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田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

将棋ターミネーター~パート2

2017-03-22 21:17:24 | ヒゲの盤上の世界
さて、ゲームは進み、アマ棋士達はバッタバッタと倒されていく。
まるで、映画『ターミネーター』の人類殺りく用ロボットから攻撃されている様に。
なす術なく負かされたアマ棋士に、着物姿の美女がインタビューするのだが、
うつむいて応える力さえ残っていません。
              
挑戦者は確実に勝とうと、“角落ち”を選択したのだろうが、
少し間違えているンじゃあないのか。
何で(?)、“飛車落ち” をチョイスしなかったのだろう。
なるほど、飛車と角、大して違いがないじゃん?と。
しかし、駒落ちの世界では、飛車落ちと角落ちは、似て?非なる!ものです。
角落ちは、上手にとって平手に近い感覚です。
攻撃好きなポナンザにはありがたいハンディ。
こんな理解不足なところにも、現在の平手万能の欠陥が露呈している。

それにしても、このイベントでは、妙なハンデイも登場している。
初手に、下手の飛車が成って良いやつ。
或いは、最初から飛車と角が成っている。
両成と称してます。(笑)
この手合いは、どれ位のハンデイになるのか?
二枚落ちぐらいなのか。
しかし、このハンデイでも、人類側は勝てなかった。
勝ち方(勝ちパターン)がわからないのだ。
勝つ為の方程式を知らないと、結局ハンデイを活かせない訳だ。

もうひとつ解せないのが、将棋の解説書を参考にして良いハンデイです。
持ち時間20分切れ負けという、アマにはとてもシンドい設定。
そんな短かい時間で、参考書を見る暇なんてあるの?

ヒゲが感心したのが、コンピューターの指し手!
俗に云う、“ダンスの歩”の手筋を使う時の早さ!
一秒もなく早指しで決めにくると、人間にはとても追いつけない。
時間が短か過ぎて、自分に何が起きようとしているのか?理解出来ないぐらい。
挑戦者の“天才小学生”が、端から地味に攻めて、3三銀と打ち込んで
勝ちが見えた時だった。
その銀の効き筋に、ポナンザが2四角と王手を掛けてきた。
一瞬、何が起きたかわからない。
解説者にも、理解出来ない。
数分後、あーっなるほど!、逆転です。
今回は、感心する指し手が多く、色々楽しめた。

そして2日目、駒落ち戦でさえ惨敗の人間側。会場は、ビビって静まり返っていました。
そんな時、ひとりの若者が遊廓に名乗り出た。
女将が手合いを問うと、青年は答えた。「 平手で結構です!」
その瞬間、会場の人たちから一斉に、どよめきと拍手が起きたのでした。
スカイネットの殺りくマシーンT800にボロ負けの人類に、
匹夫の勇“ドン・キホーテ”が現われて、ジョン・コナーの闘う勇気を
示した一瞬でした。(笑)


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