田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

2024埼玉県民の日 フリー切符の旅 その1

2024-11-15 07:46:03 | 旅行

 11月14日は「埼玉県民の日」でした。公立の小・中学校や高校はお休みとなり、博物館や美術館等が無料開放、また一部の娯楽施設も割引があったようです。特に目玉企画は、埼玉県内を走る鉄道のフリー切符発売でしょう。発売荒れるのは東武鉄道・西武鉄道・秩父鉄道・埼玉高速鉄道・つくばエクスプレス・ニューシャトルの6社です。使用可能期間は会社によって少しだけ違いがありますが、基本的には14日のみです。観光ではなく通勤通学がメインの鉄道各社は普段はフリー切符を出していないので、これは見逃せません。と、言っても平日ですから働いている大人は有休でもとらないと恩恵はありません。その結果、高校生のグループや個人、小さな子供を連れたお母さん又は祖父母のグループが県内いたるところに出没します。

 僕はこの中から「西武鉄道」のフリー切符で1日鉄分補給の旅をしようと決めました。西武鉄道は去年まで有効区間が「西武線の中で埼玉県内の部分のみ」でしたが、今年から多摩川線を除く全線になりました。これは中々太っ腹です。西武鉄道は東京在住の人でも西の方が分かり難い路線ですから、路線図も出しておきましょう。中央下部の他の路線系統から唯一独立している多摩川線だけ乗れません。まあ、多摩川線はどこも埼玉県内を走っていないので当たり前ですが。

路線図:西武鉄道のサイトより転載

 

 例によって旅の始まりは西武の本川越駅です。西武新宿線の終点駅で、JRや東武鉄道の川越駅とはちょっと離れています。平日なので普通に通勤・通学の客がいますから少し時間をずらして出発します。フリー切符なんだから始発から乗って最大限使い倒さないと勿体ない・・・なんて意見されそうですが、そもそも「元を取る」とか「一番得をする」なんて考えていないのでこれでいいのだ。

 

 フリー切符は自動券売機で買えました。磁気切符なので自動改札を使えます。

 

 改札を通りホームを少し進むと特急の券売機があります。西武鉄道はメインの新宿線と池袋線にそれぞれ特急列車を走らせています。本川越からの新宿線には「特急小江戸」、新宿線には「特急ラビュー」です。私鉄の特急はJRに比べると値段が安いし、今回の旅では乗車券がフリー切符なので、積極的に特急に乗ろうと思います。

 

 券売機で特急券(併せて座席指定券)を買いました。本川越から終点の西武新宿迄600円です。号車や席の希望はできませんでした。

 

 本川越駅の構造は終点駅なので端頭式のホームが2面ですが線路は3線あります。中央の線路は少し短くて特急小江戸の専用です。これはホームの中程から終点側を見た状況です。

 

 反対側です。

 

 この状態なら良く分かると思います。普通列車が左右のホームに入っていて、中央の特急用だけ空いています。

 

 ホームの先端側から先を見ると、3本の線路が1本に合流しているのが分かります。次の南大塚駅までは一部が単線になります。

 

 僕が乗る小江戸号が入ってきました。真ん中の線路に入線します。

 

 小江戸が通り過ぎた後に、後方にある高架の東武東上線が横切りました。東武東上線とJR川越線は並走していて、西武線を高架で横切っています。上手くする2社線あるいは3社線がクロスすることがあります。3車線クロスはほぼ実現しませんが・・。

 

 普通列車と並びました。特急小江戸は7両編成で、10両編成の普通列車より短いので、こうして頭の位置を合わせると、尻側が短いから、それに合わせて専用ホームが短く作られています。

 

 平日なので特にですが、小江戸はいつ見ても乗車率が低いです。反対側の始発駅、西武新宿がJR駅と離れていて使いにくいからでしょうか。多くの乗客は終点一駅前の高田馬場で降りてしまいます。高田馬場駅はJRと接続していて乗り換えが便利だからです。

 

 西武新宿駅に着きました。こちらも端頭式ホームの駅です。ここで、折り返し新宿線から直通の拝島線に乗り換えました。終点の拝島迄行きます。

 

 先頭車両はガラガラでした。

 

 ロングシートの一部が何か変?赤い布が上から貼られている箇所がありました。優先席でもないし何だろうこれ??

 

 これが原因でしょうか。

 

 拝島駅に着きました。これで新宿線と拝島線を制覇しました。拝島駅は八高線直通川越線八王子行きで通過したことはありますが、こうして駅自体に降りたのは初めてです。

 

 初めて降りた駅なので、改札を出て駅の周りを見学しました。

 

 西武線の改札前にあった看板です。拝島駅はJR線も乗り入れているので、知らないで間違えちゃう人もいるのでしょう。

 

 西武線のホームからお隣に停まっているJRの車両が見えました。セイタカアワダチソウが揺れていました。秋ですね~。

 

 折り返しの列車で拝島線の終点、小平駅に帰ります。車両の先端部分にこんなシートがありました。座面を上げて、車いすを固定できる装備のようです。

 

 扉の上部に小さな広告が出ていました。宮田村です。飯田線で伊那や田切に行った事のある人には、馴染みある名前でしょう。西武ライオンズの選手の出身地繋がりらしいです。

 

 小平駅の駅ビルにソバ屋がありました。丁度お昼だし、昼食にしようと思います。ところで、この店は駅の改札外にあります。この様な店を「駅ソバ」と呼んでもいいでしょうか。公的な定義はないと思いますが、駅構内(改札内)のソバ屋だけが厳密に駅ソバなのか、あるいは駅ビルなどにあるソバ屋も駅ソバなのか、どうなんでしょうね。

 

 店の外に手書きのスタッフお薦めを紹介する看板がありました。お薦めなら、これにしよっと。

 

 ソバつゆが普通のしょうゆベースとごまだれの2種類です。ごまだれも、それはそれで美味しいけど、ゴマの香りが強すぎてソバの香りが消えちゃいますね。旨いから僕は文句は全くないけど、ソバ好きの人・・最初の一口はつゆにつけないでソバだけを食え!・・なんてことを強要する人は、この香りのきつい食べ方をどう考えるんだろう。これでもいいなら、ソバなんて最初っから、つゆにどっぷりつけて喰ったって文句言えまい。

 その2に続く。


入間航空祭2024を見てきました その4

2024-11-13 11:07:29 | その他

 展示されている飛行機を見ながら進むと、滑走路の終端に至ります。更に通路を進むと、だいぶ先の方に狭山駅寄りの外柵の一部を開けた臨時の出入り口が作られています。午後のブルーインパルスの展示飛行に間に合うように、狭山駅側出入り口からメイン会場に向かって歩いてくる人も多数いました。

 

 滑走路の先端付近に入間基地の消防隊がありました。これは消防庁ではなく、自衛隊に所属する消防隊です。

 

 何やら格好いい消防車が並んでいました。航空火災対応の車両だと思われます。民間では見ない形状で、なんか変形合体しそうです。

 

 消防車の奥に停まっていたのは、陸上自衛隊の高機動車と中型トラック。恐らく第1空挺団のものでしょう。

 

 通路脇にあった小屋。何かの倉庫だと思いますが、こんな古臭い小屋にまで管理番号が割り当てられています。

 

 滑走路そのものは、基地関係者でも無断の立ち入り禁止のようです。立ち入るには基地司令の許可を受ける手続きがいります。

 

 さて、僕と同じように通路を歩いている見学者も多数いますが、基地の外柵の外側にも見学者が群がっていました。入場口が限られるので多少面倒とはいえ、基地内に入ればもっと近くで見られるのに、何で外柵の外にいるのだろうと思いましたが、よく観察すると理由がほぼ分かりました。基地内では椅子・三脚・脚立の使用が禁止されていましたが、外なら使っても問題ない。上の写真に柵に脚立が立て掛けられているのが写っています。また、椅子とテーブルを出して、飲食を楽しんでいる人もいました。ビールや缶チューハイを飲んでいました。基地内は飲酒が禁止されていましたが、柵の外ならその制限はもちろんない。

 

 滑走路の先端部分は、下り斜面になっていました。万が一、飛行機が停止できなかったとき用のネットが張られていました。

 

 これは飛行誘導灯かな。

 

 やっとのことでメイン会場の反対側に着きました。先程は間近で見たC130が見えます。全体がよく見えて、プロペラが同じ位置で固定されているのが分かります。

 

 EC1、銀のC1、迷彩柄のC1、そしてC2が並んでいます。これもこうやって全体を見られるのは反対側に来たからです。こうして並べて見ると、C2はやはりでかいです。

 

 入間基地所属の軽装甲機動車がありました。野戦はしないだろうに、何故かつや消し塗装です。航空自衛隊迷彩柄のヘルメットと防弾チョッキを貸し出していて、記念撮影が出来ました。なかなか人気があって、長い列が出来ていました。

 

 高台にあるこれは、航空自衛隊の対空ミサイル「パトリオット」(正しい発音はペィトリオット)のレーダーです。展示なのか実任務で展開しているのか判断できませんでした。

 

 展示されているパトリオットの発射機と、2台の大型トレーラーです。このトレーラーは1台はベッド、もう1台はシャワー、洗面台等が設置されていて、対空ミサイルの部隊が基地以外の別な場所に配備された際に、テントを張ったりすることなく、時間の無駄なく任務遂行できるようにするための装備品です。分かりやすく言うと、大人数用のキャンピングカーです。それぞれの内部も公開していました。

 

 午後の展示飛行が始まり、ブルーインパルスが離陸しました。滑走路の待機場所には7機展示されていましたが、飛行に参加するのはその内の6機。1機は予備機です。

 

 次々に離陸していきます。さすがに航空祭のメインイベントで、他の展示飛行に比べて飛行時間も長く、これ撮影目当てのカメラマンも多数いたようです。

 

 4機によるダイヤモンド編隊です。こうやって機体に寄った写真ばかり撮っていると、単なる飛行機写真になってしまいますね。それはそれれで好き好きはあると思いますし、機体のディディールも大事でしょうが、そればかりでは入間基地でこの晴れ空の中で飛んでいるのが全く分かりません。つまりどこのイベントで撮っても同じような絵面になってしまいます。

 

 滑走路を超低空でパスする機体です。午後の時間帯はこちら側は半逆光になります。

 

 上空から急降下で滑走路に侵入してくる機体です。地上では例のかっこいい消防車が展示されています。

 

 雲一つない青空にダイヤモンド編隊が自在に飛び回ります。

 

 今度は5機編隊で滑走路の上空をパスしました。

 

 そのまま大きく旋回して遠ざかります。

 

 雲のように目えるのは、スモークの残りです。

 

 飛行終盤は6機すべてで編隊を組みました。スモークで星やハートを描いたりしました。

 

 展示飛行の最後はラストフライトになるナンバー18-1031のC1です。1030とペアで飛び立ちました。

 

 大型の輸送機なのに軽快な運動性を披露しました。開発当初(装備前)に「近隣諸国に脅威を与えない為」という謎の理由で、機体全長を少し切り詰め、航続距離を短くした機種です。今にして思うと、航続距離が足りなくて海外の邦人救助も出来ないし馬鹿な事をしたものです。確か単距離発着の実験機体「飛鳥」もC1ベース(ほぼ同じだったかな?)だった記憶もあります。

 

 ひとしきり滑走路上空で展示飛行をして、無事に着陸しました。着陸後には消防車が並んで放水によるゲートを作り、その下を通過する引退セレモニーがありました。これで航空祭の飛行プログラムは全て終了で、1500で閉会となります。

 

 閉会に前後して、ものすごい数の人が一度に退場するのですが、基本的に臨時の通路に臨時のゲートで、広さが充分ではありません。人員集中による大渋滞が発生しました。僕も1445くらいに移動を始めましたが、狭山市駅側の臨時ゲートを出られるまでに1時間半くらいかかりました。実はこれが一番疲れた。

 

 退場の渋滞の列に並んでいたら、大きな飛行音がして展示機たちが退場を始めました。これは全くの予想外で、カメラの準備もなかったし、そもそもぎゅうぎゅうの満員電車状態でしたから、すぐには写真が撮れませんでした。F15は飛び立ってから大サービスで背面飛行で機体の上面を見せてくれましたが、撮影は間に合いませんでした。その後上空を旋回して、2回通過しました。写真はその2回目の通過時にやっと間に合って撮れたものです。

 

 ジェットビートルに似た銀のC1が離陸しました。

 

 さて、今回の入間航空祭で得た教訓は、

1.手荷物検査なんかなかった。(来年もないとは限りません)

2・小椅子を使っても、何も咎められていなかった。(でも、規定違反です)

3・飛行そのものを見るにはメインエリアより、ランウェイビューエリアがお薦め。(でも午後は半逆光)

4.とにかく帰りは大渋滞を覚悟。

5.仮設トイレも大渋滞!切羽詰まってからでは、確実に間に合わない。(人生を悟ってしまうかも)

6.”へんたい”はあまり連呼されない。

 でした。

 

 おまけ・・出していいか悩みましたが、

 会場内を闊歩していたこの人、見る人が見ればわかりますが、旧ナチスドイツの空軍元帥の制服です。基地内ではこのような軍服を着ていてもそれ程目立ちませんが、着替えをするような施設はなかったので、家から(あるいは最寄駅から)この格好で来たと思われます。友人に訪ねたら、その世界ではなかなか有名な人らしいです。

 

 良い天気で、大変楽しいイベントでした。帰りの渋滞はさすがに難儀しましたが、それを回避して少し早めに退出するか、開き直って渋滞が解消するまで居座るかすればいいでしょう。また遊びに行こっと。


入間航空祭2024を見てきました その3

2024-11-12 08:58:18 | その他

 午前中の展示飛行が終わって、実質的にお昼休憩が約1時間30分ある。そこで、ランウェイエリアに移動することにしました。滑走路は横切れないので、滑走路の先端部分を大きく迂回する必要があります。ちゃんとした道がある訳ではなく、基地の外柵沿いの小路なので、これがなかなかの大移動になります。

 

 移動ついでに、経路上の展示物を見学します。開放されていた格納庫内にあったT4練習機。見ての通り床面からジャッキアップされていて、機体が浮いています。これは車輪(ランディングギア)やキャノピーの可動を見せるための物でした。

 

 同じく、パイロットの脱出用パラシュートです。脱出後のパイロットの発見を容易にするため紅白で派手です。

 

 C1のジェットエンジンが生で置いてありました。かなり大きいです。

 

 こちらは練習機T4のジェットエンジン。確か純国産だったかな。C1に比べるとだいぶ小さいです。

 

 空挺降下を中止した陸上自衛隊の第1空挺団が宣伝ブースを出していました。子供用の装備品を貸し出していて、記念撮影の大人気で長い列になっていました。

 

 工事中ですが、恐らくC2輸送機用の格納庫と思われます。去年はなかったような記憶があります。C1よりも機体が大型化したので、より大きな専用の格納庫が必要になったのでしょう。

 

 並んでいるF15戦闘機、F2戦闘機、T4練習機です。やはり戦闘機は子供にも大人にも大人気です。

 

 CH47が駐機していました。操縦席の窓に目玉が付けられている。

 

 なんか、タヌキっぽい。ほとんどゆるキャラですね。

 

 銀色のC1輸送機。尾翼のナンバーが28-1001で、試作1号機らしいです。つるっとと言うか、ノペッと丸い銀色の機体は科学特捜隊のジェットビートルに見えなくもない。なんかかっこいいぞ!

 

 こちらC1の横並びに駐機しているEC1電子線練習機です。展示飛行終了後にここまで引っ張られて移動して、展示されたようです。こうして見ると確かにC1輸送機のファミリー機体ですね。

 

 並んでいるC1輸送機です。尾翼のナンバーは18-1030と18-1031です。この内1031は今日の航空祭で最終飛行になります。

 

 こちらの建物は「入間ターミナル」と呼ばれています。自衛官が公務などで輸送機に搭乗する時は、ここで手続きをします。お祭りでも建物は立ち入り禁止なので、屋上にいるのは基地関係者でしょう。

 

 一番は端っこにいたC130輸送機です。ガールズアンドパンツァーのファンにはこの輸送機の方がお馴染みではないでしょうか。4発(エンジンが4基)のレシプロ機で、さすがにC2と見比べると小さく感じます。輸送機にジェットエンジンとレシプロエンジンの2種類の機体があるのには、それぞれに利点があるからです。レシプロ機の方が最低飛行速度が遅くて飛行音も小さく、運用する作戦行動によっては有利な事があるのです。この展示された機体を見て思いましたが、プロペラの位置が4基とも綺麗に揃っている。日本人の律義さの表れでしょうか。

 その4に続く。


入間航空祭2024を見てきました その2

2024-11-11 08:54:15 | その他

 基地内に入ると0930からの展示飛行開始の少し前でも、かなりの見学者であふれかえっていました。滑走路に面した機体展示エリアに張られた規制線を最前列にして、もう隙間なく人が詰まっていて、カメラを構えて準備していました。

 

 会場内で配られていたパンフレットです。入間基地所在の航空機の解説も出ていました。

 

 こちらイベントスケジュールです。飛行展示は午前に5種類、午後はメインのブルーインパルスとこの日に引退するC1のラストフライトの2種類です。前は7~8くらいの編隊飛行があった記憶がありますが、少ししょぼい。

 

 会場の案内図、つまり入間基地の大雑把な地図です。音速越えの戦闘機や大型輸送機が発着できる長い滑走路を中心に広大な面積があります。基地内に西武鉄道の線路が通っていて、稲荷山駅があるのが分かります。大多数の人は稲荷山駅から臨時改札を使って入場します。滑走路の手前側にある駐機場がメインエリアになっていて、多数の展示機体が駐機しています。その立ち入り規制線が航空機撮影の特等席で、そこに人が溜まって動かないので、展示された機体を見るのも一苦労でした。

 メインエリアから滑走路を挟んだ反対側がランウェイビューエリアになっています。ここは滑走路手前に飛行機が駐機していないので、離発着が障害物越しではなく直接見られます。離発着の動画を撮りたい人はこちらがいいと思いますが、問題点もあります。まず、展示飛行解説のアナウンスがほぼ聞こえない、そして特に午後は半逆光になります。

 

 ランウェイビューエリアの脇の立ち入り禁止区域に、メインエリアに尻を向けたYS11が2機駐機していました。飛行も展示もやらないようです。

 

 警察のヘリコプターと、その奥に並んだ4機のT4練習機。T4は展示飛行に参加する機体です。

 

 展示飛行の1番手はこのEC1でした。C1輸送機のファミリー機体で、この1機しかない電子線訓練機です。機体はC1と同型ですが、電子線機材を搭載しているので、ところどころ出っ張りがあったりと違いもあります。特に違うのは機種部分で、新幹線0系の様な団子っ鼻のオリジナルC1より、かなり大型化されていて、カモノハシと呼ばれているようです。

 

 細かなスペックなどすべて非公開の機体ですが、航空祭ではかなり低空を飛びました。

 

 飛行を終えて着陸後に、待機位置まで引っ張られて移動しています。

 

 次はCH47ヘリコプター。こいつは陸上自衛隊でも使っている機種です。規制線のトラロープ越しにYS11も見えます。

 

 滑走路のすぐ上でホバリングしたり旋回したり、長い時間サービスしていました。

 

 U680かな。これがYS11の後継機だそうです。

 

 展示飛行スケジュールに出ていませんが、このあたりの時間帯で陸上自衛隊の第1空挺団のパラシュート降下が予定されていたようです。しかし、強風のため中止されました。抜けるような青空ですが、地表付近はそこそこ風が強くて危険と判断されたようです。根性ねえなぁ、第1空挺団・・ではなく、空挺降下するには幅が狭い滑走路で、風に流されて観客の上に降りたら大変だからです。

 

 さて、僕と周辺の友人達の間では、この入間航空祭は「入間へんたい祭」と呼ばれています。なぜなら、コロナ前で展示飛行が今のような単機だけの飛行ではなく、4~5機による編隊飛行だった頃に、会場内に流れるアナウンスは

「皆様、滑走路左手をご覧ください。滑走路左より侵入してきた”へんたい”は、第1”へんたい”です。」

「続いて滑走路正面から侵入してきた”へんたい”は、〇〇3等空佐率いる第2”へんたい”です。」

等々、アニメキャラクターの様なかわいい声で”へんたい”を連呼していたのです。この場合の”へんたい”は当然「編隊」ですが、声には漢字が表示されないので、脳内で勝手に「変態」と変換してしまい、そうなると、「何?左から侵入してきた第1の変態!」と勝手に笑い転げてしましました。不謹慎で申し訳ない。今では編隊による飛行がないので、”へんたい”が連呼されることは無くなりました。

 

 T4の展示飛行が始まりました。これだけは単機ではなく4機による編隊でした。当然ですが、随所で”へんたい”とアナウンスが流れました。

 

 4機編隊ですが、2機ずつ離陸しました。これは通常の角度での離陸と、最大上昇角度での離陸を同時に展示した物です。

 

 離陸したのは4機でしたが、3機編隊で展示飛行をしました。もう1機は別行動でした。

T4練習機はブルーインパルスと同型の機種です。会場アナウンスの解説では、ブルーインパルスのパイロットの定年は35歳なのでそうです。今回の航空祭に参加しているブルーインパルス編隊の平均年齢は31歳、そしてこのT4編隊の平均年齢は51歳との事で、「たいへん年季の入った”へんたい”です。」とアナウンスが流れた際には「大変年季の入った変態」と脳内変換されて、笑いがこらえられませんでした。

 

 午前中の展示飛行の最後は、U4、C1、C2の3機による飛行でした。この場合、ある程度固まって飛んでも「編隊」とは呼ばないようです。C1とC2が並んで飛ぶと、その大きさの違いが実感できます。

 

 

 大型機なのにかなりの急旋回をしました。運動性能が高いのが分かりますが、それよりもこの状態の荷室に乗っていたら、ものすごい角度だから椅子から転がるだろうなぁ‥などと思いました。

 

 雲一つ無い青い空に、大きな機体が飛ぶ姿を間近で見られるのは良い体験になりました。でも機体の塗装が通常運用の状態だからそもそも空で目立たないので、お祭りの時だけでも目立つように特別塗装にしてくれないかなぁ・・と勝手な事を考えてしまいました。

 

 これで午前中の飛行が終わり、午後の飛行まで約1時間半空き時間があります。メインエリアを離れてランウェイエリアに移動することにしました。

その3に続く。

 


入間航空祭2024を見てきました その1

2024-11-08 07:35:44 | その他

 11月3日、11月の3連休の中日で祝日「文化の日」です。文化の日には毎年恒例の「入間航空祭」が行われます。これは航空自衛隊の入間基地で行われるイベントで、普段は立ち入り禁止の基地に入ることが出来ます。自衛隊の施設は大別すると「基地」と「駐屯地」があり、単に名称だけでなく違いがあります。基地は主に航空自衛隊と海上自衛隊の施設で、飛行場や港湾施設のように、その場から移動できない恒久的な建造物があります。一方で陸上自衛隊では平時は部隊が駐留しているが、有事の際はそこから出動してしてほぼ空になるので駐屯地となります。もちろん部隊は多種多様なので例外もあります。

 さて、航空自衛隊入間基地の入間航空祭ですが、コロナ以前とコロナ中とコロナ以降で、開催の仕方に変化がありました。昨年まではコロナウイルスの影響で入場人数制限した上で縮小しての開催でしたが、今年はコロナ後初の入場制限なしの開催となりました。天気も大変良く、多数の来客が予想されていました。

 

 航空祭の最寄り駅は西武池袋線の稲荷山駅です。この駅は基地の外柵沿いにあり、ホーム半分は基地内にあります。当然基地と駅施設は柵で区切られていて行き来出来ませんが、そのホーム上の柵の一部を取り外して通路を作り、臨時の改札口が作られます。年に1度この日だけの臨時改札口で、鉄道マニアにとっても面白いのではないかと思います。この臨時改札を通過すると手荷物検査場があって、危険物の持ち込みが行われないようにしているはずでした。航空祭の注意事項にもそう書いてある。しかし、手荷物検査をやっていませんでした。つまりそこそこ大きな荷物を持っていてもフリーで入場出来ました。基地内でテロなんか起こされたらどうするんだ?と驚きました。この件以外も、事前の注意事項にあっても、現場でやっていなかった(注意されていなかった)事があります。椅子・脚立・シート・三脚(一脚)の使用と、全長が40センチを超えるカメラ、つまり大きな望遠レンズ付きのカメラの使用が禁止でした。この中で現場で注意されていたのは脚立とシートだけで、一脚を使ってる人はかなり見かけました。さすがに大きな三脚を建てる人はいませんでしたが、でかい望遠レンズを付けているカメラマンは相当数いました。キャンプ用の小椅子に至っては、かなりの人が場所取りを兼ねて使っていました。

 

 臨時改札で自動改札機を通過したら、面倒な手荷物検査がないので普通に人が流れています。基地内を線路が横切っているので踏切がありますが、この踏み切は自衛隊の敷地内なので、普段は一般人は通行していません。西武線の運行本数が多いので閉まっている時間も長く、ここは渋滞になっていました。特急ラビューが通りました。

 

 清瀬駅開駅100周年のヘッドマークを付けた入間市行きの各停が通りました。遮断機に航空自衛隊の隊員が多数配置されていて安全を確保していました。

 

 大きな横断幕がありました。日付入りなので毎年作り替えているのか?予算ありますね。

 

 お祭りなので、出店も多数出ています。食べ物、飲み物以外に航空自衛隊グッズが売られていました。

 

 空自のキャラクターかな?3頭身です。子供に大人気で記念撮影にも応じていました。

 

 滑走路手前に駐機しているC1輸送機です。今回の祭りの目玉が、このC1のラストフライトでした。採用からもう大分時間がたっているので、老朽化等によって引退です。

 

 引退するC1に代わって、このC2輸送機が運用されます。同じような形状ですが、相当でかいです。航空祭では各種航空機の展示飛行が予定されていますが、展示飛行以外にも、こうして時おり個別に飛行していました。

 

 滑走路脇のエリアに駐機している展示機が多数ありました。その中の一つ戦闘機F15です。入間基地に所在する主要な部隊は「第2輸送航空隊」で、航空輸送が任務です。戦闘機は所在していませんが、他の基地から飛来して展示されていました。

 

 同じく戦闘機F2です。これらの戦闘機は地上展示のみで、飛行展示はしませんでした。

 

 陸上自衛隊の偵察ヘリコプターOH1です。航空祭に一部陸上自衛隊の部隊が参加予定で、その関係でしょうか。この他に警察のヘリコプターも居ました。

 

 どうしても地上展示されている航空機に人気が集中しますが、むしろ貴重なのは基地の施設が公開されている事です。こちらの飛行機格納庫は救護施設として使用されていました。飛行機やヘリコプターは他でも見る機会がありますが、基地の施設、しかも内部を見られるのはこの時だけです。

 

 こちらの格納庫は扉が全開で、中に展示物がありました。大型輸送機が出入りするので間口が広く、天井が高い。しかも柱や間仕切壁が無くて広大な内部空間です。

展示飛行は0900から順次行われます。滑走路の手前の広大な敷地に陣取って期待して待ちました。

 

 その2に続く。