田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ロシア人好みは、ヒゲ好み!?

2017-01-10 18:44:33 | 2人3脚チンタラ道中
プーチン来日を切っ掛けに、思い出したことをブログにして、歓迎祝いに!?

70年代のヒゲ修業時代、カァちゃんも京都・粟田口の美濃吉本店で、
接客の勉強を始めました。
江戸時代からの歴史を持つ老舗ですが、当時の社長が改革に乗り出し、
外国人の旅行客も団体で受けいれていました。

まだソビエト連邦と云う国が存在している或る日、しゃぶしゃぶでソ連の団体さんを
接待したカァちゃんの話を、思い出したのです。

それは、ヒゲ家でも時々試すやり方ですが、食べるのが遅いヒゲにはもってこいなんです。
慌てて食べる必要がないから、大のお気に入りです。

棟方志功の版画が彩る部屋を、気に入ったかは解りませんが、
しゃぶしゃぶはお気に召されたそうです。
ツアー客の面倒なのは、ドリンクの注文をその都度精算しなければならないことだと、
接客のカァちゃんがボヤいていました。
アメリカ・イギリスからの客にはないが、ソ連の客はパンなどを持ち込んで食べるとも。
その時は、カァちゃんも黒パンを分けて貰ったが、食べる気がしなかったようだ。
お土産のマトリョーシカまでプレゼントしてもらって、喜んではいたが。

さて、本題ですが ・・・
当時のこの系統の店では珍しい鍋料理のひとつ、“しゃぶしゃぶ”も提供されていました。
その鍋の供し方がユニークです。
例えば、四人前の牛しゃぶしゃぶとします。
普通、中央にガス台を置き、その横に四人前の鍋野菜の鉢がセットされます。
そして、やや遅れて主役の登場。
ひと盛りにされた霜降り牛のスライスが、見事に列を成して大皿ひとつに並んでいます。
居並ぶ客達が、感嘆の声をあげる事でしょう。 「 なんて素晴らしい、ワンダフル! 」
しゃぶしゃぶ料理店での、大きな楽しみの瞬間でしょう。
これが当時の、スタンダードなしゃぶしゃぶ鍋でした。

ところが、此処の店では、この最後の部分が違うのです。
何と、しゃぶ肉は銘々。
つまり、各人にひとり前ずつが皿に分けられているのです。
この流儀、ソ連人は、なんと思ったでしょうか?
「 ケンカしないように、考えているなぁ~ 」 と、思ったかな? (笑)
これって、試してみると非常に合理的な方法なんです。
感心しました!
肉をひとり前ずつ盛り付ける事、運ぶのが大変な事等々、少々面倒臭いのはさておき。

肉を食べたい瞬間や、肉のしゃぶ加減を、自分の意志でチョイス出来るのです。
自分の肉を自分の箸で掴んだまま、湯にくぐらせ、好きなレア加減を楽しめる訳です。
しかも、肉はひとり前ずつ最初から分けてあるから、すき焼きなんかでも
「 まーた、あんたは肉ばかり獲って! 」 と云うマナー上のトラブルがなくなる。
コレも大きなメリット。
皆様も、試してみて下さい。
                   
         ≪ カァちゃんが貰ったのは、もう少し地味でしたが、可愛かったですよ ≫

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