昨夜 NHKBSで「躍動する大自然 奇跡の絶景ストーリー「北アルプス氷河の旅」が放映された。 私は食い入るようにその番組を見ていた。
日本で初めて氷河の存在が確認されたのは今から10年ほど前のことだ。 その時もNHK「サイエンスZERO」で放映されたが 今年新たに確認されたのだろう。 氷河というのは名前の通り氷の川だが 現代の日本では氷河は確認されていなかった。それが立山連峰の雪渓の下で 今も氷になって少しずつ下に動いているのだ。私は立山、剣岳方面は馴染み深いところで 若いころは何度も訪ねた。中でも 立山の東側の雪渓の下に立つ内蔵助小屋は とりわけ思い入れの深い山小屋です。当時の小屋の主 佐伯利雄氏はいつもお尻にカモシカの皮をぶら下げて山を歩いておられた。内蔵助小屋は富士の折立と真砂岳の間にある大きなカールの底の脇に立っていたが 2度の雪崩に2回つぶされたあと 真砂岳の尾根に引っ越しした。 その内蔵助カールの下が氷河となって少しづつ動いているのだ。 他に 剣岳の東の谷 立山の東の谷で 4カ所 他に北アルプスで2カ所 計6カ所の氷河が正式に確認された。いちばん新しいのは今年のことだ。一番大きいのは 剱岳の三の窓氷河で 毎年4m流れ下っているそうだ。 雪渓の下では今も1000年前の空気が氷に閉じ込められ それをとりだすとはじけて今復活する。
私が見たことのある氷河はニュージーランド・マントクックの公園ですが 青白く光る氷は昨今の温暖化の影響で絶えず崩壊し続けていました。テレビで見る氷河は ヨーロッパアルプスやカナダなどの壮大なもので それらと比べると 立山の氷河は小さなものですが 1000年前の空気を今吸うことが出来るなんて 夢がありますね。
(訂正 11/30日に書いた内容が 再度番組の録画を見直して間違っていましたので 訂正いたしました。 一年で40㎝と書いていましたが 三の窓雪渓は一ヵ月で40㎝動いているそうで 1年で4mも流れているのだそうです。 すごいですね。 12/7記)