田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

寝台列車〜my story

2017-03-20 14:53:41 | ヒゲの毒舌
これは、指定テーマ “寝台列車に乗った…” の、スピンオフ物語です。 (笑)

学生ヒゲの、熊本~京都間の交通手段は、夜間急行・天草号でした。
時間的な都合良さと、出発と終点が熊本と京都なのも選択の理由です。
熊本から出発する時は、ちょっとリッチに寝台車でした。
実家に滞在中には、割りと金銭面で余裕があったからです。

しかし、京都から帰省する頃には、もうスッカラカン!
寝台券を購入するなんて、全く余裕はありません。 (汗
    
                             ≪ 当時の京都駅 ≫
京都駅に着くと、先ず“キヨスク”で、必需品たる夕食を買います。
当時の駅弁は、幕の内弁当ぐらいな物です。
そして、肝心なのが酒類。
限られた予算から、大関のワンカップ一個とウィスキーミニボトル一本を。
自前で買う時は、酒質にこだわる余裕なんてありませんし、当時の酒事情ですから。
大事なのは、窓際の席を取ることです。 弁当の置き場が要るので。
                 
夜汽車は8時ぐらいに出発です。しかし、ヒゲは弁当をまだ開けません。
やがて大阪駅に着くと、新規の乗客がドヤドヤと乗り込んできます。
席が鎮まる頃には、今度は神戸駅に到着。
これで、大方の乗客が乗り込みます。
それからおもむろに、目の前の乗客にワビを入れて駅弁を拡げます。
もちろん酒も。

大事なのは、頂くスピード。
なるべくユックリ(!?)食べて飲むのが、夜行列車の旅のコツです。
これから、まだ9時間も同じ席で、過ごさねばならないのです。
そんなの退屈で死にそうですヨね。
だから、酒を相手に長い夜を楽しむしかありません。
先ずは、玉子焼きを箸でちぎって(!)頂きます。
決して、大きいままガブリとしない様に。
それから、カップ酒をちょいと。 時々の夜景も楽しんで ・・・ 。
次は、赤かまぼこをひとかじり。
幕の内弁当は、酒肴の宝庫です。 呑んべいには堪りません。
              
忘れていけないのが、塩サバ焼きは半分残しておくことです。
最後の酒が尽きて、俵型ご飯を食べる時のアテだからです。
岡山から広島を通過する頃には、周りの乗客はウトウトです。
ウィスキーも尽きて、ご飯も終ったヒゲもひと眠りします。

やがて、山口から関門トンネルをくぐり抜けた頃には、少し明るくなっています。
「 九州に入った! 」 と喜ぶのは、まだ早いのです。
列車は筑豊本線に入り、各駅停車の鈍行に替わります。
時には、線路譲りの長時間停車もあり、遅々として進みません。
関門トンネルから、もうウンザリな時間を経て、熊本駅に。
朝の10時ぐらいに到着です。
出迎えのあけみちゃんの笑顔で、疲れが吹っ飛ぶのでした。
ほら、公衆電話で十円玉を積んで長距離電話した将来のカァちゃんの。 (笑)

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コメント (2)
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