドーム」だったような?ちょこちょこ名前が変わるのは、利用者としては結構面倒くさいです。「ベルーナドームにイベント見に行こう」と誘われても、「どこじゃ、それ?」ってなりませんか。
西武球場前駅の構内です。3面のホームに6線の線路がある、とても横に広い駅です。しかも終点なので端頭ホームです。この時間に入線しているのは1番ホームに狭山線の車両が1本のみ。でも、球場で野球の試合とか何かのイベントがあった時には、短い時間で大量の人をさばくのに、これだけの規模の施設がいるのです。
でも何もない時は、2番~6番ホームは開店休業です。
1番ホームの狭山線車両です。西武球場~西所沢駅間を往復で運航しています。終点までに中間駅の下山口駅が一駅だけあります。西武線でおなじみの黄色い車体ですが、2000系とは違って窓が2枚。1000系列車です。
西所沢駅に着きました。これで、西武線の西エリアのごちゃごちゃした支線を全部乗りつぶしたことになります。さて、次の目的地は池袋線の練馬駅です。
池袋線は新宿線と並んで西武鉄道のメイン路線ですから運行本数も極めて多く、急行と各停を乗り継いで練馬駅に着きました。練馬駅ホームの駅名表示版です。練馬から先が2駅表示されていて、下側の豊島園までの間が支線の豊島線です。豊島線は練馬駅と終点豊島園駅の2駅だけの支線ですが、この間だけを往復する列車はなく、池袋駅から豊島園駅に入る各停と、その逆方向で運行されています。豊島園に行くには練馬駅で乗り換えさせるより池袋駅から直通の方が圧倒的に便利でしょう。
池袋方向から豊島園行きの列車が入ってきました。
例によって扉横の優先スペースです。この車両には可動座席も尻のせクッションもありませんでした。
隣駅ですから、すぐに終点に着きます。練馬駅~豊島園駅間は単線でした。豊島園駅は1面2線のホームです。
反対方向はこんな感じで単線です。
ホーム先端部が狭いです。この部分 では黄色い点字タイルの内側には一人しか立てません。
ホームの上屋とかポールとかが赤(朱色)に塗られています。駅名の元になっている「としまえん(遊園地)」は廃園になってもうありません。その跡地に作られたハリーポッターのテーマパーク「スタジオツアー東京」の最寄り駅として模様替えしたのです。としまえんは無くなっても、駅名を「スタジオツアー東京前」とか、「ハリーポッター〇〇」とかに変えませんでした。
ここも盲腸線なので、同じ経路を練馬駅まで引き換えします。
その4に続く。