今朝は冷えこんで 青空を見上げるとどこかに出かけたくなった。 2日ほど家でゴロゴロしていたら 足の痛みは全くない。(朝はいつもこうなんですが・・・) 朝8:00 小さなリュックに飲み物やバナナ、みかんを入れてとりあえず岩湧寺に向かう。 道路端の畑は霜に化粧されて輝いているが 影のところは霜がつかないのですね。冬に山道を歩いていると 霜柱が山土を持ちあげていますね。 シソ科の植物が真冬の冷えこんだ日の朝 根元に美しい氷の花を作ります。「シモバシラ」という植物があり、この「氷華」をつくるのでこんな名前がついているのですが これも霜柱です。 このあたりでは「アキチョウジ」や「ミカエリソウ」なども シモバシラを作るようです。 これはネットにあった写真 「シモバシラ」のシモバシラです。
私はまだ実物を見たことがないのです。今朝は冷え込んだので見れるかな? と期待したのですが山頂まで行く自信もなかったので 今日の行き先は昨秋にも行った「西タツガ岩」にしました。
岩湧山のすぐ近くの編笠山の南側は岩場が多く 滝畑林道から金山谷を挟んで見る西タツガ岩は 峩々たる姿でそびえています。
10年ぐらい前に Nさんに左の端から 恐竜の背びれのような岩を這いつくばって 右端のタツガ岩まで案内してもらったことがあるのですが 怖かった思いだけ覚えているものの ルートの状況などは全く記憶にありません。今日は 私もこの谷底から上がってみようかと車をお寺に置いてやってきた。足元は落ち葉が積もり 立ち木につかまりながら 急な山肌のところどころにあるテープを探しながら 岩の足元までやってきました。 見上げる岩の 蟻の戸渡りのような稜線に立つ足がかりも見つけられず 急な山道をあれこれ探しやっと「西のタツガ岩」の標識があるところまでやってきました。 穂高岳の「キレット」や 剱岳の「蟹の横這い」にもひけをとらないような岩場です。 所々にハーケンが撃ち込まれているのはここをクライミングする人のゲレンデなんでしょう。このタツガ岩も、もう少し東の高い位置にある「東タツガ岩」も 編笠山から行けばごく普通の山道でそれぞれの登頂部につくのですが クライマーは 谷底からこの岩を攀じ登るのです。
そのあと 上に上がって 「東タツガ岩」に寄って
帰路につきました。 紺碧の空に 太陽がさんさんと降り注いでいますが人の気配は全くありません。 今日は不思議と足の痛みもほとんどありません。満足感に満たされた3時間半の山歩きでした。
今度冷え込んだ日には シモバシラを探しに 出かけてみよう。 私の足よ、もう少し元気でいてください