昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム ~黄昏編~(みそひと)

2024-12-02 08:00:26 | 

吐く息の 凍りし窓辺 暖炉の火 
外には雪が 音のするなり

吐く息の 凍えし手にぞ 伝わりて 
恋しき想ひ なぜに届かぬ

身を縮め 凍てつく指に かけし息
勢ひあまりて 眼鏡ぞくもる
                   

=背景と解説=

季語もなにも考えていない、わたしの[担架]じゃない[短歌]三編です。
以前にお話ししたかどうか覚えていませんが、4年間通う定時制高校で文芸部に所属していました。
一年生の折ですわ、三学期のことです。
突然に「来年、部長をやってくれ」と4年生の部長に言われました。
青天の霹靂ですよ、まったく。
部員数が少ないことは分かっていました。
更には運動部との掛け持ちが多いことも知ってはいました。  
[灯]という文集発行のためだけに、存在しておられる部員ばかりでしたから。
普段の活動などまるでなく、期待していた「小説の書き方」やら「語彙の勉強」など、まるでありません。
まったくの独学です。

そうそう、この短歌ですわ。
2年生になった途端に部長になりはしたのですが、気が付いたら部員はわたし一人です。
参りましたよ、実際。
「伝統ある部だし、伝統ある文集なんだ。なんとか発行し続けてくれ」
そう言い残されて、卒業されました。
どうしたのか、ですか? そりゃ頑張りましたよ。
わたしだって、小説やら詩を書きたくて文芸部に入ったのですから。

新入生の前で[部活紹介]というものがありまして、演壇に立ってぶち上げるわけです。
運動部は威勢が良いですよ、それぞれの大会における実績なんぞを披露して。
そういえば、文化系の部としては、茶道部と美術部と、それから文芸部だけだったかな。
すみません、大所帯の部を忘れてました。
演劇部もありました。
[部活紹介]での新入生の反応は、まるでなし。がっくりですよ。
でも、奮闘しました。
掲示板に募集のチラシを貼って、放課後なんかに足を止めている生徒に声かけをして、鼻で笑われたりして。
でもなんとか、二人の新入部員を獲得しました。
他の部のチラシを見ていた女子生徒二人連れを、何とか口説き落としました。
そして更に、文集に作品を載せるだけの幽霊部員も二人だったか三人だったかをとり込みました。
でね、頑張りましたよ、わたし。
学期ごとにわら半紙にですけどガリ版刷りの文集を発行したりしましたからね。
そのおかげで、先ほどの幽霊部員を見つけられたのですが。
で、ですね、小説と詩だけでは淋しいということで、「みそひとコーナー」を作って、友人の一人に書かせ(好きだったようですね、短歌作りが)そこにわたしの短歌も載せたというわけです。
ですので、季語もなにもあったものじゃないと思いますよ。
まるで知識がありませんから。悪しからず。



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