田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

Gセルを聴く猫

2014-07-05 17:55:41 | 2人3脚チンタラ道中
ずいぶん前の事ですが、我が家の引っ越し時に見捨てられたレコードとプレーヤーの話をしました。
焚書坑儒のカァちゃんに、ヒゲが一枚だけ助命を乞うたのが、ジョージ・セルの盤でした。
そのたった一枚のレコード盤は、田園のカウンターに飾られて、時を待つことに。
そして、とうとう待望の引き取り手 “ 同級生のHちゃん ” が来てくれたと。

先日の天下国家の会のラストでは、G・セルのレコードが話題になりました。
それから暫くした或る日、老猫トンにプレゼントが届けられました。
M・マウンテンさんから、GセルのCDです。
「 うわっ~ なんてありがたい! 」
早速、猫トンと並んで音楽鑑賞です。
演目は、『 クリーブランド交響楽団 』 による、ドボルザークの 『 新世界より 』 です。
ヒゲには、久しぶりの響きです。 何十年ぶりでしょうか。
マウンテンさんが心配された、トンの反応も穏やかなもので、心地よく聴いているように思えました。

60年代、熊本市下通のM本レコード店。
中学一年生のヒゲは困っていました。
目的の曲を手にして文句なしのハズが、躊躇っているのです。
ヒゲには、生まれて初めてのLPレコードを買う機会。
それまでは、せいぜいSP盤の 『 怪傑ハリマオ 』 ぐらいなのに。
手にした盤は、豪華ジャケットで、五ページもの解説文が挿入されていました。
お値段も他のLPに較べて高く、明らかに大人向き。
中学生になったばかりのヒゲには、シンドいものに思われました。
しかし、他にレコードの選択は無く、財布を確認すると、ギリギリ持ち合わせています。
しかも、B面には 『 未完成 』 シンフォニー。
抱き合わせがコレなら、すなわち二曲分買う様なモンだと納得させて、レジに向かったのでした。

家に戻り、店をしてる一階に。
包装を解くと、ニューヨーク摩天楼を見上げるアングルの写真が、ジャケットを飾っていました。 
「 何てオシャレなんだ! 」
『 Unfinished 』 の文字が目に入る。
ふーん、コレが 『 未完成 』の事か。 こんな使い方すんだ。
営業用のレコード・プレーヤーの電源を入れます。
初めて、回転数のSPを、LPにチェンジしました。
盤を乗せ、針を持ち上げると、黒ぐろとしたLP盤がスーッと動き始めました。
やった!
演奏が始まり、ヒゲ中学生は、ジャケットの説明書を手にしました。
初めて聴く曲と、やたら漢字と専門語の多いその説明書に、中学生はたちまち爆睡のニューワールドに
いざなわれたので御座いました。 (笑)
                            
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コメント (2)
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