今も存続しているか分かりませんが、70年代には郵便チェスと云うモノが在りました。
JPCA(だったか?)の名で、横浜の早川さんが世話をなさっておられました。
その頃の日本のチェスは、黎明期で、なかなかチェスの対戦相手が居ない状態。
京都では、T代先生なんかはアカデミック派で、原書を研究して楽しむ方。
ヒゲなんかは実戦派で、相手が居ないと調子が出ない方でした。
本ばかり相手のトレーニングでは、やがて猛烈な眠気が襲います。 (笑)
そんな時、教えて貰ったのが、郵便チェス。
話を聞いた時は、 「 ウソだろう? 」
いくら何でも、郵便みたいに時間が掛かるモノで、チェス対局が出来るか?
でも、まあ、だまされた積りでやってみるか。
ひとチーム五人ぐらいで始めた郵便チェス。
一手ずつ指し手を書いて、ハガキを送るのです。
コレが結構、早い!
最初の内は、ツイッター張りに、季節の話など書いていたが、後では余裕がありません。
チェス・ボードを確認して、早く返事を出さなくっちゃ。
挨拶文が面倒になり、ついつい最小限度の返事に。
指し手と自分の名前だけの、なんとも御粗末なものになるのでした。
指し手が早く進むのには、訳があります。
例えば、ヒゲが白番で初手を、 1. e4 と表示します。
そして、その下の行に、
『 もし(if,)、 1. ・・・ e5 なら、 2. Nf3 とします。 』
こうやって、ある意味常識的な範囲なら、予想して進めるのです。
あるいは、取る一手みたいな、反ば強制的な局面では、
『 もし、 Q×N なら、 7. Bg5 』 みたいな表示で、進めるのです。
これで、ぴょんぴょんとワープするので、局面の進行は結構早い。
そんな手間を掛けながらの郵便チェス。
ヒゲ的には、オープニングの勉強に。
実戦を手本に自分で考えるのと、MCOなどのオープニング書を調べるプロセスで、
色々覚えられました。
もうひとつ覚えた事が ・・・ 。
毎回、相手の住所を手書き ( 今と違いPCなんてない時代ですから ) していると、
自然にアドレスを記憶しているもんです。
ニュースで、事件や火災などが報道されると、
「 あれ? ○○さん家の近所じゃあないの? 無事かナァ? 」 等と。
其れから20数年経った或る日、長男から連絡が。
「 自分の上司で、シンガポール系(?)の人が、チェスをやっている。
対戦したいと言っているから、FAXでゲームを進めるのはどうか? 」 と。
( 我が家には、まだPCがなかったのです。 )
勿論、ヒゲは、異論無し。
すると、長男が 「 解かってるよネ! 」 と、脅かしてきた。
「 日本タイトル持ちの父ちゃんが、むざむざ負けるなんてことないよね? 」 と言う訳だ。
さて、そのFAXチェス、前述の 『 もし・・・なら、 ---です。 』 の
定番手段は、一度も成立しませんでした。
なんと、只の一度もです!
これ程噛み合う事のないゲームは、ヒゲにも珍しい出来事でした。
初めてのFAXチェス!
便利なもんだと思ったいたら ・・・ 時代は直ぐに、ネットの世界に。
何処に居ても、相手に事欠かない便利さだ。
リアルタイムで楽しめる。
だけど、オールド世代ヒゲには、毎日郵便受けをのぞき、
「 返事の葉書が来てないか? 」 の昭和風景が懐かしい。 (笑)
三丁目の夕陽が、まぶしいや ・・・
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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JPCA(だったか?)の名で、横浜の早川さんが世話をなさっておられました。
その頃の日本のチェスは、黎明期で、なかなかチェスの対戦相手が居ない状態。
京都では、T代先生なんかはアカデミック派で、原書を研究して楽しむ方。
ヒゲなんかは実戦派で、相手が居ないと調子が出ない方でした。
本ばかり相手のトレーニングでは、やがて猛烈な眠気が襲います。 (笑)
そんな時、教えて貰ったのが、郵便チェス。
話を聞いた時は、 「 ウソだろう? 」
いくら何でも、郵便みたいに時間が掛かるモノで、チェス対局が出来るか?
でも、まあ、だまされた積りでやってみるか。
ひとチーム五人ぐらいで始めた郵便チェス。
一手ずつ指し手を書いて、ハガキを送るのです。
コレが結構、早い!
最初の内は、ツイッター張りに、季節の話など書いていたが、後では余裕がありません。
チェス・ボードを確認して、早く返事を出さなくっちゃ。
挨拶文が面倒になり、ついつい最小限度の返事に。
指し手と自分の名前だけの、なんとも御粗末なものになるのでした。
指し手が早く進むのには、訳があります。
例えば、ヒゲが白番で初手を、 1. e4 と表示します。
そして、その下の行に、
『 もし(if,)、 1. ・・・ e5 なら、 2. Nf3 とします。 』
こうやって、ある意味常識的な範囲なら、予想して進めるのです。
あるいは、取る一手みたいな、反ば強制的な局面では、
『 もし、 Q×N なら、 7. Bg5 』 みたいな表示で、進めるのです。
これで、ぴょんぴょんとワープするので、局面の進行は結構早い。
そんな手間を掛けながらの郵便チェス。
ヒゲ的には、オープニングの勉強に。
実戦を手本に自分で考えるのと、MCOなどのオープニング書を調べるプロセスで、
色々覚えられました。
もうひとつ覚えた事が ・・・ 。
毎回、相手の住所を手書き ( 今と違いPCなんてない時代ですから ) していると、
自然にアドレスを記憶しているもんです。
ニュースで、事件や火災などが報道されると、
「 あれ? ○○さん家の近所じゃあないの? 無事かナァ? 」 等と。
其れから20数年経った或る日、長男から連絡が。
「 自分の上司で、シンガポール系(?)の人が、チェスをやっている。
対戦したいと言っているから、FAXでゲームを進めるのはどうか? 」 と。
( 我が家には、まだPCがなかったのです。 )
勿論、ヒゲは、異論無し。
すると、長男が 「 解かってるよネ! 」 と、脅かしてきた。
「 日本タイトル持ちの父ちゃんが、むざむざ負けるなんてことないよね? 」 と言う訳だ。
さて、そのFAXチェス、前述の 『 もし・・・なら、 ---です。 』 の
定番手段は、一度も成立しませんでした。
なんと、只の一度もです!
これ程噛み合う事のないゲームは、ヒゲにも珍しい出来事でした。
初めてのFAXチェス!
便利なもんだと思ったいたら ・・・ 時代は直ぐに、ネットの世界に。
何処に居ても、相手に事欠かない便利さだ。
リアルタイムで楽しめる。
だけど、オールド世代ヒゲには、毎日郵便受けをのぞき、
「 返事の葉書が来てないか? 」 の昭和風景が懐かしい。 (笑)
三丁目の夕陽が、まぶしいや ・・・
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