車椅子で、小倉トレッキング

昨年のブログで、次週は新幹線で小倉に行きますと公言しました。
その２日後、ヒゲは突然の風邪から誤嚥性肺炎になり、長い入院を余儀なくされました。
当然、小倉行きは中止。

今回は、その時のリベンジです。
リベンジと云っても、車椅子主体の無理をしないトレッキングの予定。
車椅子を使って、どれ程駅舎内で楽しめるかを試そうと。

５／２６　（月曜日）　　唐突に、カァちゃんに予定を告げました。
「　今度の水曜日に、小倉に行こう！　」　
「　エーッ？　」　驚くカァちゃんでしたが、新幹線の情報集めが始まりました。
ヒゲが持っている車椅子は、タクシーに積むのもひと仕事。
しかも、それで新幹線に乗れるかどうか心配です。
今回は、ＪＲさんからレンタルする方法で、お試しする事にしました。

熊本駅に着いて、待合室で体調のコントロール。
コレが、長旅では大事です。
休み休みなら、ヒゲでも割りと長く保てるからです。
やがて、カァちゃんが、車椅子を借りてきた。
エレベーターで上がると、車椅子が入った時とは反対のドアが開いた。
へっ～、こんなになってるんだ。
バックオーライで無く、スムーズに前に出る事ができ、気分がイイ。
　
左側を見ると、仏舎利塔が青空を背にしている。
小学生ヒゲ達の、軽い山登り遊び場だった処です。
シャリなんて云っても、寿司飯はともかく、骨の事とは思いもつかない世代でした。
　
　　　　　　　≪　ホームから見る花岡山。　右上隅に仏舎利塔　≫
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　≪　同じ場所から、仏舎利塔だけをアップ　≫

プラットホームで新幹線を待つ間の音は、老ヒゲには懐かしく聴こえます。
７０年代前半、京都に居たヒゲが東京に下る時は、特別な日でした。
チェスのトーナメントの為、新幹線を使うのです。
一種の特権意識が、駅舎にこだまする独特の音響と相まって記憶されている。

さて時代は変わり、ヒゲ達の前に現れたのは、細長いノーズの車両、さくらです。
車椅子から降りて、自力でグリーン席に座る。
背もたれが急で、ヒゲにはきつい。
「　アレ？　コレどうやって倒せるンだろう？　」
カァちゃんと、やっとこさ、スイッチを発見して、事なきを得る。
こうして、ヒゲ夫婦の新幹線珍道中は始まったのでした。
　
　　　　　
　　　　　　　　　　　≪　新鳥栖に停車中　・・・　ヒゲの手には焼酎のミニカップ　≫

美人車掌さんに目を盗られている内に、もう博多駅。
なんて速さだ。
　　　　　
用意の焼酎お湯割は、まだ一杯も飲み終わって無いなんて。　（笑）
もう、小倉で降りる用意をしなくちゃ。
動きのトロいヒゲは、落ち着きません。

小倉駅に到着すると、なんとＪＲの職員さんが車椅子を用意して、待っていてくれてる。
ありがたい！
　　
そのまま、階下の改札口まで連れてきて貰う。
後は自分の足で、どれだけ行けるのか？
知らない所に進むのは、ちょっとビビる。
休憩出来る椅子が見え無いと、ヒゲは足がすくむのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～～～　続く　～～～

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学生将棋

先日のＮＨＫ将棋フォーカスで放映された、大学対抗戦の模様。
京都からは、京大と立命館大の名前が懐かしい！
アレッ？
では、もうひとつの同ヤンはどうなっているのか？
７０年代、京都三大学対抗戦では、大方、立命館は苦戦だったのだが。
当然ながら、時代は変わるのですネ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
次の週の、ニコニコ生放送。
今度は、リコー杯　～　職域ＶＳ大学　・　日本一決定戦が。
以前のブログで紹介した、京都滋賀・職域団体戦の、次のステージみたいなモノです。
ヘーッ、こんなモノが放映する程の見世物になるんだ？
ほんと、観るショー時代だ。

九名（？）ぐらいのチーム対抗戦です。
局面の進行は、めまぐるしいモノがありました。
解説者も驚きの、変わり様。
終わったと思っていたゲームが、ゾンビみたいに復活しているからです。
ヒゲにも、久しぶりの懐かしさがよみがえります。
コレが、強豪校の学生将棋だからです。
プロの将棋とは、大違いの学生将棋。
どんなモノでしょうか？
一番の違う所は、終盤戦です。
当然、秒読みに追われてます。
こうすれば、詰めろのハズだが、難しくて短い時間では、読み切れない。
一か八かなんて、団体戦ではしません。
とりあえず、自陣に駒を打って補強しましょう。
或いは、底歩でも打っといて。
ああっ、勿体ない、敵陣攻撃に使え無くなると思う様な人は、学生将棋はむいて無いかも。

さて、お互いに、自陣に手を入れ合うとどうなるでしょう？
そう、中盤戦のやり直しです。
まるで、対コンピュータ将棋みたいに。
先ほどの解説者をして、なぜ驚いたのでしょうか？
そろそろ詰みのハズだとパソコン画面をのぞいたら、其処には、中盤戦へのやり直しの局面があったからです。
どう演ったら、こうなるのか？
首を捻るばかりです。
こうなると、人間同志では、体力がある方、少しドン（？）で気が長い方が、勝つ確率があるかも。
勝敗の付け方は、ボクシングで例えれば判定勝ちです。
カミソリ・パンチで、一発ＫＯなんて選びません。
最後に詰めろを掛けて、相手に受ける駒が無い時、決着がつきます。
まさに、矢尽き刀折れての討ち死が、学生将棋の真骨頂でしょうか。

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肥後モッコスも、大したもん！

６／３　（火曜日）　　熊本日日新聞を拡げたら、思わずニンマリ。
先ずは、　『　中央省庁　スーパークールビズ始動　』　の見出しが踊る。
約束通り、霞が関の美人職員が、スーパークールビズとやらを着て微笑む写真。
フン、なんてつまらない記事かと思いながら、その真下に目が移ると、ヤッターマン！

『　熊本にはなじまず　“　スーパー　”　未設定　』
　　　　　　　～～～　　県と市の対応は通常クールビズ　　～～～　とある。

中央省庁が　“　スーパー　”　クールビズにするから、田舎県熊本は当然それに追従しろと云う訳だ。
どっこい、いなか者は首を横に振った。
明治維新後、熊本県民は、中央政府の言うままだった。
唯々諾々と牛のごとく従う県民性は、中央にはありがたかった事でしょう。

「　東京では、こうしとるばい。　お前たちもコレに従え！　」　とばかりに、
スーパークールビズを当てがってきた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「　何だ！　この　“　スーパー　”　とか云うのは？　」
従順なはずの熊本県民は、反抗した。
県民の決めたのは、　「　熊本にはなじみませんから。　」　と。　
よう、言うた！

最近は、スーパーてのミレニアムてのグローバルての、流行舶来語ばつければ、
平民どもは簡単に騙せるとばかりに乱用して御座る。
中央の御上は、地方自治体をバカにしとるんじゃないか。
そんな時に、今度の反対表明。
やるもんだ！
熊本には、くまモンばかりじゃなかつバイ。
肥後モッコスの伝統もあるとバイ。　恐れ入ったかぁ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
熊本市長の勇退の花道を飾る仕事に、是非に頼みたい事がある。
「　馬刺を冷凍にするのは、熊本にはなじまないから廃止する。　」　と、霞が関の役人どもに
言い放って貰いたいものだ。
そしたら、ヒゲも　「　良い後輩を持った。　」　と認めることでしょう。

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あじふりゃーのソースは？

ヒゲもビールを飲む時には、あじのフライを欲しくなります。
揚げたてのあじフライに、ウスターソースをドバドバッーとかけてほうばる。
それを冷えた生ビールで流す（！）と、Ｂ級グルメの見本みたいな食べ方ですネ。
熱々青物のフライとウスターソースの香りがぶつかり合う。
個性派同士が融合する瞬間です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
さて、ヒゲは、宅配で冷凍・白身魚のフライ（三匹で４００円）を頼む時があります。
地魚史上主義者のヒゲが、なぜアフリカあたりの原住民が獲ったような魚を？
コレには訳があります。
カァちゃんに、この献立を頼むとします。
先ずは、白身の魚を手に入れます。
切り身なら問題ないのですが、丸ごとなら三枚卸から始めなくてはなりません。
それを骨抜きして切り身にして、塩コショウしましょう。
次は、小麦粉をわざわざ広い容器に移して、打ち粉の作業です。
引き続き、溶き卵＆牛乳にくぐらせましょう。
ちゃんと卵が着いたか？　丁寧に確認が必要です。
そして、パン粉を満遍なくまとわせて用意の出来上がり。
もう、充分疲労感があります。
さあ、後は揚げるばかり。　　　　　　　　
所が、今度は揚げ油のセットが要るのです。
揚げた後の片付けの事を考えると、もうゲンナリして仕舞います。
そう、主婦には、揚げ物は天敵なんです。
そんな思いをさせてまでフライを望みません。
パン粉の付いた魚なら、揚げるばかりでイイから負担が減るだろうと。
　　　　（　ナンとお優しい旦那様でしょう！　～笑～　）

こうして揚がった白身魚フライ、熱い内に頂きましょう。
さて、どうやって食べる？
定石は、タルタルソースです。　　　　　　　　　
この甘くて旨いソースを掛けると、文句なしに美味しくなります。
しかしヒゲ的には、魚の味が消されて、不満です。
まるで、甘くて旨い純米吟醸酒で頂くのと同じように、料理の味が消え去るのです。
じゃあ、マヨネーズならどうでしょう？
きっと、冷凍魚のパサツキ感を緩和してくれるハズです。
しかし、フライの身にマヨネーズを乗せて食べると、マヨの油分が舌を包んで苦手です。
ヒゲの考えたジャンクフード的ソースは、　“　醤油マヨネーズ　”　ソース。
マヨネーズを、濃口醤油で溶くだけです。
生クリーム状程度に。　このソースを少しづつ、つけて試して下さい。
コレで、冷凍・白身魚フライの幾つかの欠点を補えます。
パサ感はマヨネーズの脂質で補い、冷凍臭は醤油でカバーする訳です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
もちろん、地物のキスふりゃーが出た時は、そのままで頂きます。
せいぜい、レモンを絞り掛ける程度で、魚の持ち味を愉しみましょう。

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リタイア後は、優雅な暮らし？

病気を契機に、自社経営の店舗を他人様に委ねた。
そうこうしている内に、ビル全体を買いたい人まで現れた。
事務的な処理も終わり、いよいよ引退生活。
“　バラ色の人生　”　が始まるハズのヒゲ夫婦でした。
ヒゲは、これからはユックリ、囲碁や中国語の勉強をやり直せるだろう。
まあ、一応ノルマ（？）のブログ書きぐらいは、そんな無理なく出来るだろうし。
「　悠々自適とは、この事だ！　」　との思いは、最初のひと月で吹き飛ンだ。

ヒゲの場合は、度が過ぎるほどのしつこい昼寝で、時間を無くしてしまうのです。
カァちゃんは、旅行チラシ拡げて、明日は金沢、次はハワイとたぬき算用。
どっこい、そんなカァちゃんに、まさに次々と野暮用が降り掛かってくるのです。

会社の税務処理は、一年以上続きました。
親父もヒゲも動けないから、銀行・市役所などに行くのも、委任状持ってカァちゃんの仕事となりました。
ヒゲの医療・障がい者福祉関係の書類書きも、度々あります。
最近は、何をするにも膨大な枚数の書類の記入が必要です。
何故に必要か？、と驚く程です。
読んで確認して記入する、ものすごい時間を消費します。
其れだけでなく、ソレとリンクした内容の電話も頻繁に。
営業のＤＭも、次々と舞い込んできます。
それを、要不要に区分けして目を通すのも一仕事。
こんな事務関係だけで、毎日１～２時間つぶれるのです。
毎日ですぞ！

そんな忙しいカァちゃんに、ヒゲが考えた方策が通販です。
毎日の食事の用意の負担を減らすのに、出来るだけ既製品を利用する方法です。
冷凍食品・レトルトカレー・缶詰め等を買い置きしておく。
これらを使えば、楽チーンのハズでした。
ところが、買った野菜を見ると、内のカァちゃんは虫酸が走るのです。
ちゃんと最後まで、始末をつけないと気が納まりません。
少し残った野菜は、割り切ってホカせば時間が浮かせるのに。
朝ドラ・杏ちゃん気質でしょうか？
やれ漬物だ、キンピラだと。

たった二人と一匹の暮らし。
洗濯物の負担も、驚くほどにあるのです。
毎日の食事の片付けも、食器洗浄機がしてくれるハズが、どっこいソウ簡単ではない。
これも、カァちゃんの性格でしょう？
食洗が要るのだろうかと云うぐらいの、器の予備洗い！
ピカピカになった（？）お皿を、更に食洗にもう一度！？

その内に、とうとうヒゲ以外にも、介護が要るのが増えた。
親父と猫トンです。
次から次に難題が！
これじゃ、現役時代より忙しい。
店を閉めてなければ、どうなっていたのか？
ああ～あー、海外旅行は遠くなりました。　（笑）

忙しいはずなのに、初めての梅干し造りにも挑戦しておられます。
巧く行きそうなので、毎日にやにや眺めて。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　
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中島誠之助、サスペンスに登場？

北海道の連続放火事件も、きちんと解決しない内に、次の面白い（？）事件が起きてしまった。
まったく、スキャンダラスな事件には目が離せない。　（笑）
次の事件は、そのまま、火曜サスペンス劇場に使えそうだ。　（　一部脚色です～アッハッハー　）

処は、東京・国立。
地元では有名な古美術商の主人が、店の洗い場で血を流して殺されていた。
　　　　　　♪　ジャン　　ジャン　　ジャーン　　♪
美術館建設を夢見ていた被害者に、何が起きたのか？
現場付近では、不審な車と複数の人物が目撃されている。
奥さんに当てたメールから、五時過ぎに謎の訪問者があったらしい。
客か？
或いは　・・・

捜査陣を悩ませたのは、殺人の動機だった。
店からは、壺（古壺）ほか、７・８点の商品が持ち去られている。
この目的は、いったいなんだ？
好事家が、どうしても欲しい物が在ったのか。
ソレは、何だ？
雪村の掛け軸か？
利休好みの黒楽茶碗か？
そうだ！
古壺と言えば、中島誠之助先生を呼べ。
捜査に協力して貰うンだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
捜査は難航した。
十津川警部が不思議に思ったのが、動機だ。
金銭目的なら、銭に換金し難い骨董品を盗むだろうか？
郵便局やパチンコ屋の商品換金場を襲う方が手っ取り早い。
窃盗目的なら、よほどの銘品か？
人目に付きやすい車まで使って運んだ物とは何だ。

捜査が行き詰まった頃、隣県から重要な情報が入った。
となりの県の骨董屋に、ある陶芸家からの売り込みがあった。
「　この古伊賀の壺は、百万円で売れるハズだ。　十万円で買え　」　と。
断ると、五万円でイイからと言う。
店主が買うと云うまで、店から出ていかない。
余程、金銭に困っているらしい。
とうとう買わされてしまう。
中島先生に、その壺を鑑定して貰うと、真っ赤な偽物で程の悪い贋作と分かった。

十津川警部は、この贋作陶芸家の聞き込みを命じたのです。
その結果、もう随分長い期間、家賃の滞納があり、金銭的な困窮が動機の可能性が出て来た。
後はアリバイの確認して、任意で引っ張る様に。
問題は、凶器の刃物を、最初から用意してある事だな。
「　カメさん、どう思う？　」
「　刃物を持って行くとは、殺意が満々。　金銭目的だけで、そこまでヤルでしょうか？
　　そこの所が、何か引っ掛かるのですが。
　　其れよりも、警部。 今、遺体が宅急便で贈られて（？）キタッーと、連絡がありまして　」
「　やれやれ、カメさん　」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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