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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

鶴瓶師はロマンチスト? 「笑福亭鶴瓶独演会」

2016-10-30 11:06:47 | 日記
恒例 赤坂ACTシアターでの「笑福亭鶴瓶独演会」です。今回は、これも恒例オープニングトークに続き、「死神」「青木先生」「山名屋浦里」の3席を口演。「浦里」は、昨年のこの公演で初演したもの、残り2席は、師の十八番ネタというラインアップ。といっても「死神」は、少し構成を変えていて、師匠が言うには「殆ど初演に近い」ということ。ただ、師が考案した死神が若い女の子という原点は変わらず、可愛らしさは変わっていません。「青木先生」は、いつもながら面白い。三遊亭円歌師の「中沢家の人々」は、日本中どこで演じても外れたことのない鉄板ネタとして知られていますが、この「青木先生」も、同様に育つ感じがします。何度聞いても面白い。私も、「秋岡」君に会ってみたい。
トリネタは「山名屋浦里」今年夏に、歌舞伎座でも上演された演目です。歌舞伎座では、約1時間。高座では30分ちょっとですから、当然余分な入れ事はせず、主人公江戸留守居役の武士·酒井宗十郎と吉原で全盛の花魁·浦里の関係をメインに話は進み、他の留守居役 吉原大店の主人を、もう少し描いてほしい物足りなさが残ります。10分くらい長めの噺にしても、いいのではないかしら。
今回の独演会、「死神」の純情そうな女の子 「浦里」の宗十郎の願いに無償で応える花魁 この女性達見ると、鶴瓶師の顔に似合わぬ(失礼!)ロマンチストぶりが浮かび上がってきます。