最後の忠臣蔵

最新映画に　『　最後の忠臣蔵　』　と云うのが、流行っているそうです。
ヒゲも、こんな、本編とは切り離された想像的スクリーンは嫌いではありません。
既成のモノから離れて、作り手の創造が活かされるからです。

　　　　　　　　　

もう随分前ですが、『　その後の武蔵　』　だったか（？）、巌流島決闘の後の武蔵を
追った物があって、良く観ていたものでした。

さて、田園でも、一度だけ忠臣蔵と絡むシーンが有りました！
客　「　ど～せ、何時もの、カラオケで、ヒゲが演るヤツだろう？
　　　　何だっけ、切腹するの？ 　そうソウ、刃傷松の廊下タイ　」
所が、どっこい　・・・

『　和食 田園　』　の最後の営業を終えた次ぎの日の事です。
前日の片付けを済ませ、残った食材の始末が済んだ調理場。
料理長　「　マスター、片付けが済んだけん、予定の明日出勤はしないで良いですね？　」
ヒ 　ゲ　 「　イヤ、給金はちゃんと払うから、明日も仕事してもらう。　」
料理長　「　エッ、なんば、スッとですか？　 片付けは済んだですバイ？　」
ヒ　 ゲ　 「　せなんとは、磨き（！）モノたい。　包丁研いだり、コンロを磨いたり、
　　　　　　　冷蔵庫をピカピカにしたり、鍋磨きして、直ぐにでも使える様に
　　　　　　　整えるのが仕事になるね。」
料理長　「　ホ、ホ、本当にするとですか？ 　今日で、終わったつでしょう。
　　　　　　　熊本では、俺たち上がる（辞める）時は、何もカンモ、パンパラぱんで、
　　　　　　　ウッ散らかして出て行くばってん　・・・　？　」
ヒ　 ゲ　 「　Ｓ藤ちゃん、忠臣蔵の、赤穂城お引き渡しのシーンて、知ってるネ？
　　　　　　　映画では、あまり無いけど、シリーズ物では登場する名場面タイ。
　　　　　　　お城引き取りの吟味役が入城して、内蔵助が案内する　・・・　
　　　　　　　其処には、綺麗に磨かれた武具が整然と並べられて　・・・　
　　　　　　　ま、赤穂志士の心意気を表わしたシーンで、思わずその検分方の武士が、
　　　　　　　頭を下げたと云うくだりタイ。　」

次ぎの日、シブ渋出てきた調理場と違って、外の係の女性達はしっかり務めました。
「　大事に使ってネ。　」　とつぶやきながら、作家物の絵画や花瓶を磨いて、
次々と、飾っていったのでした。
まるで、もう直ぐやって来る多くのお客様に逢わせる様に　・・・

　　　　　　

２３年前、「　和食の店にナント！　」　と、驚かれた　『　ＢＯＳＥのスピーカー　』
予約が少ない時に、“　亀の甲タワシ　”　と　“　クレンザー　”　で磨いた　『　外階段　』
懐かしい想い出がいっぱいです。


　　　　　http://blog.with2.net/link.php?1046790　　

　　　　　　　　　　　　 　↑　参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです！