
ひろゆき「コロナは怖くないは大嘘」と断言、「マスコミや論客がウソを垂れ流す時代だ」
こんにちは
小野派一刀流免許皆伝小平次です
今日は少しばかり興味深い記事を見かけたのでお話しします
上記記事を書いている人は、ひろゆきさん、と言う方で掲示板の『2ちゃんねる』の設立者さんだそうです
若い世代からは『論破王』などとも言われているそうです
特に関心もなかったんですが、毎日、Yahooのトップページを開きますと、この人のコメント記事が必ず二つ三つ出ています
ちょっとタイトルに惹かれるような記事があり一度読んでみたら、申し訳ないがあまりにも中身が無い、つまらん、と言う感じだったのでそれ以降見ないようにしていたんですが、上記の記事、ちょっと興味深いタイトルだったので読んでみました
冒頭から、ひろゆきさんは、ご自身の言っていることも含めて、マスコミの言うことなどについて『疑う力を養う』ことが大事だ、とおっしゃっています
それは実に尤もなことと思うのですが、その疑うことの例として次のようにおっしゃっています
以下、引用
テレビが垂れ流すデマ
『2020年の大晦日(おおみそか)、僕は「アベマプライム」というテレビ番組に出演しました。
「メディアの功罪」というテーマで、何人かのゲストと話をしたのですが、「過剰なコロナ報道」が世の中に悪い影響を与えているんじゃないか? という話題になったとき、出演者のひとりが「インフルエンザで死ぬ人のほうが多いんだから、コロナを怖がる必要はないんじゃないか」というようなことを言い出しました。
ちゃんと調べれば、インフルエンザのほうが「致死率」ははるかに低い、ということはすぐにわかります。
インフルエンザに関して言うと、日本国内では年間1000万人くらいが感染して、2018年には約3000人が亡くなっています。でも、コロナは今、日本国内で74万人くらいの感染者が確認されていて、約1万3000人が亡くなっています(2021年5月末時点)。
致死率において何倍もの差があるのは一目瞭然ですし、フランス国立保健医学研究所(Inserm)などの専門チームが発表した研究結果もあるわけです』
そういった少しでも調べればわかることをスルーして、あたかもインフルエンザとコロナの致死率が同じ程度であるかのような発言をするのは、デマを流す行為に等しいと思います。
引用ここまで
これはどういう意味で言っているのでしょうか
まず、インフルエンザの年間感染者数、約1000万人というのは、統計上からの推測であり、PCR検査から陽性判明したコロナの陽性者数とは比べようもありません
インフルエンザも検査結果のみの感染者数だけを発表したらとても1000万人なんていう数にはなりません
逆にコロナは検査を受けていない隠れ陽性者を考えたら、一体どれほどの数になるか、小平次には見当もつきません
以前ご紹介した国際医療福祉大学の高橋泰教授は、昨年の早い段階で日本人の3割が武漢型?コロナに曝露している、と言う仮説を、欧米などとのその被害状況の違いなども含め根拠を示し説明しています(根拠も示さず、ただ自粛しろしか言わない政府・マスコミ使いまわしの学者よりははるかに科学的)
これが正しければ昨年の半ばには3000万人が陽性者、『厚労省風』に言えば『感染者』になっていたかもしれません
いずれにしろひろゆきさんの言うような致死率の比較対象にはなりえません
インフルエンザの年間死者数3,000人、というのもこれは直接死の数であり、インフルエンザが元で他の病気にかかり亡くなった方、関連死を含めれば約10,000人、というのが例年の厚労省の見解です
これに対しひろゆきさんの言う『コロナ死』約1万3000人、というのは、これまで何度も言ってきましたが、仮に直接の死因がガン、で、コロナとは関係なくても陽性者であればカウントされています
もはや『無関連死』を含んでの数です
何より、『約1万3000人が亡くなっています(2021年5月末時点)。』、と言っていますが、なぜインフルエンザの『年間死者数』と、コロナの発生からの『累計死者数』を比較するんでしょ?
コロナ死(厚労省発表・無関連死含む)の数ですが、昨年最初の感染確認から1年間では4,420人、死者の多かった年末から今年の冬場を入れた、昨年4月1日から1年であっても9,107人、無関連死を入れても例年のインフルエンザ関連死者数には及ばなかった、これが『事実』です
『デマを流す行為に等しいと思います』
いやいや、デマ流しているのはあなたじゃないですか
あまりにも幼稚な論なので、『釣り』か、とも、ご自身の発言含めてデマを信じるな、と言う意味で、わかっていてやっているのか、ともわかりませんが、わかっていてやっているのであればとても悪質ですし、わかっていないで推定値と検査数の比較や、年間数と累計数の比較をしているのであれば、こんな発言を含め、毎日無知な著名人の記事を載せつづけるメディアの罪はやはり重い、というほかありません
まあ、それでもひろゆきさんのおっしゃる通り、『疑う力を養う』ことはとても大事なこと、と思います
※本当はこんなバカげた記事のことではなく、ご紹介したいお医者様の記事について書きたかったんですが…
あまりにもひどい内容なので…
あ、あと大概のインフルエンザと一緒にしてはいけない、と言う人が持ち出すのが、ひろゆきさんも紹介しているフランスの論文ですが、欧米と日本ではあまりにもその被害の程度が違いすぎます
多少の参考にはなっても状況が違いすぎるということです
その理由についての研究や仮説、実証の方が少なくとも日本においてはその対策を考えるうえで重要だと思います
御免!