田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

打ち手をお探しですか?

2021-07-04 18:08:09 | ヒゲの盤上の世界
新聞の見出し《 打ち手確保 難航 》を見て、ヒゲのペンが動いた? (笑)

拝啓 スガ総理大臣殿
 聞くところによりますと、打ち手が少なくてお困まりとか。
私の打ち手としての履歴を詳述しておりますので、ご検討下さいませ。

〔小学生時〕 熊本県荒尾の親戚宅で、碁に出会いました。
       これが、打つ事を覚えた一歩です。
       その頃は、確か呉清源氏が活躍されていた時代だったと記憶があります。
       従兄弟たちとの遊びの中で、囲碁のイロハを覚えていきます。
                 
〔長いブランクの後〕
       大学生ヒゲは、京都衣笠のアパートで打つのが専ら。
       工学部のS田君と深夜の囲碁対局にハマるのです。
       初めての実戦練習を、随分数をこなしました。
       ザル碁でしたが、それはそれで中々のトレーニングになりました。
              
〔就職後〕  滋賀の雄琴の先にある料理旅館に勤めて一週間程経ってある日。
       料理店の敷地から琵琶湖の水面を眺めながら、料理に使うフキンを
       天日干し用の物干し竿に掛けて、調理場に戻ります。
       暫く後、館(やかた)の社長が来たという知らせが届き、煮方のK堂さんが
       ツマミを出すことになります。
       ひとしきり提供して、締めに小さく切った山菜の混ぜご飯を出した後です。

       社長がドカドカと配膳台にやって来て、「 俺様に、こんな物を出しやがって~  」
       そう言いながら、ご飯茶わんを台に叩きつけたのです。
       見ていたヒゲは、震え上がります。
       「 ヒエエー 京都の旦那さんって、こんなに瞬間湯沸かし器みたいな気質なんや。
         おトロしいな~  」

       当然ですが、直ぐに総アガリ(料理長以下、調理スタッフ全員が辞めることです)。
       降って沸いたように、ヒゲに1カ月ほどの休みが来たのでした。
       せっかくの機会だからと、日本棋院京都支部の囲碁教室に入会します。
       10級の部の教室には、年配の男性に混じって、女性も少し。
       早熟系の小学生もいるではありませんか!
       ひととおり、 『二立三析』 『2目の頭は見ずハネよ』 等の格言を習う。
       特に、三々入りの定石は丁寧なものでした。
       その授業後の帰り道が嬉しい。
       近くの錦市場をぶらぶらと見学するのは、本業の勉強を兼ねるものでした。
       たまには、フナの子まぶしみたいな肴を手に入れて。

       やがて1ヶ月経ち、10級の部のリーグ戦。
       なるほど、小学生は定石の早見えがスゴい。
       そうは言っても、ヒゲだって前年のチェスチャンプがそのままスライドした男。
       盤上競技なら現役のタイトルホールダーの感覚が残ってる。
       実戦ならば、そうそう遅れは取らない。
       特に、盤上が混戦になると、残像能力が活きてくる。
       結局、ヒゲの全勝。
       つまり10級の部優勝だから、ヒゲは 『 打ち手 』 としての最終棋力は
       9級と云うことになります。 
       あっ、碁の打ち手では、お役に立てないんでしょうかね!? (笑)
                
御多忙な総理殿の貴重な時間を煩わせてしまって、御無礼仕りました。 悪しからず! 

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