トイレのヒゲ様

今なにやら、　『　トイレの神様　』　とかが流行っているそうで。
カカァと聞いてて、　“　シャバもオモロイネ？　”　と感心しました。

７０ 年代、修行時代のヒゲ　～～　（　以前にも触れた話ですが　）
鍋洗いしているヒゲの背中の方では、難しいスッポンの料理が行なわれています。
ヒゲは、達磨さんが転んだゲーム様に、ほんの一瞬首を真後ろに回して、その作業を凝視します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２～３秒したら、直ぐに洗い物の仕事に戻ります。
見てれば良いじゃないか（？）と思いますよね。
当時の京都料理の世界、ジッと見てれば忽ち叱られます。　「　何してんねん！　」
かと言って、仕事だけしてると、　「　お前、ナンも見てへんのか？　（怒）」
「　看て居るとアカン　」　「　見て無いと怒られる　」　
こんな相反する様な、不条理な世界のしきたり！
その為にヒゲが考え付いたのが　『　ダルマさんが転んだ　』　方式。
コレを三回したら、鍋洗いはそのままに、直ぐにトイレに駆け込みます。
和式のソレに座って、頭を水道管に付けます。
そして先程の料理の工程を、頭に繰り返し刷り込みます。
その日はそこ迄。
また次ぎの週に行なわれる時に、見れ無かった部分を追加して、又トイレに。（笑）

もうひとつの、トイレの神様（？）、こちらがもっと大事でしたが　・・・
婚礼料理が入っている時の調理場。　
毎日、二十時間立ちっぱなしの労働が続きます。　　食事も勿論、立ち食いです。
そうして居ると、足のふくらはぎがヤバく成るのです。
痙攣する直前の状態！ ヒゲは、　「　ちょっと、大（？）行ってきます。　」　と言って、
トイレに駆け込みます。
水道管に腕と頭を乗せ、そう　・・・　三分から五分間程ですが、ババスタイル（？）で爆寝します。　　　
コレでやっと凌いで、再び仕事に戻る事が出来たので御座いました。
　　不謹慎なカカァは、想像してしまいました。　似てませんか？？

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