腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



ユニクロの店舗入り口の検温では何故かいつも約35.7度くらいの低い体温が表示される店主です。


昨日電池交換でご来店されたご年配の男性との会話。

お客様「これ、2つ、電池交換しといてぇな」

店主「はい。お時間10分か15分ほどいただけますか」

と、お預かり札をお渡しした。


お客様「時間合わせといてな」


これです。

これ、たまに言われます。

店主「もちろんです!」


ま、私も人間ですので、1年に数回は時刻(もしくは日付)を合わせるの忘れてお渡ししそうになることもあります。

お客様が立て続けに来られてちょっとテンパッってる時なんか特にそうですが、電池を入れ替えて秒針が動いているのを確認し、裏ぶたを閉めてすぐ次の時計に取り掛かる、なんて時が危ないんですが。(笑)

しかし、お客様にお返しする際に時計と現時刻を確認するので、その時に「ハッ、時間が違う!」と思って慌てて時刻合わせをしたりします。


ま、腕時計修理屋さんが電池交換した後に時刻を合わせるのは、宝くじ売り場で宝くじを買った後に売り場のおばちゃんから「当たりますように~」と言ってくれるのと同じです。

腕時計修理屋さんが電池交換した後に時刻を合わせるのは、散髪屋さんで散髪後にお会計の所でブラシで肩や背中の髪の毛をパッパッと払ってくれるのと同じです。

腕時計修理屋さんが電池交換した後に時刻を合わせるのは、服屋さんとかでお会計後に「表までお持ちします」と紙袋を持って店の外まで持ってくれるのと同じです。

...

紙袋は出口まで持ってもらわなくてもいいな。


とにかく、きちんと時刻合わせはしますので、ご安心くださいませ。



それともう一つ。

これも昨日ご来店された50代くらいの男性のお客様。

デジタル時計のオートライト機能(時計をある一定の角度に傾けたら自動的にバックライトが点く機能)が点かなくなった、と持ち込まれました。

お預かりして、メーカーホームページで取説を見ながらオートライトの設定を確認すると、設定が解除になってたので設定し直しました。

簡単でしたよ。

お客様が帰ってこられて

店主「直りましたー」

お客様「幾ら?」

いやいや、幾らって...

店主「取説見ながら設定しただけですので、無料です」


特にデジタル時計の時刻合わせの依頼なんかでも「幾ら?」と聞かれる事が多いですが、時刻合わせだけでお代金はいただけませんから。

「デジアナ時計のデジタルと針の時間が合っていない」なんてのも、設定がかなりややこしいのもありますが、取説見ながらやりますので。

御代は当然無料。


お客様「えっ!? 無料!?」

と、驚かれた際には必ず

店主「もうちょっと難しい修理の際にはしっかりと御代を頂戴しますので(笑)」

と返すようにしています(笑)

よろしくどうぞ。


では、修理品のご紹介。
こちら↓

ハミルトン カーキ Ref.H705450 自動巻き

大阪府八尾市在住のF様所有。
分解掃除、リュウズ直し、テンプ調整、パッキン交換、防水検査(日常)を行いました。

ハミルトンのフラグシップモデル、カーキの紳士用オートマチックです。
「フィールドウォッチ」と聞いて真っ先に思い浮かぶのがカーキと言っても過言ではない。
秒針の針先の赤が良いアクセントになっています。
F様大事にお使いくださいませ。


「(お買い上げいただいた商品を)表までお持ちします」と言われたら(レジ前で)「いや、大丈夫です」と言うようにしている腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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