田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

クヤミ話

2010-04-09 17:50:28 | ヒゲの毒舌
3/2  開店祝いに務める日だ。
田園ビル・5F ( さんすい ) の 次なる出店です。
頑張り屋のマスターが、銀杏通りに 『 ヒットスタジオ 』 をオープン!
70~80年代の歌をスクリーンで観せながら飲ませるしかけ。
なるほど、カラオケならぬ “ ミルオケ ( 見る! OK! ) ” かいな。
イケメンの息子さんも手伝っていて大盛況だ。

店を出て、「 近くのAOIさんで飲もうか! 」 と、カァちゃんと意気投合。
北に少し歩いたら、あった!  知り合いの店だ。
二階に上り、入り口を開けながら、         
「 よう久し振り。 まーだ、ちゃんと足は付いとるゾー (笑)」 と、ヒゲが声を掛ける。
「 いつも、妹が迷惑掛けとるようだけん、兄ちゃんとしての挨拶に来たタイ。 」

腰を落ち着けると、 燗付けを頼んだ。
久々に、ショーケース物をのぞく。
懐かしい天然物たちが、ズラリ揃っている。
 ( 折角の品揃えにも、こんな良い魚を注文する客は、今どき居ないんだなぁ ・・・ )

お付出しの赤ナマコをいただきながら、 ・・・
ヒゲ 「 今時分、なかなか、こぎゃん仕事をする者はおらん。
     ウチの板場には、何遍言うても解からんだった。
     鮮度の良過ぎる赤ナマコば使う時は、こぎゃんゴツ裏の方に、格子状に深く
     包丁目ば入れてからスライスせんと、年寄りには固くて食べられんとバイ!て。」
とその瞬間、いつも不愛想なそこの主人が、相好を崩した。
   「 この仕事を、解かってくれるとかい! 」 と言わんばかりに。
酒をすすめると、さらに話しがとめどなく出始めた。
「 じゅん達は、良か時に辞めたばい! もう今は、シチャカチャたい。 
  今ん客は、ウチに来ても注文の仕方も解からんとばかり。
  ぎゃぁん良かハマグリのあったっちゃ、な~んにもならん。
  だいたい、昔は金に糸目をつけんだった薬屋からして、4千円とか5千円でしろと言う。
  それも、飲み物込みだけん、やっとられん (怒) 」

    

ヒゲは、ガラカブの煮つけ。 カァちゃんは、ハイオ腹側の塩焼きを。
ヒゲ  「 このショーケースは、最新のやつだろう?
      ホシザキの氷温チルドとか言う、水滴の付かんとの? 
      おっと、酒のなくなった。 もう1本ね。 」
主人  「 じゅんな、よう飲むね。 こら2合も入っとぞー (笑) 」
そして、仕事のクヤミ話は、さらに続いたので御座いました。






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