最初の手術後七ヶ月に及ぶ入院期間から随分経ちましたが、
相変わらず諸々の症状が追っかけてきます。 (苦笑)
まぁ~そうは言っても、飲み喰いが出来るだけでも幸いとしましょう。
死をも覚悟した苦しい入院中、カァちゃんは店を仕切りながらの看病です。
その合間に付き添ってくれたのが長女でした。
ちょうど大学受験期でしたが、文句を言うことも無く ・・・ 。
その長女の楽しみ(?)が、ヒゲ用の車椅子でした。
それに乗って遊ぶのですが、狭い病室では距離がありません。
そんな時、偶然にある動きを学びました。
右手と左手で逆動きすると、車椅子がスポットで一回転することを。
小さな発見でしたが、病室内という限られた場所での細やかな楽しみに!
或る日のこと、お見舞いとして大きな桃を貰いました。
長女が、桃と包丁を手に “困った顔” をした時でした。
ベッドに横たわるヒゲが、言い放ちました。
「 ハー子、その桃と包丁を父ちゃんに貸してごらん! 」
長女は、我が耳を疑って ・・・ 「 はああ~? 」 😵
父親は、箸さえも自身の指では思うに任せず、食事はスプーンで
かき寄せ喰いの有り様なのに。
包丁を貸せだとお~ 😲
所が、ヒゲはさして迷いなく桃のラインに沿って包丁を一回転させます。
そうして、包丁の先を少し上向きにして、もう一回転させると ・・・
な・な・なんと! 😱 桃の半分の上身がポロリと。
その後、包丁の先を少し下向きにして一回転すると、種だけがポロリ。
つまり、種を中骨に例えるとしたら、桃身が1/2等分になった姿は、
桃の三枚おろしです。
人差し指はかなわないのに、右手の小指一本が包丁の柄をグリップする。
すると、昔の修業時代の記憶が戻って、まるで当たり前みたいに動く。
小指が仕事を覚えているのですね!
こうして、ヒゲと娘は、ご機嫌で桃を半分こして楽しんだのでした。
≪ 幼少期の娘の爪切り中 ≫
🍑 🍑 🍑 闘病中での笑顔のワンシーンより 🍑 🍑 🍑
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます