晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

私の花自慢 「セッコク」

2020-05-05 15:24:18 | 花自慢

春は終わりすっかり初夏になりました。 今、山の新緑が本当にきれいです。車で買い物に出かけるだけでも周りの山々を新緑が彩っています。一口に新緑といっても 濃い緑、薄い緑、黄緑色 花かと思うような赤や ピンクのような新芽、この美しい季節がコロナ騒動もひと時忘れさせてくれるようです。

我が家の庭でも季節は進み 梅の木の上で「セッコク」が咲き始めました。この木には 4種類のセッコクとフウランが着生して 毎年花を咲かせてくれます。今咲き始めたのは 早咲きの薄いピンクのセッコクです。日本の中部地方以南の山で大きな岩や木の上で生きる着生植物です。清楚な姿が好まれて 園芸店でもたくさん並んでいます。 岩湧山周辺でも自生しているのですが心無い人間に見つかったらなくなってしまいます。私は古民家の前栽で友人の先祖代々から大切に育てられてきたのを分けてくださったもの また「熊野の親戚の山でもらってきたもの」と言って分けてくださったもの。熊野の地では 今も林業を営む方の山では方々に自生しているのだそうです。 そういえば 同じ木にしがみついている「フウラン」も 「吉野の山奥の知り合いが送ってきてくれたので」と分けてくださいました。深山を歩いてこんな花に出会ったら どんなに感激することでしょうね。ご自分の山に咲くとは言え 大切に守ってくださいね。 すばらしい日本の自然のために。

我が家の庭のセッコクは これから次々と咲いていくことでしょう。 楽しみです。

 


庭のエビネが咲きそろいました

2020-04-29 10:24:33 | 花自慢

エビネが咲きそろいました。元々山野に自生していたものが 愛好家によって交配を繰り返し いろんな花が生まれています。

好きな花です。私たちがここへ住む以前は開発される前の山にもたくさんのエビネが咲いていたそうです。ランの好きなお医者さんがおられて私の住む近くの谷筋をさし 「あの谷筋に咲いていたんだよ」と 真っ白な「ニオイエビネ」を美しい鉢植えにして咲かせておられました。今ほど住宅もなく 近隣の山で植物を採取することがいけないという認識が少なかった時代のことです。本当にあんなきれいなエビネが自生していたのかな? 何かの間違いじゃないかと思ったものです。

我が家のエビネは友人から分けていただいたもの 購入したものなど色々ですが 今咲きそろい 毎日楽しませてくれています。

 


私の花自慢「スズラン」

2020-04-26 12:50:34 | 花自慢

最近スズランの花を見ることが少なくなりましたね。以前は この辺りの田舎の家の空き地にもぎっしり植わっていて白い可憐な花をつけていました。最初は人の手で植えられたのでしょうが ほったらかされているうちに株が増えてきたのでしょう。 そんな花も今ではめったに見なくなりました。なんでかな?

今から50年前頃は 信州の高原を歩くとあちこちに無造作に生えていました。そんな時 一株のスズランをリュックに入れて帰りました。(すみません。今頃謝っても許されることではありませんが時効にしてください <(_ _)>) 生家の庭でそれを大切に育て増やしてあちこちでもらってもらいました。結婚した時も 庭もない長屋の小さな空き地に植え、当地に引越しした時にはもちろんそれを持ってきました。それからも ご近所や友人の所にお嫁入しました。 行き先々で今も元気にしているかな? 我が家のスズランは 私と相性が良いようで 他の花が茂って負けそうになっても 今年もやっぱりほかの花の隙間を縫うようにあちらにもこちらにも芽を出し かわいい丸い蕾をつけ、50年の命をつないでいます。香りがよいので香水になって売られていたこともありましたが 毒草なので 牧場の馬などもスズランは食べません。

スズランは北海道の花として知られていますが 北海道には数知れず行ったのに 自生しているスズランに出会ったような記憶はありません。 北海道には大きな自生地があるそうですが 多くの人が足を踏み入れることによって衰退し絶滅が危惧され 保護活動が実り回復させたようです。昔 JALのスチュワーデスが北海道からスズランの花束をもってタラップを降りるニュースがあったのを思い出します。

奈良県にも スズランの群生地があり(日本で自生する南限だそうです)保護されているようで,今年もきっと多くの人が訪れることでしょう。

以前はこんなに咲いたのに・・・・

今ではめっきり少なくなりましたが

 

 


私の花自慢 「オダマキ」

2020-04-25 08:59:27 | 花自慢

今日の花は オダマキです。オダマキを初めて見たのは 北アルプスの山々を歩くようになった20代の頃です。標高2500mを超えて 森林限界を過ぎると広がる草原や砂礫地などです。早池峰山  富良野岳などでも草原で咲いていました。そして 北海道の礼文島の砂礫地では 見事に斜面を覆っていました。これらはすべて「ミヤマオダマキ」です。

礼文島にて 「ミヤマオダマキ」「エゾイヌナズナ」「ミヤマキンポウゲ」群落  2012.6.12

早池峰山にて 2003.7.13

富良野岳にて 2007.7.19

 時々園芸店などで売られている「オダマキ」は 色も形も見たところ「ミヤマオダマキ」と同じように見えます。違うのは草丈でしょうか? 結構一般の庭で植えられているのを見ます。我が家にも何時からあるのか記憶がないのですが咲いています。種ができて増えやすい植物です。

我が家の「オダマキ」

 

「ヤマオダマキ」は 高山ではなく2000m.ぐらいの高原で咲いています。 これは あずき色の萼片に黄色い花弁があります。花全体が黄色いものもあります。 

八幡平にて 2003.7.12

山梨県 三つ峠にて  2007.7.25

園芸店では 「西洋オダマキ」の種が売られています。 いろいろカラフルな花が咲きます。数年前にご近所の西洋オダマキの色が優しくてきれいだったので 種をもらって撒きました。それがやっと咲きました。

 


私の花自慢 黒いチューリップ

2020-04-24 08:05:00 | 花自慢

大した自慢じゃありませんが 黒いチューリップです。 黒といっても深紅ですが。

以前は毎年秋にチューリップの球根をまとめて買って植えていましたが 最近は花びらが散ったらすぐに花を切り取り 残った葉には油粕などの有機肥料をやります。残された葉はしばらくすると黄色くなっていきますので 少しでも元気なうちに施肥をして土の中にある球根に肥料を行き渡らせるようにとの思いです。この時 化成肥料など即効性の肥料をやるとすぐさま元気だった葉がしおれて黄色くなってしまったことがあります。 球根は掘り起こさず植えっぱなしにしています。狭い庭なので わずかなスペースです。

昨年咲いた株は 今年は花もつけず 葉も貧弱なものしか出てきませんがそれでも大切に油粕などをやり やせ細った球根を育てます。そんなことを毎年繰り返すと 毎年いくつかは球根に力がつき花をつけてくれます。今年は10本の花が咲きました。この黒いチューリップは5年ぐらい前に買ったものです。その後 もう一度同じ色の球根を買ったのですが このような黒い花にはなりませんでした。久しぶりに黒いチューリップが咲いてくれたのです。 素敵です


私の花自慢 エビネ

2020-04-23 07:19:31 | 花自慢

今の時期 庭ではいろんな花が蕾を伸ばしくるので 私の「花自慢」も忙しい?です。大した花でもないのに「自慢」とはお恥ずかしいのですが 私にはこの季節の花達がどれほど愛おしいか。一人暮らしの私には 「今年もよく出てきてくれたねえ」と感謝でいっぱいです。それでも 今年は元気がないもの 花数が少ないものなど寂しいものもあります。今年のエビネもそうです。6.7鉢あるエビネたちは 子供が増えすぎて 根詰まりをおこしているのでしょう。でも カチカチに根詰まりした株を植え替えるのは大変なこと。 どうしようかな?

一番先に咲き始めたエビネは 御所市の山野草園で購入したもの。 黄エビネと地エビネを掛け合わせたものだと思います。

こちらは 友人が株分けしてくださったもの。 「コオズ」と呼ばれるものでしょうか?

地エビネは日本の各地に自生するものですが エビネの基本種でしょうか 少しずつ色の違いがあって見ていて飽きない姿です。

こちらは 4年前 夫の看病で気の張りつめていた時 農産物直売所の園芸コーナーでふと見た薄いピンクの花の色に魅せられ ちょっと高かったけれど、自分へのご褒美に買い求めました。 まだ蕾で色は見えませんが 今日には開花してくれるでしょう。

こちらは 西日本に自生するちょっと大型の「キエビネ」です。今年山仲間が 亡くなったお母さんが育てられていたものを株分けしてくださったものです。明日にも咲くかな?

4/25  咲きました

他に日本に自生する春咲きエビネに「サルメンエビネ」があります。これを見たくて 札幌の広大な森林公園まで出かけました。どこに咲くのかわかるわけもなく やみくもに歩いて 出会ったときの感激は忘れられません。(2008年6月撮影)

ナツエビネは 日本では本州、四国 九州に分布するそうですが 私は京都の深山へ探索に行きました。 2005年夏のことです。

大峰山系にも咲くようですが めったに会えるものではないでしょう。(2005.8.13.撮影)


私の花自慢 ボタン

2020-04-21 11:15:15 | 花自慢

今日の花自慢はボタンです。 私はどちらかというと山野草が好きなので 花屋さんのきれいな花を購入することは少ないのですが 5年ほど前に花屋さんの前を通りかかったら 透き通るような薄いピンクの大きな花をつけたボタンに足がくぎ付けになりました。 今たけなわと咲いていて もう数日もすれば盛りを過ぎそうで 値段が安くなっていました。 私が花屋さんで買うのはこんな風に安くなってから買うことが多いです。この冬買ったシクラメンもそうでした。真っ白な花が 100本ぐらい?立っていたように思います。 2月も終わるころでしたが 中心からまだまだ蕾が見えています。 その清楚な美しさに 「来年も咲かすぞ!」と買って帰ったのですが それからも2か月ぐらい楽しませてもらいました。

そうそう ボタンも 毎年律義に咲いてくれます。今年は3つ蕾をつけ、今直径4センチぐらいまで大きくなっています。開花までもう数日かかるでしょうか? 新潟生まれの「玉芙蓉」と名前がついています。 

 

2020.4.22  am7:25  この美しさ カメラでとらえられるでしょうか?

am 9:00

2020.4.23

4*25  やっと満開です


私の花自慢 「オドリコソウ」

2020-04-16 09:52:07 | 花自慢

オドリコソウを初めて見たのは 伊吹山の3合目でだった。ピンクの踊り子がたくさん踊っていた。 佐渡島でも 真っ白なオドリコソウが道端の草むらに茂っていた。 清楚でかわいいなぁと思った。。日本全国で咲くようだが 大阪では見たことがなかった。

花笠をかぶって 両手を前で合わせているような姿だ。 

いたるところに雑草のように群生して咲くのは 外来種の「ヒメオドリコソウ」

ある時 紀北の神社のそばを歩いていると 畑の縁や土手に咲いていたが 雑草として引き抜かれ捨てられていた。それをもらってきて庭の隅に植えたら 毎年かわいい花をつけてくれる。

我が家のオドリコソウ

佐渡で咲いていたオドリコソウ (2008.5.8)

伊吹山で咲いていたオドリコソウ(2005.5.28)

 

こちらは外来種の ヒメオドリコソウ

自国ファーストはよくないけれど やっぱり日本の花のほうが好きですね。 もっとも 外来種は生命力が強いので 日本に来ても大繁殖し 何か可愛げがなくなってしまうのですね。花に罪はないけれど。我が家のこんなブロックの隙間にも咲いています。


私の花自慢 「ヤマシャクヤク」

2020-04-14 16:25:47 | 花自慢

今日の自慢の花は 「ヤマシャクヤク」です。

日本全国の山に咲く花で 「ヤマの貴婦人」ともいわれる花です。

10年ほど前に 大峰の山を歩いていた時 ヤマシャクヤクの目立つ種を見つけました。

それを一つもらってきて(本当は種も取ってはいけないのですが、、、、)庭に植えました。

それが芽を出し 数年かかって花をつけ 毎年種を採取しては株を増やし 多くのところにお嫁入しました。

今年も 先日来 白い蕾が膨らんできて 毎朝毎朝 今日は咲くか? と楽しみにしていましたが  今朝ひときわ花弁が白くなり まるでマシュマロのような蕾を一つ いまにも咲きそうです。 そして 午後 陽ざしが注ぐと ふわーっと花弁をすこーし開けました。 1つの株に花は1つしかつけません。そして2,3日で花は散ってしまいます。本当にはかない大切な命です。

4/15

 

 


私の花自慢 [セロジネ・インターメディア]

2020-04-13 21:53:56 | 花自慢

私は子供のころから 花を育てるのが大好きでした。小学生の頃は「いきものがかり(生き物係)じゃなくて 「えんげいがかり」だったように思います。学校を卒業して 山歩きを始めたころは 高山植物の咲き乱れる北アルプスの山々を歩くのが何よりの楽しみでした。

その後 夫は仕事に忙しかったので 子供たちが小さかった頃は、私が子供を連れて山々を歩きました。 下の子が小学1年生の時に劔岳の山頂を極め 北穂高 奥穂高にも足跡を残しました。(でも 子供たちは山好きになりませんでした) 子供たちが巣立った後 夫と二人で 北アルプスの奥地 高天原・雲ノ平にも一緒に歩きました。 30年ぐらい前からは金剛山や岩湧山などの近場の山々にも 高山植物に負けない美しい花の咲くのを知り 足しげく通うようになり 又 日本の各地に咲く花々の可愛さ美しさに魅せられ 北海道から西表島まで 繰り返し尋ね歩くのを楽しみにしていましたが 一人暮らしになって 地元の岩湧山の花達に会うのが何より楽しみになりました。

その山行も心もとなくなり 今ではもっぱら 庭の花を育てることを楽しみにしています 特に3月から4月は 次々と花が咲き 毎日毎日庭で花々を相手に過ごす時間が何よりの楽しみです。そんな中から ちょっと自慢の花を紹介したいと思います。

今 満開を迎えているのは 「セロジネインターメディア」です。ご近所のお友達が株分けしてくださって3年目。見事に9本の花をつけました。