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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

コメディかシリアスか 中井貴一・長澤まさみ「グッドモーニングショー」

2016-10-23 12:49:15 | 日記
宣伝文句によると「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一のオリジナル・コメディとあるんですが、映画観終わった感想は、コメディ路線で行きたかったのか、シリアスなものを作りたかったのか 今一つ判然としなかった。予告編とかを観た限りでは、あの欽ちゃんを師と仰ぐ君塚作品だけに、完全なコメディだと思って期待していたのですが、ちょっと予想外でした。
出だしは、完璧にコメディ路線。朝、早朝番組に合わせ、自宅を出る澄田キャスター(中井)のもとへサブキャスターを務める小川圭子アナ(長澤)からTELが。出てみると「今日の生放送中に、2人の関係を発表します」という爆弾宣言。きょとんとする澄田。実は、これ圭子のまったくの思い込み。ただ優しくされたのを勘違いしただけ。このあたりは長澤のぶっ飛びぶりもあって、面白い。そうこうしているうちに、本番スタート。隙あらば発表しようとする圭子と必死に防戦する澄田のやりとりも面白い。そこへ入ってきた「猟銃持った男が喫茶店に、居合わせた客や従業員を人質に立てこもり」というニュース。犯人・西谷(濱田岳)の要求は「澄田を連れてこい」実は、澄田がキャスターを務める「グッドモーニングショー」打ち切りの危機に瀕しています。一発逆転のチャンスとばかり、澄田は自ら現場へ。この間 バラエティ班と報道班のいがみ合いなどもあり、さすが現場に精通している君塚脚本らしく面白かった。このまま行ってくうれれば・・・と思ったのですが。
澄田が事件現場に到着。念願のメインとなった圭子。意外と仕切り上手で、有能なところを見せます。このあたりも快調。一方、事件現場。西谷が、なぜ事件を起こしたのか。なぜ、澄田を指名したのか。ここで、いきなりウエットになったり、また説得力に欠けていたり、私は、入り込めませんでした。また、プロデューサー(時任三郎)が苦渋の決断をするシーンがあるのですが、これが、ギャグとしか思えない理由。これを、「テレビマンの意地」とか「矜持」とか真顔で言われても、ちょっとね・・・
私は、大好きな長澤まさみが奮闘していたので満足ですが、脚本的には、もう少し面白くしてほしかった気がします。