昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム ~正午編~ (きみ)

2023-08-07 08:00:59 | 物語り

灰色が雲に、われ見たり!
背筋も凍るがごとくに
白き太陽

紫陽花の、雨にうたれしその後で、
花は咲きにけり
心変わり、移り気
あゝ花がことばの、切なさよ

飛びかう蜂にも、心はあらむ
蜜を吸われし、花とても
やむごとなき
愛するひとへの、想いぞ哀しき

地に棲む虫も、数あれど
中でも弱き、なんじは蛙なりや
蛇に飲まるるそれがため
短き生命ちを、花咲かす

“いかばかり 恋しくありけむ 我が背子よ”
口に出ししぞ、いとしかりける

わが倖せひとつなる
とじし瞼の、その裏に
うかびし君を、想いかたるとき
                                 
=背景と解説=

ダサいタイトルですね。
そんな声が聞こえてきそうです。

文語体に憧れた時期でした。
当時付き合っていた女子が書く、文語体の詩に感動していました。
なめらかなことばが、リズム感溢れる音楽のように、染みこんできました。



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