晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

日本の氷河

2020-08-31 01:28:06 | 山の話

夜中に目が覚めて 枕元のラジオをつけると 立山連峰の氷河の話が耳に飛び込んできた。 思わずじっと聞き耳を立てた。 話をされているのは長年立山の氷河を研究、発見された 富山県立山カルデラ砂防博物館の飯田肇さんである。

日本に今も氷河があると分かったのは最近のことである。富山県の立山、劔岳の東面にある大きな雪渓の下が氷の河となって動いている つまり「氷河」であると発表されたのは今から10年ほど前。その場所の一つは立山の内蔵助雪渓の下だった。 私にとっては 内蔵助というのはとりわけ思い入れの深いところである。まだ20歳前半の頃 今から50年前のことである。 初めて立山を旅して宿泊したのが内蔵助山荘だった。内蔵助山荘は富士の折立と真砂岳の間の東面の広大なカールの底の脇で頑丈そうな石垣に囲まれて立っていた。が、それまでにも、その後も山荘は2度雪崩につぶされ S50年ごろの雪崩に流された後 真砂岳の稜線に建て変えられた。 子供が幼かった頃にも子供たちを連れて私はその山小屋を訪ねた。芦峅ガイドで山小屋の親父さん(佐伯利雄さん)はお元気にされていてお世話になった。いろいろ青春の思い出が詰まった場所である。そのカールの下が氷河であったと発表されたのが2011年。2012年にNHKの「サイエンスZERO」でそのことを詳しく放映されている。1500年前の空気や植物の種などが氷に閉じ込められているそうだ。 その他に、劔岳・立山の東面、鹿島槍ヶ岳・唐松岳の東面にも発見された。 昨年にも「躍動する大自然 北アルプス氷河の旅」が放映され 詳しく解説されている。(その時のことが2018年11月30日にもこのblogに書いている。同じことばかり書いていますが) このことが放送されるたびに胸が熱くなります。

南極 北極圏 ヒマラヤ ヨーロッパアルプス カナダ アメリカ ニュージーランドなど 地球上に数多くの氷河が残されている。最近テレビで「グレートヒマラヤトレイル」が何日にもわたって放映され 氷河というものを繰り返し見ましたが 私が実際に見たのは ニュージーランドのマウントクック国立公園で見たことしかありません。何万年前にできた氷の河でしょうか? 日本の氷河も、今見れるなんて。日本にはないとされていた氷河を探しあて博物史を書き換えるなんて 男のロマンですね。


スマホ あれこれ

2020-08-30 15:50:19 | 日記

私がスマホを使うようになって 約1年になる。 使い方がなかなか飲み込めず苦労した。というより 今でも苦労している。 さすが「スマホ」というだけあって賢いデバイスで その全容は大きく複雑で自分が利用しているのは そのごく一部の機能を使っているだけである。が 使い始めて真っ先に役に立ったのは 「LINE」アプリだ。これは 相手もLINEを使っているなら 電話もメールもいくら使っても無料だ。電話代を気にせず長話が出来る。LINEを使っていない相手には「かけ放題」に契約しておくと どこにでも無料でつながる。 これは1か月1000円支払わねばならない。私は 先日まで「かけ放題」に契約していたが 自分の知人は「LINE」を使っている人が多いので 「かけ放題」契約は必要ないように思えて 解約してしまった。すると 相手がLINEでない場合 5分を過ぎると30秒で20円なので 10分オーバーすると400円とかなり割高になる。 これはよほど気をつけておかないと おしゃべりの私はあっという間に大きくオーバーして、慌てて電話を切ったり 無様なことである。 それから 電話番号が「0570」で始まるナビダイヤル電話は かけ放題の対象ではないようだ。20秒10円ということなので1分30円。10分300円ということになる。 一般電話でも言えるが 「0120」は無論こちらは無料で、相手負担だが 「050」も無料でかけられるようだ。 カメラやプリンタなどのメーカーの窓口も 050番号なので安心してサポートしてもらえる。

スマホにカメラがついているのもありがたい。普通のカメラのように絞りやシャッター速度などの設定が出来ないので思うように撮れないこともあるが スナップ写真なら少々暗いところでもきれいに撮れる。 今使っているカメラは10年ぐらい酷使していてもう寿命のようだが 新しいカメラを買ってもこちらの寿命のほうが先に来そうだし 昔のようにマニアックな写真を撮ることも少なくなったので スマホで撮れる範囲で我慢しよう。

スマホにいろんなアプリをインストールしておくと 便利であったり 楽しかったり 購入価格が安くなったり とありがたい、ただ そのアプリを使いこなすのが慣れない者にとってはなかなか大変だ。せっかくのスマホ、もっと自由に使いこなすにはもっともっと好奇心を発揮していろいろしてみることだろう。先日 温度計をインストールしたら 部屋のどこでも即時に気温が表示されるのも面白い。GPSも使いこなしたいと思っている。 一日 ぼーっと過ごす毎日だが スマホを相手に いろいろ遊んでみたい。


「危険な暑さ」を乗り切る

2020-08-19 14:01:04 | 日記

全く 「危険な暑さ」の毎日ですね。

私は 夜はエアコンなしでは辛くて過ごせないのでエアコンをつけますが 日中は家じゅうの窓という窓はすべて開け放し 北側のダイニングキッチンで過ごすようにします。キッチンは エアコンはないのですが 床は板の間(フローリング)で少しひんやりとしており 北側に掃き出しの窓がありますので 風があるときは心地よい風が入って通り抜けるのですが 最近はあまり風がないので 窓側に扇風機を置いて外気を取り込みます。小さなテレビもあるので 常に水分を補給しながら 昼間はここで過ごすことにしました 我が家は標高150mぐらいの山肌に位置していますので 市街地に比べると2度ぐらいは涼しいと思うのですが それでも今年の「危険な暑さ」にはぐったりです。 年々この暑さが当たり前になり さらに暑くなると いよいよエアコンをフル活用して 外気はその放熱で一層暑くなり 地球温暖化が加速することでしょう。 昨年は地球の各地で大規模な山火事が何か月も燃え続け 多くの生物が死に追いやられたことを思うと この悪循環が今後どうなることか心配です。

そういえば この辺りに残る古民家は涼しいでしょうね。今では 茅葺の屋根はほとんど見られませんがあの 分厚い茅の屋根はしっかり太陽熱を遮ってくれるでしょうし 間取りは大きな部屋が 田の字に配置され 周りの山々から家じゅうに風が吹き抜けるようにできています。冬は寒い古民家ですが 夏はエアコンなしで過ごせそうです。日本古来の家は保持が大変だけれどいいですね。


ツレサギソウ属 あれこれ

2020-08-15 08:20:59 | 花探索

山野草の分類で 多いのはダントツで「キク科」である。 それに続いて多いのは「ラン科」じゃないかと思う。ラン科には 多種多様で、美しく 華やかなもの 清楚なもの 変わった形のものなど ラン科の花を愛する人は多い。が これもラン科?と思う地味な花も多い。 ツレサギソウ属の花も目につかないラン科の花の一つである。

低山から高原に咲く花で 一株に一本の茎が立ち そこに小さな花がくっついて咲いている。 そしてその一つの花は いずれも動物の顔のように見える。 トンボソウと名の付くもの、サギソウと名の付くもの、チドリと名の付くもの、等々面白い。 

当地周辺で一番よくみられるのは 「オオバノトンボソウ」です。 他に 「トンボソウ」 「コバノトンボソウ」などがあります。先日高野山で見てきたのは「トンボソウ」。「コバノトンボソウ」は いかにもトンボがすいすいと飛んでいるみたいです。 

       オオバノトンボソウは 自宅近くで撮影

コバノトンボソウは 栂池で撮影。    

 

       トンボソウ 高野山にて

なかなかその特徴を写真にするのは難しいが ネット検索すれば わかりやすい画像が並んでいます。

他に身近なツレサギソウの仲間は ヤマサギソウです。 自宅近くで

オオヤマサギソウは 金剛山や高野山でよく見られます。

コバノトンボソウ 栂池自然園にて

他に 「キソチドリ」は 秋田駒ケ岳 や 白馬で見ましたが 開花前だったり また 一度見ただけではなかなか区別が出来ず 判定には自信がありません。

キソチドリ  小さい画像はネットから

 

 

写真では なかなか違いが判りませんが 実物を見ると 一目で違いが判ります。

暇なので まあ 山野草探しも楽しいです。

 

 


涼を求めて高野山へ

2020-08-11 21:56:01 | 花探索

梅雨明け後の暑さは 「今までに経験のないほどの暑さ」だ。 どこへ出かけることもなく エアコン漬けで終日ゴロゴロしているのもむなしくなって 涼を求めて高野山へ行くことにした。 他に ちょうど今咲いているお花を探すのが最大の目的ではある。

花仲間が教えてくれた 「まだ見たことがない」とても希少なラン科の花を見たかったので 思い切って出かけた。さすが朝の高野山はさわやかだ。

教えてもらった花の咲く場所は おおよその所を聞いていただけで あとは自分で探すのが楽しみである。が いずれも小さい小さい植物でなかなか見つけられない。 一つは草丈が10センチほどの ツレサギソウ属の花である。 山野草の好きな人は ツレサギソウ属と言えばご存じだろうが地味なランである。色も緑色で 他の草に混じって咲くのを見つけるのは至難である。 この辺りでは「ヤマサギソウ」「オオバノトンボソウ」「オオヤマサギソウ」「マイサギソウ」「ナガハシヤマサギソウ」「ジンバイソウ(私は花は未見です)」などは見てきたが 「トンボソウ」は 未見の花だった。さんざん探した挙句 やっと出会えたがまだ蕾だった。 そしてもう少し歩くと開花しかけたものが数株見つかった。

トンボソウ             

 

アオフタバランは高野山には多い。町を取り巻く山裾を歩くといたるところで出会う。

他に ツリシュスランは 3年前には大きな株になっていたのに 今日はその姿はなく またまた多くの苔むした石に生育するその花を探し回った。 やっと見つけたが 今咲くべき時期なのに花の姿は見ることが出来なかった。 どこか知らないところで花を咲かせていればいいが。

  開花株を見つけられなかった ツリシュスラン(2010年撮影)

      

最後に探したのは 超希少な草丈2センチほど 花は5ミリほどの花が わずか1株だけ見つかったと教えてくれたものだ。午前中とは所を変えて探しに行ったが 1時間ほど 目を皿にして探したが見つからない。 いよいよあきらめかけたが 何度も上り下りした山道を 最後に「もう一度だけ」と山を登り返し 薄暗くなった山の中を一歩一歩丹念に探して「あった!」 ああ、一気に苦労が報われた。 一日中花を探し 夕暮れが迫っていた。 ここ数日の暑さは 午後の高野山でも31度までなっていた。 立秋が過ぎたと言われても明日からも続く猛暑が辛い。