灰色が雲に、われ見たり!
背筋も凍るがごとくに
白き太陽
紫陽花の、雨にうたれしその後で、
花は咲きにけり
心変わり、移り気
あゝ花がことばの、切なさよ
飛びかう蜂にも、心はあらむ
蜜を吸われし、花とても
やむごとなき
愛するひとへの、想いぞ哀しき
地に棲む虫も、数あれど
中でも弱き、なんじは蛙なりや
蛇に飲まるるそれがため
短き生命ちを、花咲かす
“いかばかり 恋しくありけむ 我が背子よ”
口に出ししぞ、いとしかりける
わが倖せひとつなる
とじし瞼の、その裏に
うかびし君を、想いかたるとき
=背景と解説=
ダサいタイトルですね。
そんな声が聞こえてきそうです。
文語体に憧れた時期でした。
当時付き合っていた女子が書く、文語体の詩に感動していました。
なめらかなことばが、リズム感溢れる音楽のように、染みこんできました。
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