EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

「タッチ・アンド・ゴー」にまつわる話

2015-09-02 08:04:10 | エマーソン、レイク&パウエル / E,L&Powell
「タッチ・アンド・ゴー」にまつわる話

EL&Pは、「展覧会の絵」を演奏していたのですが、
エマーソン、レイク&パウエルは、パウエルになった事で、
ホルストの「火星」を演奏していますと、
ラジオのパーソナリティーがつぶやいていたように思います。

ホルストの「惑星」は、どこかで聴いた事もあったので、
覚えてはいましたし、
エマーソン、レイク&パウエルのアルバム内で、
クラシックをアレンジした曲は、この「火星」のみであると、ずっと思っていました。

ところが、
秋田に戻ってきた90年代、
地元の文具店に社用で足を運んだときに、その店内で、
エマーソン、レイク&パウエルのアナログ盤ではB面の最初の曲である、
「タッチ・アンド・ゴー」の前奏と同じメロディーが流れていたのです。

「えっ。タッチ・アンド・ゴーの前奏も、クラシックからの引用?」

店員さんに、

「BGMで流しているのはCDですか?」

と問いかけたら、CDとの事。

お店の専務の所有物を流していたようでした。

店員さんに交渉して、CDの収録曲リストの部分をコピーしてもらいました。

CDの番号も記載されていましたので、
行きつけのレコード店で調べてみたのですが、
これはレコード店には流通しないクラシックのセット販売の品物だったようで、
同じものは見つかりませんでした。
同じ曲が収録されているCDを探せば良かっただけの話ですが、
その時は、そのように思考が働かなかったのだと思います。

いわゆる「グリーンスリーヴズの主題による幻想曲」の中に出てくるメロディーなのですが、
この曲は冒頭のメロディーは、ほとんどの方の耳に入っていますし、
80年代に埼玉で営業の仕事をしていた時に、
レンタルショップから借りた白鳥英美子のCDにも、
冒頭のメロディーに歌詞をつけて歌っている曲が収録されていました。

「グリーンスリーヴズの主題による幻想曲」は、
「誰もが聴いた事のあるクラシック」の範疇に入るような曲なのですが、
「タッチ・アンド・ゴー」の前奏が、この曲の中のメロディーである事を知っているのは、
クラシックを嗜んでいる人だけではないかと思われます。

その部分を「タッチ・アンド・ゴー」の冒頭に、
違和感なく、くっつけてしまうキースの才能というのは、
比類のないものなのかも知れないです。



「グリーンスリーヴズの主題による幻想曲」は、
このCD「花のワルツ~ホーム・コンサート」、全12曲収録の、最後に収録されているのですが、
「くるみ割人形」や本ブログで今年の1月に取り上げた「魔法使いの弟子」も一つ前に収録されており、
EL&Pやナイスを聴きまくっているファンは、聴いた事のあるメロディーに埋もれる事になります。

以上。

本ブログは、私自身のEL&Pに関連する思い出、所持物の観察日記、妄想、関連している品物の紹介等、EL&Pにまつわるアレコレを思いのままに書き綴っております。
世代を越えたEL&Pファンのちょっとしたお楽しみになればと思います。
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