シモキタのtokyoboy

下北沢に居を構える初老オジのエクスサイズ、呑み歩き、美術館巡りなどの備忘録生活記録ブログ、含む膝蓋骨骨折リハビリ記録。

加藤隼戦闘隊 (国立映画アーカイブ)

2022-09-01 | 映画

上映時国立映画アーカイブでは山本嘉次郎監督特集が進行中。

そのラインアップの中で私の琴線に触れたのがこの映画。

1944年制作、子供の頃漫画で読んだ加藤隼戦闘隊の映画版、しかも戦中制作、ということで興味を持った次第。まあ国威発揚の匂いプンプンは我慢するとしてね😅

戦後の漫画界ではこの他、「紫電改の鷹」とか日本陸海軍の航空隊でエースと言われた主人公を扱ったものが多い時代がありました。

 

この映画で特筆すべきは、というか以前のこちら(多分)における円谷英二特集の中で本作への言及があった、と記憶していること。

「隼」の実機を撮影に使いつつも、特撮技術が導入された嚆矢の作品。

また、アーカイブ側の説明では本編助監督の本多猪四郎と円谷英二の出会いにフォーカスを当てていました。

 

さて、その映画。

冒頭、加藤新部隊長着任の際部隊の面々が歌う隊歌、一般には映画タイトルと同じとして知られる軍歌、正式には「飛行第64戦隊歌」というみたいですが、に“嗚呼…”と思います。

戦争の賛否はともかく、名曲です。YouTubeなどで聞けますのでご興味のある方はそちらで。

その後、「隼」が部隊に導入され加藤少佐(当時)が試験飛行を繰り返すシーンがありますので、この歌そのものは後付けですね。

そして山本監督の描き方も部隊長以下の人間臭い一面や日々の苦労といった点を掘り下げていっていて、如何にも感がなくてスッと入るそれ。

元々興味を持っていた戦闘シーンの特撮は流石の迫力‼️結構実写も入っているな、という感じがあり、当時の軍部が記録映像にも力を入れていたことを知りました。

個人的にはパレンバン空襲、今の習志野空挺団につながる落下傘兵のシーンが印象的。

ああやって銃器なども落としていたんだなあ、とこれまで近代美術館にあるこの作品を見て拳銃と手榴弾だけで戦ったのか、という疑問は払拭されました:

独立行政法人国立美術館・所蔵作品検索

などなど、映画に没我した時間を過ごしました。

 

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