田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

2024埼玉県民の日 フリー切符の旅 その3

2024-11-19 08:14:14 | 旅行

 多摩湖駅で山口線、通称レオライナーに乗り換えます。レオライナーは他の西武各線と違って「鉄道」ではない。と言うと、法律上は・・・等と突っ込まれるかもしれないけど、ここでは鉄のレールを鉄の車輪で走ってない!という意味合いで言っています。

 

 多摩湖線のホームの先端が山口線のホームに続いています。乗り継ぐ人が多いです。

 

 レオライナーの車両の模型が置いてありました。白い塗装の「V4」編成ですね。しかし何だろうこれ、顔出し看板でもないし。小さな子供なら裏に回って運転席の窓から顔を出して記念撮影できるかな。

 

 ホームに車両が居ました。茶色の「V3」編成です。見ての通り、コンクリートの路盤で鉄のレールがありません。上に電気の架線もなく、車両の高さも幅も小さめです。電気は写真では右の壁面にある線から取っています。高圧電流が触れる様な高さに流れているので、路面に降りないようにと注意書きがいたる所に出ていました。このコンクリートの路盤をゴム製タイヤで走ります。

 

 人間と比較して大きさ感が分かるでしょうか。車両の長さもだいぶ短いです。この様なゴム車輪の小型車両は、輸送力的には不利ですが、走行音が静かで、急な勾配に強く、急カーブにも対応できます。多摩湖駅から先は上り下りが多く、急なカーブもありました。これを通常の鉄道で運行しようとしたら、勾配や回転半径緩和の為の大工事が必要になってしまいます。終点の「西武球場前」までの間に、「西武園ゆうえんち」という中間駅が一つあります。東村山駅のホーム壁に書いてあった、西武園遊園地のメインエントランスの最寄り駅ですね。西武園ゆうえんちは最近リニューアルされて、レトロな街並みが再現されたエリアが大人気です。

 

 終点の西武球場前駅に着きました。駅間も短くて、すぐに着いた感があります。

 

 車体の下を覗いてみると、ゴムタイヤです。でもディーゼルやガソリンエンジンではなく電気で走ってます。

 

 レオライナーのホームのだいぶ左下の方に狭山線のホームが写っています。この高低差と距離を残して接続しています。この間は段差のない緩いスロープを徒歩で移動します。

 

 西武球場のメインエントランスが見えています。今は「ベルーナドーム」らしいです。前は「メットライフアリコドーム」だったような?ちょこちょこ名前が変わるのは、利用者としては結構面倒くさいです。「ベルーナドームにイベント見に行こう」と誘われても、「どこじゃ、それ?」ってなりませんか。

 

 西武球場前駅の構内です。3面のホームに6線の線路がある、とても横に広い駅です。しかも終点なので端頭ホームです。この時間に入線しているのは1番ホームに狭山線の車両が1本のみ。でも、球場で野球の試合とか何かのイベントがあった時には、短い時間で大量の人をさばくのに、これだけの規模の施設がいるのです。

 

 でも何もない時は、2番~6番ホームは開店休業です。

 

 1番ホームの狭山線車両です。西武球場~西所沢駅間を往復で運航しています。終点までに中間駅の下山口駅が一駅だけあります。西武線でおなじみの黄色い車体ですが、2000系とは違って窓が2枚。1000系列車です。

 

 西所沢駅に着きました。これで、西武線の西エリアのごちゃごちゃした支線を全部乗りつぶしたことになります。さて、次の目的地は池袋線の練馬駅です。

 

 池袋線は新宿線と並んで西武鉄道のメイン路線ですから運行本数も極めて多く、急行と各停を乗り継いで練馬駅に着きました。練馬駅ホームの駅名表示版です。練馬から先が2駅表示されていて、下側の豊島園までの間が支線の豊島線です。豊島線は練馬駅と終点豊島園駅の2駅だけの支線ですが、この間だけを往復する列車はなく、池袋駅から豊島園駅に入る各停と、その逆方向で運行されています。豊島園に行くには練馬駅で乗り換えさせるより池袋駅から直通の方が圧倒的に便利でしょう。

 

 池袋方向から豊島園行きの列車が入ってきました。

 

 例によって扉横の優先スペースです。この車両には可動座席も尻のせクッションもありませんでした。

 

 隣駅ですから、すぐに終点に着きます。練馬駅~豊島園駅間は単線でした。豊島園駅は1面2線のホームです。

 

 反対方向はこんな感じで単線です。

 

 ホーム先端部が狭いです。この部分 では黄色い点字タイルの内側には一人しか立てません。

 

 ホームの上屋とかポールとかが赤(朱色)に塗られています。駅名の元になっている「としまえん(遊園地)」は廃園になってもうありません。その跡地に作られたハリーポッターのテーマパーク「スタジオツアー東京」の最寄り駅として模様替えしたのです。としまえんは無くなっても、駅名を「スタジオツアー東京前」とか、「ハリーポッター〇〇」とかに変えませんでした。

 

 ここも盲腸線なので、同じ経路を練馬駅まで引き換えします。

その4に続く。

 

 

 


2024埼玉県民の日 フリー切符の旅 その2

2024-11-18 11:21:11 | 旅行

 拝島駅から拝島線を折り返して小平駅で下車し、改札の外にあった蕎麦屋で昼食を食べました。ここであらためて西武鉄道の短い路線(支線)が込み入った部分の路線図を確認しましょう。

 

 このエリアには拝島線、西武園線、国分寺線、多摩湖線、山口線、狭山線が入り組んでいます。これ等を効率よく乗りつぶしたいと考えましたが、だからと言って西武鉄道時刻表は持っていないし、乗り換え検索アプリもない。あるのは路線図だけです。だから路線の繋がりを見た感じで、まず始めは小平駅から東村山駅に移動して、盲腸線の西武園線に乗ろうと思いました。そばを食べ終えたら再度改札を入って東村山駅に移動します。この部分は新宿線です。

 

 東村山駅で降りました。現在このあたりの路線は高架化工事をやっていて、頭の上は鉄骨などがむき出しの天井になっています。西武園ゆき、すなわち西武園線は降りたホームの先の方らしいです。 

 

 新宿線ホームの先の方、左側が西武園線のホームになっていました。西武鉄道と言うとこの黄色い電車のイメージが強いです。

 

 2000系ですね。形式番号から言うとこの後のモデル(つまり、より新型の)になる3000系はとっくに全車引退してますが、この2000系はまだまだ現役です。

 

 ホームの壁にこんな案内が張ってありました。まったく西武鉄道路線やら、地理に詳しくない人が「西武園遊園地」に行こう!と思ったら、どう考えたって西武園線の西武園駅を目指すわな、名前からしたら。あっ、今はスマホの乗換案内で移動するから大丈夫なのか。

 

 車両先端に移動しました。方向表示が「西武園」です。この西武園線は、この東村山駅を出たら次が終点の西武園駅で、中間に駅はありません。西武園駅は行き止まりで、他に乗り継ぎ出来る路線はないから、引き返すだけです。

 

 車内の椅子が、先程まで乗っていた車両と変わって、暖色系でした。

 

 先頭で車窓を見ていたら、すぐに終点につきます。何せ一駅ですから。西武園線は単線ですが、西武園駅はホーム2面で、3線の構造になっていました。

 

 盲腸線の終点ですから、当然の端頭式ホームです。周りが前も横もすべてホームより高くて穴の底と言うか谷の底にあるような駅です。

 

 こちらの方が分かりやすいでしょうか。乗って来た列車は真ん中の線路に入っています。西武園線そのものに乗るのは多分初めてですが、このホームには何か見覚えがある。そうか、だいぶ前に3000系スリーナイン号のファイナルイベントの時に来た事があるんだ。

 

 さて、他に行くあてもないし、来た時と同じ列車に乗って帰ります。

 

 先頭部分から見た景色です。単線ですが、すぐ右横を高架線化工事しています。

 

 東村山駅に入線する直前です。高架化工事中です。この姿も工事が終わったら見られなくなるのでしょう。

 

 東村山駅に戻ったら、次は国分寺線で国分寺駅を目指します。案内では国分寺方面は1番線となっていたので、ホームの階段を下りて乗り換え通路に向かいました。

 

 地下乗り換え通路にこんな立て看板が出ていました。なんだ??じゃぁどこから出るんだ??普段からまったく利用しない路線の、利用したことない駅の構造は実に分かり難い。こんなのもフリー切符で乗りつぶし旅しているから楽しめるアジでしょう。

 

 階段を戻ったら壁に表示が出ていました。成る程これを見落としていたのか。

 

 いたいた、国分寺線の国分寺駅行き列車。

 

 車内で、扉脇の席の無いこの部分は、車椅子、あるいはベビーカーの優先位置です。車両の年代、形式によって、いろいろと違いが見られるのは面白いです。

 

 もう一つ面白い物を見つけました。ホームの階段ですが、下り優先になっている部分を下ってくると、強制的に右に曲がらせる仕組みになっています。平日の日中だからホームがガラガラなので、これの意図が今一つ分かりませんが、朝夕のラッシュ時にはなにか必要な構造なのでしょう。

 

 国分寺駅で、多摩湖線に乗り換えます。目指すのは終点の多摩湖駅。横並びのホームからの乗り換えではなく、多摩湖線のホームは少し離れていました。階段を上がった乗り換え通路の奥の方に進みます。

 

 通路の少し先に多摩湖線のホームが見えてきました。

 

 多摩湖線も端頭式ホーム。車両も黄色い2000系でした。

 

 何やら線路が複雑に交差しています。これは先頭から見ていて楽しい。

 

 終点の多摩湖駅に入ります。2線の島式ホームと、この右側の線路には右側にもう1面ホームがあります。

 

 扉の横の座席無しエリア。恐らくベビーカー対応だと思います。座れないけど、立ったままの姿勢で尻を乗せるクッションがついていました。

 

 多摩湖駅の一番右側にあるホームです。この先の方に山口線、通称「レオライナー」のホームがあります。

 

 その3に続く。


2024埼玉県民の日 フリー切符の旅 その1

2024-11-15 07:46:03 | 旅行

 11月14日は「埼玉県民の日」でした。公立の小・中学校や高校はお休みとなり、博物館や美術館等が無料開放、また一部の娯楽施設も割引があったようです。特に目玉企画は、埼玉県内を走る鉄道のフリー切符発売でしょう。発売荒れるのは東武鉄道・西武鉄道・秩父鉄道・埼玉高速鉄道・つくばエクスプレス・ニューシャトルの6社です。使用可能期間は会社によって少しだけ違いがありますが、基本的には14日のみです。観光ではなく通勤通学がメインの鉄道各社は普段はフリー切符を出していないので、これは見逃せません。と、言っても平日ですから働いている大人は有休でもとらないと恩恵はありません。その結果、高校生のグループや個人、小さな子供を連れたお母さん又は祖父母のグループが県内いたるところに出没します。

 僕はこの中から「西武鉄道」のフリー切符で1日鉄分補給の旅をしようと決めました。西武鉄道は去年まで有効区間が「西武線の中で埼玉県内の部分のみ」でしたが、今年から多摩川線を除く全線になりました。これは中々太っ腹です。西武鉄道は東京在住の人でも西の方が分かり難い路線ですから、路線図も出しておきましょう。中央下部の他の路線系統から唯一独立している多摩川線だけ乗れません。まあ、多摩川線はどこも埼玉県内を走っていないので当たり前ですが。

路線図:西武鉄道のサイトより転載

 

 例によって旅の始まりは西武の本川越駅です。西武新宿線の終点駅で、JRや東武鉄道の川越駅とはちょっと離れています。平日なので普通に通勤・通学の客がいますから少し時間をずらして出発します。フリー切符なんだから始発から乗って最大限使い倒さないと勿体ない・・・なんて意見されそうですが、そもそも「元を取る」とか「一番得をする」なんて考えていないのでこれでいいのだ。

 

 フリー切符は自動券売機で買えました。磁気切符なので自動改札を使えます。

 

 改札を通りホームを少し進むと特急の券売機があります。西武鉄道はメインの新宿線と池袋線にそれぞれ特急列車を走らせています。本川越からの新宿線には「特急小江戸」、新宿線には「特急ラビュー」です。私鉄の特急はJRに比べると値段が安いし、今回の旅では乗車券がフリー切符なので、積極的に特急に乗ろうと思います。

 

 券売機で特急券(併せて座席指定券)を買いました。本川越から終点の西武新宿迄600円です。号車や席の希望はできませんでした。

 

 本川越駅の構造は終点駅なので端頭式のホームが2面ですが線路は3線あります。中央の線路は少し短くて特急小江戸の専用です。これはホームの中程から終点側を見た状況です。

 

 反対側です。

 

 この状態なら良く分かると思います。普通列車が左右のホームに入っていて、中央の特急用だけ空いています。

 

 ホームの先端側から先を見ると、3本の線路が1本に合流しているのが分かります。次の南大塚駅までは一部が単線になります。

 

 僕が乗る小江戸号が入ってきました。真ん中の線路に入線します。

 

 小江戸が通り過ぎた後に、後方にある高架の東武東上線が横切りました。東武東上線とJR川越線は並走していて、西武線を高架で横切っています。上手くする2社線あるいは3社線がクロスすることがあります。3車線クロスはほぼ実現しませんが・・。

 

 普通列車と並びました。特急小江戸は7両編成で、10両編成の普通列車より短いので、こうして頭の位置を合わせると、尻側が短いから、それに合わせて専用ホームが短く作られています。

 

 平日なので特にですが、小江戸はいつ見ても乗車率が低いです。反対側の始発駅、西武新宿がJR駅と離れていて使いにくいからでしょうか。多くの乗客は終点一駅前の高田馬場で降りてしまいます。高田馬場駅はJRと接続していて乗り換えが便利だからです。

 

 西武新宿駅に着きました。こちらも端頭式ホームの駅です。ここで、折り返し新宿線から直通の拝島線に乗り換えました。終点の拝島迄行きます。

 

 先頭車両はガラガラでした。

 

 ロングシートの一部が何か変?赤い布が上から貼られている箇所がありました。優先席でもないし何だろうこれ??

 

 これが原因でしょうか。

 

 拝島駅に着きました。これで新宿線と拝島線を制覇しました。拝島駅は八高線直通川越線八王子行きで通過したことはありますが、こうして駅自体に降りたのは初めてです。

 

 初めて降りた駅なので、改札を出て駅の周りを見学しました。

 

 西武線の改札前にあった看板です。拝島駅はJR線も乗り入れているので、知らないで間違えちゃう人もいるのでしょう。

 

 西武線のホームからお隣に停まっているJRの車両が見えました。セイタカアワダチソウが揺れていました。秋ですね~。

 

 折り返しの列車で拝島線の終点、小平駅に帰ります。車両の先端部分にこんなシートがありました。座面を上げて、車いすを固定できる装備のようです。

 

 扉の上部に小さな広告が出ていました。宮田村です。飯田線で伊那や田切に行った事のある人には、馴染みある名前でしょう。西武ライオンズの選手の出身地繋がりらしいです。

 

 小平駅の駅ビルにソバ屋がありました。丁度お昼だし、昼食にしようと思います。ところで、この店は駅の改札外にあります。この様な店を「駅ソバ」と呼んでもいいでしょうか。公的な定義はないと思いますが、駅構内(改札内)のソバ屋だけが厳密に駅ソバなのか、あるいは駅ビルなどにあるソバ屋も駅ソバなのか、どうなんでしょうね。

 

 店の外に手書きのスタッフお薦めを紹介する看板がありました。お薦めなら、これにしよっと。

 

 ソバつゆが普通のしょうゆベースとごまだれの2種類です。ごまだれも、それはそれで美味しいけど、ゴマの香りが強すぎてソバの香りが消えちゃいますね。旨いから僕は文句は全くないけど、ソバ好きの人・・最初の一口はつゆにつけないでソバだけを食え!・・なんてことを強要する人は、この香りのきつい食べ方をどう考えるんだろう。これでもいいなら、ソバなんて最初っから、つゆにどっぷりつけて喰ったって文句言えまい。

 その2に続く。


入間航空祭2024を見てきました その4

2024-11-13 11:07:29 | その他

 展示されている飛行機を見ながら進むと、滑走路の終端に至ります。更に通路を進むと、だいぶ先の方に狭山駅寄りの外柵の一部を開けた臨時の出入り口が作られています。午後のブルーインパルスの展示飛行に間に合うように、狭山駅側出入り口からメイン会場に向かって歩いてくる人も多数いました。

 

 滑走路の先端付近に入間基地の消防隊がありました。これは消防庁ではなく、自衛隊に所属する消防隊です。

 

 何やら格好いい消防車が並んでいました。航空火災対応の車両だと思われます。民間では見ない形状で、なんか変形合体しそうです。

 

 消防車の奥に停まっていたのは、陸上自衛隊の高機動車と中型トラック。恐らく第1空挺団のものでしょう。

 

 通路脇にあった小屋。何かの倉庫だと思いますが、こんな古臭い小屋にまで管理番号が割り当てられています。

 

 滑走路そのものは、基地関係者でも無断の立ち入り禁止のようです。立ち入るには基地司令の許可を受ける手続きがいります。

 

 さて、僕と同じように通路を歩いている見学者も多数いますが、基地の外柵の外側にも見学者が群がっていました。入場口が限られるので多少面倒とはいえ、基地内に入ればもっと近くで見られるのに、何で外柵の外にいるのだろうと思いましたが、よく観察すると理由がほぼ分かりました。基地内では椅子・三脚・脚立の使用が禁止されていましたが、外なら使っても問題ない。上の写真に柵に脚立が立て掛けられているのが写っています。また、椅子とテーブルを出して、飲食を楽しんでいる人もいました。ビールや缶チューハイを飲んでいました。基地内は飲酒が禁止されていましたが、柵の外ならその制限はもちろんない。

 

 滑走路の先端部分は、下り斜面になっていました。万が一、飛行機が停止できなかったとき用のネットが張られていました。

 

 これは飛行誘導灯かな。

 

 やっとのことでメイン会場の反対側に着きました。先程は間近で見たC130が見えます。全体がよく見えて、プロペラが同じ位置で固定されているのが分かります。

 

 EC1、銀のC1、迷彩柄のC1、そしてC2が並んでいます。これもこうやって全体を見られるのは反対側に来たからです。こうして並べて見ると、C2はやはりでかいです。

 

 入間基地所属の軽装甲機動車がありました。野戦はしないだろうに、何故かつや消し塗装です。航空自衛隊迷彩柄のヘルメットと防弾チョッキを貸し出していて、記念撮影が出来ました。なかなか人気があって、長い列が出来ていました。

 

 高台にあるこれは、航空自衛隊の対空ミサイル「パトリオット」(正しい発音はペィトリオット)のレーダーです。展示なのか実任務で展開しているのか判断できませんでした。

 

 展示されているパトリオットの発射機と、2台の大型トレーラーです。このトレーラーは1台はベッド、もう1台はシャワー、洗面台等が設置されていて、対空ミサイルの部隊が基地以外の別な場所に配備された際に、テントを張ったりすることなく、時間の無駄なく任務遂行できるようにするための装備品です。分かりやすく言うと、大人数用のキャンピングカーです。それぞれの内部も公開していました。

 

 午後の展示飛行が始まり、ブルーインパルスが離陸しました。滑走路の待機場所には7機展示されていましたが、飛行に参加するのはその内の6機。1機は予備機です。

 

 次々に離陸していきます。さすがに航空祭のメインイベントで、他の展示飛行に比べて飛行時間も長く、これ撮影目当てのカメラマンも多数いたようです。

 

 4機によるダイヤモンド編隊です。こうやって機体に寄った写真ばかり撮っていると、単なる飛行機写真になってしまいますね。それはそれれで好き好きはあると思いますし、機体のディディールも大事でしょうが、そればかりでは入間基地でこの晴れ空の中で飛んでいるのが全く分かりません。つまりどこのイベントで撮っても同じような絵面になってしまいます。

 

 滑走路を超低空でパスする機体です。午後の時間帯はこちら側は半逆光になります。

 

 上空から急降下で滑走路に侵入してくる機体です。地上では例のかっこいい消防車が展示されています。

 

 雲一つない青空にダイヤモンド編隊が自在に飛び回ります。

 

 今度は5機編隊で滑走路の上空をパスしました。

 

 そのまま大きく旋回して遠ざかります。

 

 雲のように目えるのは、スモークの残りです。

 

 飛行終盤は6機すべてで編隊を組みました。スモークで星やハートを描いたりしました。

 

 展示飛行の最後はラストフライトになるナンバー18-1031のC1です。1030とペアで飛び立ちました。

 

 大型の輸送機なのに軽快な運動性を披露しました。開発当初(装備前)に「近隣諸国に脅威を与えない為」という謎の理由で、機体全長を少し切り詰め、航続距離を短くした機種です。今にして思うと、航続距離が足りなくて海外の邦人救助も出来ないし馬鹿な事をしたものです。確か単距離発着の実験機体「飛鳥」もC1ベース(ほぼ同じだったかな?)だった記憶もあります。

 

 ひとしきり滑走路上空で展示飛行をして、無事に着陸しました。着陸後には消防車が並んで放水によるゲートを作り、その下を通過する引退セレモニーがありました。これで航空祭の飛行プログラムは全て終了で、1500で閉会となります。

 

 閉会に前後して、ものすごい数の人が一度に退場するのですが、基本的に臨時の通路に臨時のゲートで、広さが充分ではありません。人員集中による大渋滞が発生しました。僕も1445くらいに移動を始めましたが、狭山市駅側の臨時ゲートを出られるまでに1時間半くらいかかりました。実はこれが一番疲れた。

 

 退場の渋滞の列に並んでいたら、大きな飛行音がして展示機たちが退場を始めました。これは全くの予想外で、カメラの準備もなかったし、そもそもぎゅうぎゅうの満員電車状態でしたから、すぐには写真が撮れませんでした。F15は飛び立ってから大サービスで背面飛行で機体の上面を見せてくれましたが、撮影は間に合いませんでした。その後上空を旋回して、2回通過しました。写真はその2回目の通過時にやっと間に合って撮れたものです。

 

 ジェットビートルに似た銀のC1が離陸しました。

 

 さて、今回の入間航空祭で得た教訓は、

1.手荷物検査なんかなかった。(来年もないとは限りません)

2・小椅子を使っても、何も咎められていなかった。(でも、規定違反です)

3・飛行そのものを見るにはメインエリアより、ランウェイビューエリアがお薦め。(でも午後は半逆光)

4.とにかく帰りは大渋滞を覚悟。

5.仮設トイレも大渋滞!切羽詰まってからでは、確実に間に合わない。(人生を悟ってしまうかも)

6.”へんたい”はあまり連呼されない。

 でした。

 

 おまけ・・出していいか悩みましたが、

 会場内を闊歩していたこの人、見る人が見ればわかりますが、旧ナチスドイツの空軍元帥の制服です。基地内ではこのような軍服を着ていてもそれ程目立ちませんが、着替えをするような施設はなかったので、家から(あるいは最寄駅から)この格好で来たと思われます。友人に訪ねたら、その世界ではなかなか有名な人らしいです。

 

 良い天気で、大変楽しいイベントでした。帰りの渋滞はさすがに難儀しましたが、それを回避して少し早めに退出するか、開き直って渋滞が解消するまで居座るかすればいいでしょう。また遊びに行こっと。


入間航空祭2024を見てきました その3

2024-11-12 08:58:18 | その他

 午前中の展示飛行が終わって、実質的にお昼休憩が約1時間30分ある。そこで、ランウェイエリアに移動することにしました。滑走路は横切れないので、滑走路の先端部分を大きく迂回する必要があります。ちゃんとした道がある訳ではなく、基地の外柵沿いの小路なので、これがなかなかの大移動になります。

 

 移動ついでに、経路上の展示物を見学します。開放されていた格納庫内にあったT4練習機。見ての通り床面からジャッキアップされていて、機体が浮いています。これは車輪(ランディングギア)やキャノピーの可動を見せるための物でした。

 

 同じく、パイロットの脱出用パラシュートです。脱出後のパイロットの発見を容易にするため紅白で派手です。

 

 C1のジェットエンジンが生で置いてありました。かなり大きいです。

 

 こちらは練習機T4のジェットエンジン。確か純国産だったかな。C1に比べるとだいぶ小さいです。

 

 空挺降下を中止した陸上自衛隊の第1空挺団が宣伝ブースを出していました。子供用の装備品を貸し出していて、記念撮影の大人気で長い列になっていました。

 

 工事中ですが、恐らくC2輸送機用の格納庫と思われます。去年はなかったような記憶があります。C1よりも機体が大型化したので、より大きな専用の格納庫が必要になったのでしょう。

 

 並んでいるF15戦闘機、F2戦闘機、T4練習機です。やはり戦闘機は子供にも大人にも大人気です。

 

 CH47が駐機していました。操縦席の窓に目玉が付けられている。

 

 なんか、タヌキっぽい。ほとんどゆるキャラですね。

 

 銀色のC1輸送機。尾翼のナンバーが28-1001で、試作1号機らしいです。つるっとと言うか、ノペッと丸い銀色の機体は科学特捜隊のジェットビートルに見えなくもない。なんかかっこいいぞ!

 

 こちらC1の横並びに駐機しているEC1電子線練習機です。展示飛行終了後にここまで引っ張られて移動して、展示されたようです。こうして見ると確かにC1輸送機のファミリー機体ですね。

 

 並んでいるC1輸送機です。尾翼のナンバーは18-1030と18-1031です。この内1031は今日の航空祭で最終飛行になります。

 

 こちらの建物は「入間ターミナル」と呼ばれています。自衛官が公務などで輸送機に搭乗する時は、ここで手続きをします。お祭りでも建物は立ち入り禁止なので、屋上にいるのは基地関係者でしょう。

 

 一番は端っこにいたC130輸送機です。ガールズアンドパンツァーのファンにはこの輸送機の方がお馴染みではないでしょうか。4発(エンジンが4基)のレシプロ機で、さすがにC2と見比べると小さく感じます。輸送機にジェットエンジンとレシプロエンジンの2種類の機体があるのには、それぞれに利点があるからです。レシプロ機の方が最低飛行速度が遅くて飛行音も小さく、運用する作戦行動によっては有利な事があるのです。この展示された機体を見て思いましたが、プロペラの位置が4基とも綺麗に揃っている。日本人の律義さの表れでしょうか。

 その4に続く。