田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

JR🚈雪で立ち往生

2018-01-14 19:52:32 | ヒゲの毒舌
1/12(金) 熊本にも積雪予想が流れているのに、窓の外は快晴です。
久しぶりの日向ぼっこに、猫たちは嬉しそう。
そんな中、ネットのニュースを読んで、思わず指の関節が痛くなった。
            

 【 車内で立って一夜  JRに怒りも 】  なんだ、これは?
新潟県三条市で、《 信越線が大雪で立ち往生 》 したと。
そして、その車内で、乗客が長い時間立たされたままだった(!)と云うのである。
   
                  
乗客の証言はこうです。
「 席を交代で譲り合って、なんとかしのいだ。
  ドアにもたれて眠る人、外をぼうぜんと見つめる人も。
  自分たちは座れたが、ずっと立っている人もいて、つらそうだった。
  JR職員が配った段ボールを、床に敷いて座る人もいた。 」
午後7時から、15時間(!)に及ぶ立ち往生。
ヒゲの辛い記憶がよみがえります。

1970年代前半、京都から熊本への帰省。
ヒゲ学生には、一番うれしい時です。
その日は、チェス仲間のM吉君も一緒だから、ことさらに楽しく帰れるハズでした。
利用する列車は、いつもの夜間急行 “ 天草 ”  。
予約なしで簡単に座って帰れるのは、毎度の事です。

所が、京都駅の乗り場に来たヒゲ達は、驚きます。
もう、ずらりと乗客が並んでいるのです。 何だ??
ヒゲには、見たこともない光景。 まあ、しょうがない。 こんな事もあるサ。
京都駅始発の天草号ですが、最後尾に並んだヒゲ達には、もう座席は空いていません。
あきらめて、通路に新聞紙を敷きました。
      
          ≪ これは、最近の乗車率200の光景 ≫

笑って、マグネットの将棋盤を取り出します。
まさに、こんな時に、うってつけの道具です。
 「 なーに、この客は、神戸辺りでどどッと降りるさ。 」
そんな会話をしながら、対局が始まりました。

やがて、天草が大阪駅に近づくと、ヒゲ達の目に驚きの景色が!!
構内には、蛇のとぐろみたいな行列が出来ていたのです。
「 アレが、この汽車に乗車するのか! 」 青ざめる二人。
慌てて、将棋盤をなおします。
途端に、二人は濁流に押されるように奥に流されます。
通路は、完全に満杯。
そして暫く後、頼みの綱の神戸駅へ。
此所で、たくさんの乗客が降りるハズ。
しかし、其れどころか、乗車客が増え、更にトコロテン押しです。
とうとう、ヒゲとM吉は、座席と座席の間に押し詰められます。
想像してみてください!
四人席の間に、大きな体の二人が立っている図を!
当然、座席の客の膝と接触します。
しかし、文句言う客なんていません。
なんたって、列車内は阿鼻叫喚の地獄絵のごとく人々で溢れているからです。
狭い車内はむせかえり、詰め込まれた乗客は皆押し黙ったままでした。

窓際まで追い込まれたヒゲ。
立ったままで数時間すると、足が萎えてきます。
ふっと気付くと、ヒモがあります。荷物棚のそれです。
そうだ!!       
ヒゲは、網状のヒモに指を掛けて、足の負担を減らすことを思い付いたのです。
それで、一時的に楽になって数時間。
すると、指の関節のくぼみに紐が食い込み始めます。 「 痛い! 」
しょうがない、指を左手に換えながら凌いで、また数時間。

やっと、関門海峡をくぐる所まで来ました。
暫くして、福岡のM吉君は下車。
ひとりになったヒゲは、それからがやたらに長い。
筑豊辺りを各駅停車でウンザリしながら、熊本駅に到着。
現・カァちゃんの顔が見えた時には、力尽きていました。
こうして、ヒゲ達の15時間の拷問旅は終わったのでした。
           
翌日の熊日新聞。
昨日、ヒゲ達が乗った天草号の事がニュースになっています。
終戦直後の混乱期を除いて、日本で一番の乗車率を記録したと。
確か、270%だったような?
チェスで日本一になる前に、とんでもない新記録で日本一に遭遇したものだ! (笑)

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コメント (2)
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