晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

日本に今も流れる氷河

2018-11-30 07:44:32 | 山の話

昨夜 NHKBSで「躍動する大自然 奇跡の絶景ストーリー「北アルプス氷河の旅」が放映された。 私は食い入るようにその番組を見ていた。

日本で初めて氷河の存在が確認されたのは今から10年ほど前のことだ。 その時もNHK「サイエンスZERO」で放映されたが 今年新たに確認されたのだろう。 氷河というのは名前の通り氷の川だが 現代の日本では氷河は確認されていなかった。それが立山連峰の雪渓の下で 今も氷になって少しずつ下に動いているのだ。私は立山、剣岳方面は馴染み深いところで 若いころは何度も訪ねた。中でも 立山の東側の雪渓の下に立つ内蔵助小屋は とりわけ思い入れの深い山小屋です。当時の小屋の主 佐伯利雄氏はいつもお尻にカモシカの皮をぶら下げて山を歩いておられた。内蔵助小屋は富士の折立と真砂岳の間にある大きなカールの底の脇に立っていたが 2度の雪崩に2回つぶされたあと 真砂岳の尾根に引っ越しした。 その内蔵助カールの下が氷河となって少しづつ動いているのだ。 他に 剣岳の東の谷 立山の東の谷で 4カ所 他に北アルプスで2カ所 計6カ所の氷河が正式に確認された。いちばん新しいのは今年のことだ。一番大きいのは 剱岳の三の窓氷河で 毎年4m流れ下っているそうだ。 雪渓の下では今も1000年前の空気が氷に閉じ込められ それをとりだすとはじけて今復活する。 

私が見たことのある氷河はニュージーランド・マントクックの公園ですが 青白く光る氷は昨今の温暖化の影響で絶えず崩壊し続けていました。テレビで見る氷河は ヨーロッパアルプスやカナダなどの壮大なもので それらと比べると 立山の氷河は小さなものですが 1000年前の空気を今吸うことが出来るなんて 夢がありますね。 

(訂正 11/30日に書いた内容が 再度番組の録画を見直して間違っていましたので 訂正いたしました。 一年で40㎝と書いていましたが 三の窓雪渓は一ヵ月で40㎝動いているそうで 1年で4mも流れているのだそうです。 すごいですね。 12/7記)


秋晴れの下 久しぶりの山散歩(岩湧・タツガ岩めぐり)

2018-11-03 15:56:54 | 山の話

ここの所足の具合がいい。たいてい午後 疲れてくると足の付け根から痛くなってきて もうどうにもならなく「足をちょん切りたいよー」と思うようになっていた。一月ほど前には病院の整形外科を再受診し「もう我慢ばかりも辛いので手術をしてください」と申し出 手術のための検査をあれこれする手はずになっていたのに いざとなると怖くなって 又病院に行って「もう少し辛抱してみます」とキャンセルして来たばかりだ。「もう山登りは卒業」と決めて諦めていたのにここの所 痛みもなく調子がいい。 それで 昨日近くを1時間ほど歩いてみたが大きな痛みはない。 こんな日が続けばいいのに・・・・

今日は底抜けのような秋晴れで 家でじっとしてはいられない。幸い足の調子もいいので「晴れたら野山に出かけよう」と とりあえず山に向かって車を走らせた。駐車場はいっぱいだ。そりゃあそうだ、この天気だもの。 山頂は大勢の人でにぎわっているだろうなぁ、、、、 私は無理をしないで近場を歩こう。ひとけのない編笠山に向かった。だあれもいない東タツガ岩についた。ここは知る人ぞ知る素晴らしい見晴らし台だ。 目の前は岩湧山から北に尾根がのび 幾重にも山が重なっている。あれは遭難しかけた扇山。奥には三国山。右手には大阪湾がくっきりと弧を描いている。六甲山から西播磨地方の山並。そこから左に淡路島が横たわっている。 真っ青な空。 爽やかな風。 傍になぜ夫がいないのだ? 一人ボッチの空間はあまりにも淋しく涙が込み上げる。 でも 諦めていた山にまた来れたのだ。 この静寂の空間を独り占めにして深呼吸する。 もう少し頑張って西のタツガ岩に寄ってから 2時間ほどの山歩きを終えた。戻ってきたお寺には 透き通ったような ピンクを帯びたような紅い葉をつけた高さ2メートルを超す木があった。「スズランの木」と名札がかかっている。すずらんの木?  どんな花が咲くのだろう?  四季彩館のKさんに尋ねると「僕もまだ見たことがない」という。家に帰って調べると 「セノビア」という北米原産の木のようだ。 美しい紅葉した葉を拾って帰り、夫へのお土産です。